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伝説って?ああ、それって『伝説の生き物2』?2Dフィールド探索型オートバトルローグライトさ!【げむすぱローグライク/ローグライト部】

珠玉のローグライク/ローグライトを紹介する特集。第4回は自動生成される大陸を探索する2Dフィールド探索ローグライトオートバトルRPG『伝説の生き物2』をご紹介します。

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自動生成やパーマデス(一度死ぬとすべてを失う)など、さまざまな要素が絡み合い、何度遊んでも楽しむことのできるゲームジャンル「ローグライク/ローグライト」。今週の「げむすぱローグライク/ローグライト部」第4回では、PC(Steam)向けに配信中の2Dフィールド探索オートバトル・ローグライト『伝説の生き物2』をご紹介します。

『伝説の生き物2』とは

タイトルのダサさとフォントのダサさで回れ右しようとしたそこのあなた!お願いだからこの記事読んでいってください!多分損はさせませんから!

本作はさまざまなユニットでパーティを編成し、自動生成された大陸中を探索しながらアイテムやユニットを集めてパーティを強化、大陸のどこかにいる魔王を撃破することが目的の2Dフィールド探索RPGです。

各ユニットには「タンク」「メイジ」などのロールと「重装士」「雷魔術士」などのクラスが設定されており、城・街・村などの拠点などで雇うことができます。

本作ではすべての戦闘はオートバトルで行われます。自パーティは編成に応じてパーティレベルが決まり、敵を倒して「ソウル」を集め、ユニットをレベルアップしていくとパーティレベルが上昇、より多くのユニットをパーティに組み込めるようになります(ゲーム開始直後は3体、最大10体)。マップ上に点在する敵にもパーティレベルが設定されており、同じくらいのレベルの敵を見極めて戦闘を仕掛けていくといいでしょう。

各キャラクターのレベルが上がるとロール・クラス・キャラクター個別に合わせたスキルを習得できます。習得できるスキルの候補はランダムで選択され、スキルの組み合わせによっては非常に強力なビルドとなることがあります(画像の「棘の盾」は、最大HP依存でシールドを定期的に得るアクティブスキルと組み合わせるとタンクらしからぬ攻撃的なユニットに変貌します)。本作でパーティに加えるキャラクターはランダム性が強く、毎回違うパーティを組むことになりますが、その中でさまざまな強力ビルドを探していくのも本作の楽しみの1つです。

また、各ユニットには3つまで装備を持たせることができます。装備にはコモン、レア、エピック、レジェンド、エンシェントのレアリティがあり、レアリティが高ければ高いほど強力かつ特殊能力を複数持ちます。このあたりは『ディアブロ』系統のトレジャーハンティングに非常に近いといえるでしょう。また、ゲーム開始直後にパーティ入りする「鍛冶師」にレア以上の同一レアリティ3つの装備を渡す、または1つの装備とレアリティが1つ上の宝石を合成することで、1つ上のレアリティの装備をクラフトすることもできます。ユニットの長所を伸ばす装備を身につけることが*勝利*(ローグライク界隈ではよくゲームクリアを「*勝利*」と表記する)への近道です。

ワールドマップ上には「ダンジョン」が点在しています。ダンジョンにもレベルが設定されており、その中にはそのレベルの敵パーティが詰め込まれているほか、宝箱やモンスター型ユニットを雇う事のできる闇商店、そしてダンジョンのボスが待ち受けています。

ボスは一回り大きなユニットで、通常のユニットに比べてはるかに優れた能力を持ちます。充分にパーティを鍛えて挑みましょう。なお、ボスを撃破すると「ゲーム内日数の経過を2日戻す」か、「パーティ全体に効果のあるランダム選出の4つの祝福効果から1つ選択して得る」ことができます。ゲーム内日数が経過すればするほど敵が強くなるので、日数が経っていれば日数戻しを、余裕があれば祝福効果を得るのがよいでしょう。

世界中を周り、十分な強さを得たと思ったらフィールド上の「魔王」に挑戦しましょう!

こちらのユニットは10体に対し、魔王はなんと22体ものユニットを率いてきます。しかもそれぞれの敵ユニットレベルはこちらを上回っているケースがほとんどです。こちらのユニットのスキルや装備がいかに強化できたか、そしてこちらの陣形がしっかり組まれているかが勝敗を分けます。

オートバトルなので陣形はあまり関係ないのでは?と思いきや、陣形はかなり重要です。DPSを叩き出すユニットをタンクで守るのは必然ですが、ダメージを受けたタンクを回復するサポーターの存在は重要です。また、負けパターンとして多いのがテレポート能力を持つアサシンがこちらの後衛に張り付き、ヒーラーや遠隔DPSがやられてジリ貧になり敗北してしまうケースです。こういった後衛テレポート対策のため、後衛にもアサシンを倒せるタンク・アタッカーを配置したり、また最後の手段として「インビジブルポーション(短時間味方全員が透明・無敵になる)」を戦闘開始前に使い、戦闘直後に数の力で押し切られるのを防ぎつつ無敵の間に敵の数を削って、互角の体制に持ち込んだり……といった戦略が重要なのです。

無事魔王を撃破できれば、*勝利*です!パーティ構成次第ではどうしても魔王を倒せず、「詰み」になることもありますが、その場合はゲームを諦めてしまいましょう。ゲームを諦めた場合でも、「晶石」は手に入ります。

手に入れた「晶石」は、メニュー画面からユニットやスキル・アイテムや祝福シンボルのアンロックに使用できます。ゲームを進めれば進めるほど使えるユニットが増えていくので、いろんなユニットやスキルを試してみましょう。

アンロックできるユニットにはカラーリングはともかくとして、どこかのロボットアニメに出てきそうなものも……なお、タンクユニットの性能としてのユニコーンは割と可能性の獣です。

なお、1度ゲームに*勝利*すると新たな難易度がアンロックされます。難易度は0~10までありますが、難易度が増えるほどプレイヤーに対する縛りや敵の強化要素が増えていく上、上の難易度に挑むためにはひとつ前の難易度に*勝利*しなければなりません(『Slay the Spire』の「アセンション」と同じシステムですね)。プレイを繰り返すたびにパーティ編成のセオリーのようなものはつかめてくるものの、(特に序盤の)加入ユニットはランダム性が強いので、毎回異なる戦略が要求されます。1回のプレイ時間は1時間半~2時間程度ですが、全難易度を制覇しようと思うとかなり時間を費やすことになるでしょう(筆者は45時間かかりました)。

なお、本作にはメインモードとなる「地図探索モード」とは別に、完全な一本道ルートのダンジョンを進む、パーティ編成・キャラクタービルドと戦闘に特化した「征服モード」も用意されています。こちらは余計な探索な手間を考えることなく、ひたすら戦闘!戦闘!戦闘!を楽しむモードです。プレイ時間は1時間ほどで、戦闘とパーティ編成のセオリーをつかむためにはこちらのモードを遊んでもよいでしょう。ただ、個人的にはランダム生成された大陸を探索する楽しみのある「地図探索モード」の方が楽しいかな……とは思っています。まあこの辺りは個人差でしょう。

どのあたりまでが「ローグライト」なのか?

さて、ここまで紹介してきた本作『伝説の生き物2』。本作は結局のところ、パーティを組んでスキルビルドして装備を集めて戦闘に勝利していく……というゲームなのですが、「どのあたりがローグライク/ライトなのか?」と思われた方がここまで読んだ人の中にはいるかもしれません。ここで前々回の記事で紹介したローグライクの「ベルリン解釈」のうち、本作が当てはまる要素を列挙してみると……

  • ランダムマップ生成

  • リソース管理

  • ハックアンドスラッシュコンバット

この3点が本作には当てはまると思われます。但し、「ランダムマップ生成」については本作の一本道ダンジョンを攻略する「征服モード」には当てはまりません。とは言え、さまざまな「ランダム要素」がローグライトの偶然性・リプレイ性を高めているのは確かでしょう。

本作で言えばユニット入手やスキル習得、ローグライトの代表作たる『Slay the Spire』で言えば「デッキからカードを引く」という点や、カードがランダム入手という点など、「ランダム要素の多さ」こそが「ローグライトがローグライトたる所以」……と筆者は個人的に思っています。

ぶっちゃけ、筆者は「ランダム要素が多くてかつ根本的なゲーム性に結び付いていて、それでいて面白ければ"ローグライト"でいいんじゃね?」と思っているくらい、「ローグライト」という呼称には寛容です。ガチガチに定義を縛って多様性を失うよりは、いろんなゲームが出てきた方が面白い……筆者はそう願っています。


『伝説の生き物2』は、PC(Steam)で700円で配信中です。


《ずんこ。》


石の中にいたいブロガー ずんこ。

ダンジョンの間に挟まれたい系男子。某掲示板でRPGツクールに目覚めその進捗目的でブログを書き始めるも、いつの間にかDRPGが中心の内容に変わっていた。 DRPGと麻雀・ポーカーゲームと元ネタとの差別化が光るフォロワー系ゲームをこよなく愛する。サービス終了したアーケードゲーム『ポーカースタジアム』の公式大会優勝という凄いんだか凄くないんだかわからない肩書きも持つ。

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