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11月1日にエレクトロニック・アーツより発売されたRPG『ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』について、クリエイティブディレクターがローリングストーン誌のインタビューにてダウンロードコンテンツのリリース予定は無いと発言しました。
『ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』のクリエイティブディレクター・John Epler氏は同誌のインタビューで、 BioWareが2017年以降に経験した幾つかの失敗とそこから得た教訓、マルチプレイからシングルプレイメインへと路線変更した理由、そして今後の展開について少しだけ語っています。
Epler氏はシングルプレイメインへの路線変更を決めた「唯一ではないが大きな理由のひとつ」として『Anthem』の低評価を挙げました。BioWareがファンからの支持を得た“ストーリー性と魅力的なキャラクター”が同作品には欠けており、原点に立ち返るためにマルチプレイはその障害となっていたとのこと。
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そしてもうひとつ『Andromeda』『ドラゴンエイジ:インクイジション』から得た教訓は、「広大なオープンワールドを構築しても、魅力あるコンテンツで満たされていなければ、あまり意味がないということ」だったと述べています。「当時、オープンワールドと広大な探索可能な空間は業界のトレンドであり、そこに特に意味がない作品でも取り入れていた」とするEpler氏。『ヴェイルの守護者』では、興味深い物語で満たせないオープンワールドで妥協はしたくなかったと考えたそうです。
今後の作品でマルチプレイ機能はあるのか?
今後の展望について、『ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』に拡張DLCの予定は今のところなく、開発陣の関心は『Mass Effect』に完全に移ったとインタビューで回答しています。『Mass Effect』あるいは今後のBioWare作品にマルチプレイ機能が搭載される可能性については、「マルチプレイのゲームで魅力的なストーリーを語ることは可能です。例えば『FFXIV』のように」「私がプライベートで一番よく遊ぶのは実はマルチプレイのゲームなのです。しかし、ゲームの世界や体験を作る側となると、シングルプレイ作品の生み出す集中力がとても好きです」と述べるにとどめています。
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『ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』は、PS5/Xbox Series X|S/Windows(Steam、Epic Games Store、EA app)向けに販売中です。