今回は、Image LaboとMarudiceが手掛け、room6から発売された『Recolit』のニンテンドースイッチ版をプレイ!本作は、夜の町を「明かり」を頼りに探索していく謎解きアドベンチャーです。
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いつもは一人で黙々とゲームをプレイしているのですが、今回は絵日記でもお馴染みの大原くんが遊びにきてくれたので、一緒にプレイしています。といっても、一人用のゲームなので横でボケーっと見ているだけですが……。
◆宇宙船が不時着したのは……見慣れた世界?
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主人公は、自分の姿すら見えない真っ暗闇の中にいた。乗っている宇宙船は故障してしまったのか、どこかの星のどこかの海に不時着した。
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海を泳いで岸へと辿り着くと、そこにはひとりの少女がいた。
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知的生命体を発見!ファーストコンタクトの言葉は慎重に選ばねば。
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黙っている少年に対し、少女は親しい友人に話しかけるように「じゃあ、わたしはろうそくの準備をするからバケツに水をくんできてくれる?」と言った。もしかしたらこれがこの星の言葉で「遠い星の友人よ、歓迎します」みたいな意味なのかもしれない。
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と思ったら本当に言葉通りの意味で、花火をしたいからバケツに水を入れてきて欲しいようだ。手に持てる小さな物は、持ち運んだり置いたりが出来る。
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ひとしきり花火を楽しんだあと、少女は消えてしまった。主人公と顔見知りのようなそぶりを見せていたけど、彼女はいったい何者なんだろうか。
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個人でやってる八百屋とかに行くと、知り合いかよって感じで話しかけてくるオバちゃんがいるけど、この少女もその類いなのかな。つまり個人経営のフレンドリーなオバちゃん星人ってことか。
横スクロールのフィールドを進んでいくと、今度は住宅街に辿り着いた。コンビニの前に少年がたむろしており、彼も親しげに話しかけてくる。彼らはフレンドリー星人なんかではなく、おそらくここは主人公の記憶を再現した世界なのだろうか。先程の少女やこの少年は主人公の知り合いなのかもしれない。
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物を拾ったり置いたり、何かを調べたりするのは明るい場所でしか行えない。つまり「調べられる物がある場所は明るい」ってことなので、イベントフラグがわかりやすくて助かるな。明るい場所に捨てるのは後ろ暗い気持ちになるけど、ついつい持ってきちゃった花火のゴミは明るい場所に捨てていこう。
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少女や少年以外にも、オレンジ色に光る人たちが登場する。彼らの悩みや困りごとを解決してあげると、今まで暗かった場所が明るくなり、次の場所に行けるようになる。
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駅のホームでは、ハトと遊びたがっている少年がいたので、そのへんに落ちていた「じゃが◯こ」っぽいお菓子でハトを誘導し、少年のところまで連れてきてあげた。
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さっきの花火もそうなんだけど、終わったイベントアイテムはそのへんに放っておいていいんだけど、なんなら次のエリアに持っていけるのだ。
ゲーム的にはおそらく意味の無い行為なんだけど、本来そこにあるはずのない物を持っていける、こういうちょっとしたお遊び要素って嬉しいよね。
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主人公の持っている端末に、出会った人物の情報が詳しく記録される。コンビニ前の少年は喉が乾いていたようなので、自動販売機で買ってきた飲み物をプレゼントした。
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その後も、スゴイカタイアイスを食べるおじさんや、
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落ち着きのない関西弁の子どもなど、様々な人物が現れるけど、基本的にエリアを跨いで再登場はしない。最初に現れた少女を除いて……。
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彼女は、電車、科学館、あらゆる場所に現れ、親しげに話しかけてくる。この世界が主人公の過去の記憶なら、主人公と彼女は幼なじみというやつなのだろうか。
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さっきまで二人で「夜の表現がすごいよね!」とか「そうそう、夜中に散歩してる空気感出てるよね」なんて本作の描写に共感しまくっていたのに、女性の幼なじみの話題にはスン……となる二人。
4時間ほどでクリア出来ました。
夜のコンビニ、閉館後の真っ暗な科学館など、光と暗闇の表現が素晴らしくリアルで、本当に夜の町を散歩しているような気持ちになるゲームでした。
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歩道の押しボタンや火災報知器など、インタラクト可能なオブジェクトが豊富でした。それらが子どもの目線で説明されているのが面白かったですね。
本作のビジュアルが気に入った方や、夜のお散歩が好きな方なら間違いなく楽しめると思います。
『Recolit』は、PC(Steam)/ニンテンドースイッチ向けに発売中です。