!注意!
本記事では『LEGO ホライゾン アドベンチャー』の序盤の展開に触れています。閲覧にはご注意ください。
11月14日にPC(Steam)/PS5/ニンテンドースイッチで発売する『LEGO ホライゾン アドベンチャー』。PlayStation Studiosの人気作品『Horizon Zero Dawn』をベースに、“LEGO化”によってギャグてんこ盛りの面白おかしい姿に変身した作品です。子どもはもちろん大人も楽しめる愉快な作品になっているのですが、面白おかしいといっても、ギャグのノリはどんなものか、自分に合うのか気になっている人は多いでしょう。
そこで本記事では、筆者が序盤でクスっときたシーンをいくつかご紹介。ぜひ購入の参考にしてください。記事の制作にあたっては、ソニー・インタラクティブエンタテインメントより提供されたPS5版を使用しています。
ゲームの基本的な情報が知りたい方は、以前掲載した先行プレイレポートをご覧ください。なお、序盤の展開に触れるため、まっさらな気持ちで楽しみたい方はご注意ください。
アーロイの扱い、胸が痛くない!
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主人公は『Horizon Zero Dawn』と同じく、アーロイです。原作では母親が不明なことから同じ部族に“異端者”という扱いを受け、のけ者にされて暮らしていました。物語の導入とわかっていても、なかなか心が痛む場面でもありました……。
本作でも、アーロイの存在が災いをもたらすとして村の外で暮らすことになるという大枠は変わりません。しかし、原作ほど邪険にされているわけではなく、村に行ったら普通にみんなと話せます。さらには、さらわれた大長老・ティルサも救っちゃいます。
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お調子者なアーロイ
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原作のアーロイはちょっとぶっきらぼうながら勇敢で頼もしいキャラクターでした。しかし本作のアーロイは、ピクルスのサンドイッチが大好物な明るいお調子者。見ていて楽しいキャラに仕上がっています。
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かなりおしゃべりな性格で、育ての親・ロストの話に「それはもう聞き飽きた~」と言い放ったり、ノラの仲間たちをさらった太陽崇拝カルトたちに「編み物カルトのほうが良いよー!」とおちょくったりと、コメディチックに仕上がっています。
メタ全開ナレーション!
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本作では、立木文彦さんボイスでのナレーションがついています。今起こっていることやアーロイの旅路を俯瞰視点から語ってくれる……のですが、その実メタ発言てんこ盛りでかなりやりたい放題です。
アーロイの心情説明のときに「気持ちをナレーションで語られるのははじめて」と言ったり、LEGOで作られた的のことを「プラスチック」と言ってしまったり、子どもよりも大人がニヤッとできるようなちょっとアブナい発言も多々。
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中でも、拠点となる母の源を再建するには「金のブロック」を集めるしかないというゲーム的な流れに対して「理由は聞かないでくれ、そういう設定なんだ」という爆弾発言は思わず吹き出してしまいました。筆者は「そういうもんなのね」とあんまり気にしていなかったのに、改まって言われると気になっちゃうよ!!
『Horizon』世界にあっちゃダメじゃない!?
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『Horizon』の世界は、人類が滅んだ後少し経ち、人類が原始的な生活を始めた3000年代の世界。旧時代の遺物として機械などが出てきたり、鍛冶の技術があったりはするものの、基本的な文明レベルはかなり後退しています。
しかし本作では、そんな『Horizon』世界にあっちゃダメそうなものが多数……。明らかに現代っぽい作業員、明らかにゾンビっぽい女性など、「別のLEGOセットから適当に放り込んだだろ!」と思ってしまうキャラがいたり、拠点にテーマパークみたいな飾りつけができたり、ホットドッグの爆弾を投げて攻撃したり……と、ハチャメチャです。
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本作はGuerrilla Gamesもガッツリ関わっているためか、「原作があるから……」とためらわずにハッチャケまくっている印象を受けます。
悲しいシーンも楽しげに
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全体的にシリアスな原作からポップで楽しげな「LEGO化」が図られている本作。悲しいシーンでさえも、軽めになっています。『Horizon Zero Dawn』の序盤では、育ての親だったロストとの永遠の別れが訪れます。本作でもその展開は比較的悲しいシーンとして守られていますが、それでもかなりシリアス成分は薄め。
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というのも、ロストは常にナレーションで常に見守ってくれているからです。軽口を叩きながらも絆が感じられるアーロイとナレーションの掛け合いには心が温まります。
本作は他にも、LEGOになってもカッコいい機械獣や協力プレイでハチャメチャにできる戦闘など、見どころがたくさん。「子供向けかぁ」とスルーするにはかなり惜しい、プレイしていて楽しい気分になる作品です。
『LEGO ホライゾン アドベンチャー』は、PC(Steam)/PS5/ニンテンドースイッチ向けに11月14日発売です。
¥6,522
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)