CinemassacreのYouTubeチャンネルにて、海外版『超惑星戦記 メタファイト(Blaster Master)』にフォーカスした「The Angry Video Game Nerd(AVGN)」エピソードが公開されました。
日本版との違いもある海外版をプレイ&紹介、ゲームと関係のないドラマも盛り上がる
AVGNとは、ジェームズ・ロルフ氏が扮する怒れるビデオゲームオタク(ナード)が様々なゲームをプレイ&紹介する動画シリーズです。20年以上続く本シリーズですが、当初はレトロかつ低評価な、キレてしまってもしょうがないゲームを特集する傾向にあったものの、『MOTHER2 ギーグの逆襲』や『ファイナルファンタジーVI』といった名作を紹介するエピソードも時おり登場。“ゲームに辛口なナードが(ゲーム内外でキレつつ)褒める”というギャップを楽しめる内容となっています。
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そんな変則的なエピソードもあるAVGNですが、今回は『超惑星戦記 メタファイト』の海外版をピックアップ。自身が8歳の頃、海外雑誌「Nintendo Power」に掲載されたスクリーンショットを見て興奮した思い出を語りつつ、ゲームの批評と共にクリアまでの様子を見せています。
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まずナードが触れたのはそのオープニング。日本版は“惑星ソフィアをめぐり、天才少年パイロット「ケイン」がインベム暗黒星団と戦う”内容ですが、海外版では“少年がペットのカエルを追って穴に落ち、地下で戦車(メタル・アタッカー)を発見し、アーマースーツを着る…”という旨のスライドショーが流れる内容です。ナードは「なんてイントロだ」とその奇怪さにリアクションする一方で、「スタートを押した瞬間に今まで見たものは忘れちまうぞ」とゲーム画面に移行。
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ひとたびゲームが始まると興奮し、楽曲・操作性・サイドビュー&トップビューによるゲームの多様性を大絶賛しつつ、続編が多く出なかった最高なNES(海外版ファミコン)ソフトの一つと表現しました。発売・開発元のサンソフト(サン電子)についても触れ、同社他タイトルとのゲーム性やサウンドエフェクトといった共通点を紹介しています。
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冒頭から誉め言葉が飛び交う本エピソードですが、ゲームの問題点にも言及しており、セーブ・パスワードもなければ、ステージセレクト(コード)もないため、一気にゲームをクリアする必要があることを指摘。道に迷ってしまう点や敵の当たり判定の厳しさなどにも苦言を呈しています。
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ゲームに苦戦するナードですが、勝手にプレイしてくれるAIが搭載された(という設定の)コントローラーを取り出し、時おりAIの助けを借りつつクリアするまでの様子をみせました。その後、AIコントローラーを『魂斗羅』などでも試してみるナードですが問題発生。AIが暴走し、コントローラーの制約を外れて勝手にゲームを攻略してしまうようになってしまいます。
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「あらゆるゲームで最も重要な側面は“プレイできる”ということだ!」と反発するナード。AIの「プレイしたくないんだろ?もう怒らなくてもいいんだ。ただ座ってゆったりしていればいい」という言葉にも「ゲームをプレイするのが好きなんだ。たとえクソゲーでも俺の一部だ!」などと反論し、ナードvs.AIのドラマが盛り上がってきたところでエピソードは伏線を張りつつ“次回へ…”という終わり方をします。
ちなみに、本エピソードでは触れられませんでしたが、本作をベースにしたインティ・クリエイツ開発の『ブラスターマスター ゼロ』シリーズは執筆時点の現行機種でも販売されているほか、日本版の『超惑星戦記 メタファイト』は「Nintendo Switch Online」に加入すると遊ぶことが可能です。