ストーリー主導の珍しいローグライトRPG『クロノアーク』―人類最後の地「アーク」の謎を解き明かせ!【げむすぱローグライク/ローグライト部】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ストーリー主導の珍しいローグライトRPG『クロノアーク』―人類最後の地「アーク」の謎を解き明かせ!【げむすぱローグライク/ローグライト部】

珠玉のローグライク/ローグライトを紹介する特集。第8回はこの系統のゲームとしては珍しい、ストーリー主導型カードバトル『クロノアーク』の魅力をお伝えします。

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ストーリー主導の珍しいローグライトRPG『クロノアーク』―人類最後の地「アーク」の謎を解き明かせ!【げむすぱローグライク/ローグライト部】
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自動生成やパーマデス(一度死ぬとすべてを失う)など、さまざまな要素が絡み合い、何度遊んでも楽しむことのできるゲームジャンル「ローグライク/ローグライト」。今週の「げむすぱローグライク/ローグライト部」第8回では、現在Steamにて好評配信中のローグライトカードバトルRPG『クロノアーク』をご紹介します。


『クロノアーク』とは

『クロノアーク』は、Al Fineが開発・販売を手掛けるローグライトカードバトルRPGです。

遥か昔に大災害が世界を襲い、わずかな人類が「アーク」と呼ばれるシェルターに避難しました。世界を元に戻すためには、世界中に散らばった「タイムシェイド」を集め、「時計塔」を起動しなければならないと言い伝えられています。「タイムシェイド」を発見し、そして「時計塔」を起動することのできる特殊な能力を持つ主人公の少女「ルシー」は、調査団員たちと協力し、「タイムシェイド」の発見と「時計塔」の起動へ挑みます。

本作は『Slay the Spire』系統のローグライトと同様、「カードを用いて敵と戦うこと」は共通しています。「ターン開始時に供給されるマナを使って、コストの定められたカードを使用する」という点も『Slay the Spire』と同様ですが、本作のカードは「各キャラクターの使用するスキル」という扱いです。そのため、パーティ編成を変更するとカードの組み合わせも全く異なるものとなり、戦術の組み立て方がガラリと変わります。

本作では主人公のルシーは直接戦闘に参加せず(一部のスキルカードでサポートは行う)、実際に戦闘を行うのは全20人(アンロックが必要なキャラクター含む)の「調査団員」のメンバーたちです。毎回のゲーム開始時に調査団員から2人、そしてゲームの進行に応じて仲間の加入が2回、最大4人のメンバーで探索に挑みます。

各メンバーには「アタッカー」「ディフェンダー」「サポーター」のロールが設定されており、バランスよくパーティを組んでいくのがよいでしょう。パーティメンバーの選出に悩んだら、ルシーの相棒という設定であり、ストーリーにも深くかかわってくるアタッカーの「アザール」、薄着の割に使い方を理解すると超堅牢なタンクとなるディフェンダーの「ミス・チェーン」の2名が扱いやすくおススメです。

ゲームはさまざまな地域の2Dマップを探索することにより進行します。画面右上のミニマップには歩いてきた領域と周辺のイベントや戦闘エリアが表示され、戦闘マスに突入すると敵との戦闘になります。

戦闘勝利時、または一部のイベントで得られる「魂石」を使うと、供給マナ数の強化・ルシーの特殊スキルの習得や、調査団員のメンバーをレベルアップさせることができます。各調査団員はLv2になるとそれぞれ特徴的なパッシブスキルを習得するほか、レベルアップごとに新たなスキルカードを習得することができます。デフォルト設定の場合、習得したスキルカードは自動的に性能の低い基本カードと置き換えられるので、デッキ圧縮云々を気にする必要はあまりありません。

各エリアの最後にはボス敵が待ち受けています。本作のボス敵には特殊ギミックが多く用いられており、そのギミックへの対応が勝敗を大きく左右します。ボスの使用スキルや、またはこちらの使用カードに見慣れないアイコンもしくはカードを見かけたら、その内容をしっかりチェックしてギミックを見破り、戦いを有利に進めましょう。

本作の味方のHPの仕様はやや特殊で、ダメージを受けた時点ではそのダメージは一時的なもの(回復ゲージ、スクリーンショットの緑色の部分)として扱われ、その状態からさらにダメージを受けると回復ゲージがなくなり、実際のダメージとして反映される……という、文章ではなかなか説明し辛い仕様になっています。

要は「一発食らっただけでは致命傷にならない」ということです。敵から受けたダメージは主にサポーターのスキルで回復することができますが、回復ゲージのダメージの回復が容易なのに対し、実ダメージは回復量に厳しい補正がかかり、なかなか回復できないのが難しいところです。主にディフェンダーのスキルには「回復ゲージ保護」を持ったものがあり、この効果が有効だと敵の攻撃を受けても回復ゲージを保って耐久力が大きく増します。ディフェンダーはこの効果を活かして盾として立ち回りたいところです。なお、敵を全滅させると回復ゲージは全回復します。

ステージ間のキャンプでは体力回復・仲間のスカウト・スキル強化・アイテムの合成などができるほか、パーティメンバーにプレゼントを贈って好感度を上げることもできます。好感度を上げることにより仲間の様々な一面を見ることができるので、好感度は積極的に高めていきましょう。

魅力的なキャラクターと、ポストアポカリプスな世界観が織り成す群像劇。練り込まれたストーリーにも注目だ

本作の特徴のひとつとして「登場キャラクターの魅力」が挙げられます。20人の調査団員すべてが個性的な性格を持っており、彼らの性格はスキルやカードに反映され、そしてキャンプの合間の好感度イベントにもそれが現れています。

メルヘンゲットーッ!!(乙女は強くなくっちゃね!)

なお、黒髪ロング豊満お姉さんヒーラーという見た目の属性が筆者にドストライクで、筆者が真っ先に好感度を最大にしたサポーターのプレッセルさんですが、「実はアタッカーに回った方が強いのでは?」と思うほどの意外性を(スキル面でも性格面でも)備えていた強烈な個性の持ち主であったことをご報告しておきます。

なお、本作には「Summer Twilight」「High Roller」という2種類の有料ダウンロードコンテンツが用意されており、これらを導入することでゲーム内のアイテムが増えると同時に、一部のキャラクターの見た目を変えることもできます。主人公のルシーの見た目も変更可能であり、歩行グラフィックにも反映されるので、本作を気に入った方は導入してもよいでしょう。

そして、本作が他のローグライトカードバトルゲームと一線を画す最大の特徴が「広大なバックグラウンドを持つ練り込まれたストーリー」です。何故ルシーは何度も何度もやられても、繰り返し「時計塔」の起動へ挑むのか?そもそも「アーク」という空間は誰が作ったのか?世界の外ではいったい何が起こったのか?何を語ってもネタバレにしかなりそうにないので本記事で詳細に踏み込むことは避けますが、本作には二転三転もする、驚きのストーリーが待ち受けています。

すべての謎を解き明かすにはかなりのプレイ時間がかかりますが(筆者は真エンドにたどり着くまで27時間かかりました)、それだけゲームに引き込む優れたストーリーを盛り込んだゲームであることを筆者が保証します。

「血霧」と呼ばれる高難易度モードや、通常ルートよりもはるかに強力な敵やボスが待ち受ける「裏ルート」といったローグライトカードバトルの上級者向けの要素ももちろん搭載されています(「血霧」と「裏ルート」などを複合した、通称「全部乗せ」なる超高難易度プレイも可能です)。

ストーリー面でも気合の入ったローグライトRPGを見てみたい!という方にとっては、本作はおすすめできる逸品です。


『クロノアーク』は、PC(Steam)にて2,800円(オータムセール中は1,680円)で配信中です。「Summer Twilight」「High Roller」という2種類の有料ダウンロードコンテンツも用意されています。



ライター:ずんこ。,編集:キーボード打海

ライター/石の中にいたいブロガー ずんこ。

ダンジョンの間に挟まれたい系男子。某掲示板でRPGツクールに目覚めその進捗目的でブログを書き始めるも、いつの間にかDRPGが中心の内容に変わっていた。 DRPGと麻雀・ポーカーゲームと元ネタとの差別化が光るフォロワー系ゲームをこよなく愛する。サービス終了したアーケードゲーム『ポーカースタジアム』の公式大会優勝という凄いんだか凄くないんだかわからない肩書きも持つ。

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編集/「キーボードうつみ」と読みます キーボード打海

Game*Spark編集長。『サイバーパンク2077 コレクターズエディション』を持っていることが唯一の自慢で、黄色くて鬼バカでかい紙の箱に圧迫されながら日々を過ごしている。好きなゲームは『恐怖の世界』。

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