今回は、スクウェア・エニックスから発売されたHD-2Dリメイク版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』のニンテンドースイッチ版をプレイ!本作は、1988年にファミコンで発売されたオリジナル版を、ドット絵と3Dが融合したグラフィック表現“HD-2D”でリメイクした作品です。
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本作が発表された3年前に、リメイク版の絵日記をお届けしていましたが、発売が待ちきれず、その後もファミコン版やスーパーファミコン版、ゲームボーイカラー版やWii版など、数多くのリメイク版や移植版をプレイしていました。もうちょっと我慢していた方が新鮮な気持ちで楽しめたかもしれませんね……。
◆飼い猫たちと一緒に冒険を始めよう!
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まずはキャラクター作成だ。勇者の名前と、2パターンの見た目から選択する。
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勇者の名前は「おじさん」にした。ここからは謎の声に導かれ、おじさんの性格を診断する。
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質問後のイベントでは、おじいさんのお願いをガン無視して進んだ結果、勇者は「なまけているだけ……」と言われてしまった。性格診断が終わったら、いよいよ本編の始まりだ。
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ストーリーが幕を開けると、勇者の母の回想シーンから始まった。勇者の父オルテガの旅立ち、そしてオルテガの足取りが途絶えるまでを沈痛な面持ちで思い返している。
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重い足取りで勇者の部屋まで向かうんだけど、勇者を起こすときは努めて明るく振る舞っている。ボイスが追加されたことにより、ドラマが深く描かれているな。そうだよな、夫が居なくなった旅路に息子を送り出すなんて本意ではないよなあ。
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そして王に謁見し、武器や防具と支度金を渡されて冒険が始まる……んだけど、50ゴールドしかくれないなんて、相変わらずケチくさい王様だな!
本編の裏で、多くの若者が魔王を倒すためにアリアハンから旅立って行って、そのたびに支度金とか渡していたなんてストーリーがあったかもしれないけど、仮にも僕はオルテガの息子だよ?もっとこうさあ、色を付けてくれてもいいんじゃないの?
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……なんて野暮は言わない。勝手に徴収させていただくので!
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さて次は、ルイーダの酒場で仲間集めだ。外観や内観は過去版に比べるとかなりゴージャスになっている。どういうパーティ構成にしよう。新職業の「まもの使い」は入れたいよなあ。
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色々悩んだけど、勇者・まもの使い・盗賊・魔法使いに決めた。定番をちょっと崩したパーティ構成だ。キャラクターの名前は自分の飼い猫の名前を借りたぞ。キャラクターグラフィックはルックスA・Bともに4パターンずつあり、髪の色も14色から選べるので、好みのキャラクターが作れそうだ。
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ひじきは他の猫の餌をすぐ盗むので盗賊だ。水菜は基本的には可愛いんだけど、ときおり野生を見せるのでまもの使いに。豆苗は飼い主を困らせる方向で知恵が回るので魔法使いにした。
ただ、ゲーム内とはいえ、飼い猫の名前がついたキャラクターが死亡するのは嫌なので、どれだけダメージを受けてもHPが1残る「楽チンプレイ」の難易度で進めていこう。今回はぬる~く冒険していくぞ。
◆便利な追加要素がモリモリ!
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フィールド上にはキラキラ光っている場所があり、そこを調べると装備やステータスアップのタネ系アイテムなどが手に入る。キラキラポイントはそこかしこにあるので、序盤からタネで結構なドーピングが出来てしまう。大盤振る舞いだな。
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ちなみにこのキラキラポイントに落ちているアイテムは、冒険の途中で魔物に襲われたり遭難したりして息絶えてしまった人たちの物であることが示唆されている。
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もとの持ち主の遺体は風化してしまったのか、それとも魔物によって……と考えると恐ろしくなる。町の外に一歩出ると恐ろしい魔物たちが襲ってくるハードな世界なんだから、そういうこともあるんだよな。かわのこしまき、ありがたく装備させていただきます!
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キラキラ以外にも「ひみつの場所」と呼ばれる隠しマップもあり、貴重なアイテムやゴールドが手に入るほか、はぐれモンスターの保護もできるのだ。
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保護したはぐれモンスターたちは、本作から新しく追加された「モンスター・バトルロード」で戦わせられるぞ。
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また、保護したはぐれモンスターの数に応じて、まもの使いのとくぎも増えていく。まもの使いは、最初こそこれといった個性は感じられないんだけど、はぐれモンスターを10匹保護して覚えられる「まものよび」を覚えるあたりから、メキメキと頭角を現していく。
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「まものよび」は、敵全体に対して計4回攻撃をする強力な技だ。敵が単体の場合はその敵に対して4連撃を食らわせられるので、雑魚戦でもボス戦でも非常に役に立つぞ。勇者おじさんは……ブーメランでも投げててもらおっかな。
◆飼い猫との別れ……そして牢獄での再会
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本作はリメイク作品なので当然だけど、細かなエピソードが追加されているものの、基本的なストーリーはそのままだ。過去版をプレイしている人にとってはすっかりお馴染みだろう。
そんなお馴染みのストーリーの中で僕がお気に入りなのは、仲間の商人を預けて町を発展させていく「商人の町」だ。預ける商人のレベルは問われないので、メインパーティ以外に適当な商人キャラを作り、そいつを町に置いていくプレイヤーが多いだろう。
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今回は、盗賊から商人に転職したひじきを置いていくことにした。
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町の発展度は、ストーリー進行に合わせて変化していく。いつか帰って来るひじきの場所を奪わないように、ちょっと辛いけど3人パーティで進めていこう。
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初回の発展時には道具屋がオープンしていた。売っている物は皮のぼうしとやくそうのみ。
飼い主から離れ、知らんおっさんと二人で仲良く暮らしている姿を見ると……寝取られを感じてしまう。
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ひじきの名を冠した町はどんどん発展していき、武器屋や劇場まで立ち並ぶほどになっている。
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しかし、町の発展と共にひじきは増長しており、いつの間にか町民から反感をもたれるようになっていた。
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そして町民たちの革命は成功を収め、ひじきは投獄されてしまった。
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やはり適当に作った商人を預けるよりも、苦楽を共にした仲間を預ける方が味わい深くなるな!
35時間ほどでクリア出来ました。最も簡単な難易度でプレイしていたので、通常難易度以上でプレイしていればもう少し時間がかかりそうです。
次の目的地を表示するガイドやダッシュ、バトルの速度変更など、多くの便利要素が追加されているので快適に遊べました。
ただ、ダッシュのおかげで徒歩移動がサクサク進めるのに対し、乗り物移動がもっさり気味でしたね。他にも二回行動するザコ敵の多さや、まもの使いが強すぎることなど、バランス面で首を傾げるポイントが多かったです。
グラフィック面は文句なしに素晴らしかったです。ロト三部作ということで、このあとに発売が決まっているHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』も楽しみです!
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、PC(Steam・Microsoft Store)/ニンテンドースイッチ/PS5/Xbox Series X|S向けに配信中です。