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16年という月日を経てなお開発が続く『Beyond Good and Evil 2』ですが、その開発難航の背景には「“情熱ある”マネージャ―同士の対立」が存在しているようです。
16年経てなおも開発中、待望の続編リリースは夢のまた夢…
「情熱は素晴らしいエネルギーですが、時に熱心家同士での衝突の種になる。」フランスのメディアSuperPouvoirのインタビューでこう語るのは2020年に退職したMichel Ancel氏。
氏によれば『Beyond Good and Evil 2』開発難航の理由は複数のマネージャー間の対立であると指摘。まとめ役としてのプロデューサーの指導力不足を挙げています。
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「アートディレクターは何度も何度もやり直しを求め、ゲームディレクターはプロシージャル生成型ダンジョンのゲームを、そして私は宇宙を舞台とした冒険モノを夢見ていた。」と氏。
複数のディレクター級のスタッフらの対立による迷走とそれを御しきれなかったプロデューサーの指導力不足という実情を打ち明けつつ、山積する懸念事項の中には自分もその責任の一端を負うものもあったこと、またプロジェクトに対し擁護的にかつ労働者らには存在感を示しつつ、より融和的な態度で接するべきだったと当時を振り返っています。
ファンからは続編の発売を熱望されつつも複数の中心的人物が入れ替わりが続くなどその難航ぶりが窺える本作。関係者が赤裸々に語る様子から考えるに完成にはまだまだ時間が必要なようです。