米任天堂の公式X(旧:Twitter)アカウントが『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』に関する投稿を行ったところ、その文章がとある公認ゲームを彷彿させるために注目を浴びているようです。
意図的か、はたまた偶然か、知る人ぞ知るゲームの名前が呟かれる
今回、米任天堂が投稿したのは「マリオがいなくなっちゃった!見つけられるかな?(Mario is missing in these images! Can you spot him?)」という文章に、「マリオ」が隠れている『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』を添付したもの。これは、2024年11月頃に『スーパーマリオ64DS』などで収録のミニゲーム「あいつをさがせ!」が元と思われる、“様々なキャラの中から「ルイージ」を探す動画”をアップするSNSアカウント「ルイージを探せ(Find Luigi)」が流行したことへの便乗とも考えられます。
一見、公式の微笑ましい遊び心のように見えますが、投稿のリプライ欄や引用欄では「Mario is missing」の一文にざわつきを見せている様子。というのも実は『マリオ』関連の作品には『Mario is Missing!』なる、いわくつきのゲームが存在します。
『Mario is Missing!』とは、海外版ファミコンなどで発売された「ルイージ」が初めて主役を務めた教育ゲームです。開発元こそ任天堂ではないものの、公式にライセンスされていたと報じられているほか、2024年発売の海外版『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』の「当時好きだったゲーム」欄にリストされていることが報告されています。
クオリティの観点では、教育ゲームにもかかわらず誤植や間違いが多数指摘されており、ジェームズ・ロルフ氏が扮する怒れるビデオゲームオタクが様々なタイトルを紹介&プレイする動画シリーズ「Angry Video Game Nerd」では操作性などについて酷評。本作の「ルイージ」の何ともいえないグラフィックは「Weegee」として海外ミームになっています。
そんな背景もあってか、本作執筆時点の任天堂公式サイトでは特に言及が見られないものの、意図的か、はたまた偶然か、公式のSNSアカウントがタイトル名を呟いたことにより、ユーザー間でちょっとした盛り上がりを見せているようです。
ちなみに任天堂は近年、「ゼルダ」が主人公の『ゼルダの伝説』シリーズ新作『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』をリリースしましたが、実は任天堂から認可を受けて開発された他社タイトル『Zelda: the Wand of Gamelon』や『Zelda's Adventure』で既に主役を務めています。しかし、その出来のせいか公式サイトの年表にも記載されず、こちらも“いわくつき”の扱いです。