24年ぶりにバイオレンス公道レースゲーム『カーマゲドン2』のModを作ってみた!【年末年始特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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24年ぶりにバイオレンス公道レースゲーム『カーマゲドン2』のModを作ってみた!【年末年始特集】

スパくん顔面カーが路上の平和をかき乱す……!

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24年ぶりにバイオレンス公道レースゲーム『カーマゲドン2』のModを作ってみた!【年末年始特集】
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!注意!
グロテスクな表現や残酷表現が苦手な方、18歳未満の方は

閲覧にご注意下さい。



皆さんは『カーマゲドンCarmageddon)』というゲームをご存知でしょうか? 1997年にイギリスで誕生した本作は市街地などの公道を舞台にしたレースゲームですが、コースを周回するだけでなくライバルカーを全て破壊するか歩行者を全て轢き殺すことでも勝利できるという、インモラルすぎる内容が話題となったゲームです。

当初は70年代カルト映画「デス・レース2000年」のライセンスの下で開発されていたそうで(後に契約破談)、世界観や主人公の車のデザインなどにその名残が感じられます。

絶対にこいつの前を走りたくない
映画「デス・レース2000年」
「デス・レース2000年」の名残がある主人公マックスの車

追突されたような衝撃

この「ブラッド版」の他にも歩行者がゾンビになっている「ゾンビ版」も販売されていました

筆者が最初に出会った『カーマゲドン』は1998年に発売されたナンバリング2作目『カーマゲドン2Carmageddon II: Carpocalypse Now)』です(英語マニュアル付き日本版は1999年発売)。歩行者のいる街の中から飛行場、ビルの屋上といった多様なマップに、ぺしゃんこになったり切断されたりする車など、それまでのレースゲームの概念をぶち壊す内容に大いにハマりました。2000年頃にはModで自作の車を作るまでに至り、筆者にとっての「デス・レース2000年」が始まったのです。

当時制作した自作の車

さて、ここからが本番。今回の年末年始企画では久しぶりに『カーマゲドン2』の車を作ってみようと思います。お忙しい中とは思いますが、しがないおっさんゲーマーの回顧にお付き合い下さいませ。

ツールを揃えよう

  • Carmageddon 2 Tools for 3DSMax
    『カーマゲドン2』の車からコースまで色々なものを制作できる「3ds Studio Max」向けのスクリプト。「3ds Studio Max」がプロ用のツールな上に入手が厳しいので今回は使用せず(そもそも当時も使ってない)。

  • CarED
    Javaベースのモデリングツール。車を形作り、ゲームで使えるよう各種データを作成する。非常に使いづらいソフトなので、今回はモデリングを別ソフトウェアで行った後にモデルデータをインポートする。

  • Metasequoia(Ver3系
    国産の3D CGソフトウェア。下記の「CarED形式OBJファイル出力プラグイン」を使用することで、CarEDにインポートできるファイルを出力できる。

  • CarED形式OBJファイル出力プラグイン
    日本人の方が作った「Metasequoia」用プラグイン。これがあるとないとでは制作効率が段違い。

  • PlayThing 2
    『カーマゲドン2』の様々なデータを扱える公式ツール。「CarED」と違いモデリングは出来ないもののマテリアルなどのより細かい設定ができる。……が、筆者の現環境では正しく動作せずエラーが起きてしまうので今回は使用せず。

  • 画像編集ソフト
    テクスチャ作成用(TIFF形式)。

古いゲームのModツールなどは配布元サイトが消滅していることが多々ありますが、『カーマゲドン』シリーズは熱心なファンコミュニティが存在しており古いファイルも保存していてくれるので非常にありがたいですね。

モデリング

まずは「Metasequoia」でサクサクっと“スパくんカー”のモデリングを行います。本来は車ですからタイヤやらドアやら作らないといけないのですが、スパくんなので必要ありません。見事な手抜……もとい、作業の効率化です。なお、頭が前半分しかなかったり、眉毛や目などが片側しかないのは後の「CarED」で反転コピーするためです。完成したら各パーツを「CarED形式OBJファイル出力プラグイン」で出力し、「CarED」でインポートします。

ゲーム用に変換

「CarED」ではモデルの親子関係やテクスチャなどを設定し、ゲーム用に変換できます。ただ、このツールが古くて使い勝手は非常に悪いです。筆者も最初は3Dビューが表示されず四苦八苦しました(正しいインストール手順で解決)。テクスチャはツール一覧で紹介した「PlayThing 2」が動けばUVマップを使えるのですが、「CarED」では平面マップしか使えないのが痛いところ。

遂に発進!

データが完成したらメニュー画像などを用意してゲームに追加します。しっかり追加されていることがわかったらいよいよレーススタートです。個性豊かなレースカーの中に混じるスパくんの顔はかなり異様。不気味な笑みを浮かべています。

ちなみに今回はちょっとギミックに凝っていて、速度に合わせてほっぺたの謎の花びらがクルクル回ったり、ハンドル操作に合わせて目が動くようになっています。

レースカーに混ざる異物


懐かしさでいっぱい

約24年ぶりのMod制作ということで忘れてる部分も多々ありましたが、なんとか動いて満足です。また、改めて『カーマゲドン2』の魅力を再確認させられました。不謹慎な内容である故あまり大っぴらに勧められるゲームではないものの、クラッシュの爽快感や背徳感そしてギャグにも近いバカバカしさは他のゲームでは味わえません。

『カーマゲドン』シリーズはSteam/GOG.comにて配信されているので気になった方は是非プレイしてみてください(起動しないトラブルなどの解決策はユーザーレビューなどで見つかります)。

おまけ:最新作『Carmageddon: Max Damage』向けのおすすめオーバーホールMod
【2024年~2025年】Game*Spark年末年始特集はこちら!
ライター:RIKUSYO,編集:TAKAJO

ライター/雑多人間 RIKUSYO

某洋ゲーショップの商品データ作るバイトしてたら、いつの間にか海外ゲーム紹介するようになってた。

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編集/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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