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Golden Joystick AwardsやThe Game AwardsのGame of the Yearが決まり、ゲーム業界もいよいよ年末という感じがしてきました。今年一年のゲーム、何が面白かったか……それぞれに思いを馳せているところでしょう。
しかし! ゲームが表彰されることがあるのであれば、ゲームを紹介するショーケースだって表彰されていいんじゃないでしょうか?
そこで、今回は筆者が観てきた国内外のショーケースのなかから、とびきり面白かったショーケースを6つ選出し、そこからショーケース・オブ・ザ・イヤー(SCOTY)を決めたいと思います!
Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ 2024.2.21(2月21日配信/約27分)
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まずは皆大好き「ニンテンドーダイレクト」から選出。ソフトメーカーラインナップは、任天堂以外のメーカーが作るニンテンドースイッチ向けのソフトを紹介するショーケースです。
ニンテンドースイッチ後期ともあって、ファーストパーティーの動きが若干鈍くなっている昨今ですが、逆にサードパーティーの作品が充実している節があります。ホントに動くの?と思うような大作までとんでもない技術で移植されており、むしろ最近はソフトメーカーラインナップのほうが気になるという人も多いかもしれません。
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本ダイレクトでは、ヴァニラウェアの新作『ユニコーンオーバーロード』や、大人気メトロイドヴァニア『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』の続編である『ENDER MAGNOLIA: Bloom in the Mist』が発表されました。
「このダイレクト終了後、ニンテンドーeショップで配信開始です」の一文がなにより強烈ですよね。果たして受賞なるか?
オリジナリティ:★★★★★
テンポの良さ:★★★★★
バラエティ:★★★☆☆
The Triple-i Initiative 2024: A New Gaming Showcase(4月11日配信/約45分)
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お次は新作のインディーゲームをユーザーに届けることをモットーにしているショーケース「The Triple-i Initiative 2024: A New Gaming Showcase」です。
こちらのショーケースは、「30+ announcements, no ads, no extra fluff - just games beamed straight into your eyeballs.(広告ナシ、余計なものナシで30以上のゲームをアナウンスし、あなたの目玉にゲームを直接ブチ込む)」と豪語しており、そのストイックな態度にかっこよさすら感じます。
伝説のデッキ構築ローグライトの続編『Slay The Spire 2』というド派手な発表から始まり、アラスカの民話を描くPS4初期の短編ADVの続編『Never Alone 2』などが初出しの情報でした。
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カートゥーン調のグラフィックでFPSを遊ぶ『MOUSE』のゲームプレイトレイラーや、吸血鬼サバイバルクラフト『V RISING』の「悪魔城ドラキュラ」コラボなど、ユーザーを興奮させる発表が目白押しでしたね。これぞショーケース、必要なものオンリーという潔さに敬服します。
なお、ショーケースが始まる前の待機時間中に、「What's the name of this highly anticipated metroidvania with an insect again?(虫が出てくるメトロイドヴァニアの期待作って何だっけ?)」なんて煽りを出してユーザーを沸かせましたが『Hollow Knight: Silksong』の続報はありませんでした。
潔さ:★★★★★
テンポの良さ:★★★★★
突然の煽り:★★★☆☆
Next Indie Direct 2024(6月2日配信/約25分)
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続いて紹介するのは「Next Indie Direct 2024」。こちらはかなり小規模なインディーゲームを紹介するショーケースで、扱われているタイトルもなかなかマニアックです。
リアルなグラフィックの球体になって無機質な空間でパズルを解く『CIRCULATION』や、機械化した手足で人間を虐殺しまくるグロACT『VINDEFIANT』、目玉がたくさんついたブロックになって倉庫番をするパズルゲーム『FRANKENDICE』など、なかなかディープでコアな担当者がキュレーションをしているように感じます。
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大作の発表に目が移りがちですが、もしかしたらこのなかにあなたの思い出の一本が眠っているかも?
ディープ度:★★★★★
尺の短さ:★★★★★
目を引く大作の発表:★★☆☆☆
Future Games Show @ Gamescom 2024(8月22日配信/約2時間14分)
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ドイツで行われた大型ゲームイベント「Gamescon」の一部として流されたショーケースが「Future Games Show @ Gamescom 2024」です。
Future Game Showは毎回ゲーム関係のアクターなどの著名人が登場し、発表の案内をします。
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スラヴ神話を基にした一人称ホラー『One-Eyed Likho』、中世イギリスを舞台にしたゾンビもの『God Save Birmingham』、独自の世界観が魅力の『Greedfall』の続編『Greedfall 2: The Dying World』など、かなり多くのタイトルの初報がありました。
海外における中規模~大規模開発のゲームが大好きな人は毎回たまらない発表になっています。まあ、案内人が挟むちょっとした寸劇が必要なのかどうかは怪しいところですが……。
ゲームのラインナップ:★★★★★
豪華さ:★★★★☆
テンポの良さ:★★☆☆☆
PLAYISM Game Show 2024.8.8 JP(8月8日配信/約1時間28分)
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数多くの名作インディーゲームを日本に輸入してくれているPLAYISMが送るショーケース、それが「PLAYISM Game Show」です。
ゲーム系アナウンサーとしては不動の人気を確立した松澤ネキさんが細かく案内してくれるこのショーケースは、まるで夕方の情報番組でも観ているかのよう。
PLAYISM代表の水谷さんがいる目の前で、ゲストのキリンさんが「なんかPV観る限り速いし……私、歳的に追いつけないんじゃないかなって……」と忌憚なき意見をボロボロとこぼすので、観ていてヒヤヒヤします。緊張感とゆるさが同居した何とも言えないショーケースになっていますので、ぜひともご覧ください。
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松澤ネキの司会力:★★★★★
キリンさんの本音:★★★★☆
初報のインパクト:★★☆☆☆
The Game Awards 2024(12月13日配信/約3時間37分)
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言わずと知れた「TGA」……ゲーム業界でもっとも豪華なイベントのひとつですね。
一年で最も優れたゲームを決めるGame of the Yearの選出と同時に、大量の新作発表が同時並行で行われます。『鬼武者』や『大神』などの国産IPの久しぶりの続編発表や、Naughty Dogの新作SFゲーム『Intergalactic: The Heretic Prophet』など、今年も大いに盛り上がりましたね。
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一方で、新作発表のついでにサラッと発表される部門賞や、全体の尺の長さなど、気になる点がないわけではありません。ここ二年では闖入者も現れませんでしたが、超ビッグイベントを進行させる難しさも感じられます。
豪華さ:★★★★★
注目度:★★★★★
一部の部門賞の意義:★★☆☆☆
栄えある第一回SCOTYは……!?
ノミネート作が出揃いました。どれもこれも見応えがあり、甲乙つけがたいです。しかし、この中からひとつに絞らなければなりません……!
それでは、発表します………………………。(ドラムロール)
ジャンッ!
第一回SCOTYは「The Triple-i Initiative 2024: A New Gaming Showcase」です!!
ワーイドンドンパチパチ
決め手はやはりショーケースとしての潔さですね。短く、確実に、面白そうなゲームの情報だけをユーザーに届ける。この初心貫徹といった態度が審査員(筆者)の心を掴みました。
今年は他にも「Guerrilla Collective 2024」や「ID@Xbox Showcase 2024」、「The MIX Fall Showcase 2024」に「Best Indie Games Summer Showcase 2024」と面白いショーケースが山ほどありました。来年も面白いゲームと、それを楽しそうに魅せてくれる素敵なショーケースが山ほど出てくるのを期待します!
(めっちゃ面白そうなトレイラー映像を流したあとに、ゲームタイトルを表示する画面が2秒くらいで消えちゃうのだけは勘弁な!)
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