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「今だったら発売できないよね……」
過激すぎて今ではコンシューマー向けに新規で開発・リリースできないようなかつての紳士ゲームの中から、発売当時とくに話題を集めたタイトル3本を独断と偏見でピックアップ!モニターを彩った数多くのヒロインたちを紹介したいと思います。
この年末年始に久しぶりに“実家”に帰省し、彼女たちに会いに行ってみてはいかがですか?
◆閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択-
『閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択-』(以下『EV』)は2015年に発売された『閃乱カグラ』シリーズの1本です。
シリーズとしては現在でもスマートフォンで『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』が展開されていますが、コンシューマーは2018年12月13日にニンテンドースイッチ向けにリリースされた『PEACH BALL 閃乱カグラ』を最後に新作がリリースされていません。
数あるシリーズの中でなぜ『EV』を選んだのか?それはコンシューマー版としてはもっとも登場キャラクターが多いためです。
本作の後に『閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH』や『閃乱カグラ Burst Re:Newal』もリリースされましたが、『PEACH BEACH SPLASH』ではアクションゲームからシューティングゲームになっていること、『Burst Re:Newal』では一部陣営が登場していないことから、今回は『EV』をピックアップしました。
登場ヒロインはおもにシノビの養成学校のメンバーで、「死塾月閃女学館」「国立半蔵学院」「秘立蛇女学園」「焔愚連隊」、さらに本作初登場キャラ「カグラ千年祭」のカテゴリとDLCも合わせると総勢33名が登場!「爆乳ハイパーバトル」の名にふさわしい面々が集いました。(一部除く。だがそちらもいい)
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圧倒的なキャラ数なので目移りしがちですが、気になる存在と言えばやはり「ホムラチャン!!」(焔)。
初登場時は主人公チーム「国立半蔵学院」のライバルで非情な「悪忍」でしたが、定められた悲しい宿命を主人公「飛鳥」らの助けを得て乗り越え、現在はバイトに励みながら抜忍ライフを謳歌しているという苦労人のキャラクターです。
長めのポニーテールと日焼けが眩しい彼女。6本の刀を指の間に挟む『戦国BASARA』の伊達政宗のようなファイトスタイルで、スピードが速く力押しできます。そのあたりは筆者のような脳筋プレイヤーにピッタリな存在。素早く相手をかく乱しながら即座にみじん切りにする速攻アクションには爽快感がありました!
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個人的な見た目の好みとしては新キャラ「華風流(かふる)」も見逃せませんし、使い勝手の良さでは飛鳥もなかなかのもの。見た目はもちろんのこと、自分に合ったファイトスタイルで“相棒”を探すと間違いなく目移りしてしまうゲームです。
そんな本作ですが、衣装破壊はもちろんのこと、コスチューム全破壊で見られる「プルプルフィニッシュ」、よけいなものを脱ぎ捨てて戦力アップする「命駆」、更衣室でのふれあい機能など、今のコンシューマーでは不可能と思われる紳士要素がたっぷりでした。
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◆AKIBA’S TRIP2
『AKIBA'S TRIP』(アキバズトリップ)シリーズは、秋葉原を舞台にしたアクションゲーム。ゲーム2作とテレビアニメ版がありますが、そのいずれも骨子の部分を踏襲しつつ、まったく異なるキャラクターたちが異なるストーリーを紡ぎます。そのためどのタイトルから入っても楽しめます。
特徴はやはり、秋葉原の景色を3Dで再現していること。2013年にリリースされた『AKIBA'S TRIP2』は2012年から2013年当時のマップなので、現在「TAMASHII NATIONS STORE」があるところには、「AKB48カフェ&ショップ秋葉原」をモチーフとしたイベント施設が建っていたりします。またラジオ会館が改装中であるところにも時代を感じます。
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シリーズの中から『2』を選んだのは、やはり現在に近かったこととグラフィックが向上している点です。移動できる範囲も広がっており、ちょっとしたタイムスリップ気分が味わえるのではないでしょうか。
登場するヒロインは、プレイヤーのパートナーとしてともに戦ってくれる「アキバ自警団」のメンバーや関係者たち。謎の少女でメインヒロインの「刻風雫」。幼なじみの「鷺坂登子」。フィンランドからの留学生「カティ・ライコネン」。妹の「ナナ」。製薬会社社長の「霞会志遠」。秋葉原のアイドル「Rin」の計6名です。
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秋葉原らしいヒロインといえば、やはりアイドルキャラでツインテールの「Rin」ではないでしょうか。初登場からしばらくは「アキバ自警団」と距離を取っており、時に憎まれ口をたたくツンデレキャラとしてプレイヤーのハートを揺さぶってきます。そんな彼女が心を開く展開には多くのプレイヤーがキュンキュンしたことでしょう。
本作は「ストリップアクション」と呼ばれる独特のシステムを採用しており、日光が苦手な人間型の魔物「魔骸物(マガイモノ)」を脱がせてとどめをさすのですが、ストーリーの流れによってはRinらヒロインとも拳を交えることもあり、当然のことながら容赦なくストリップアクションをお見舞いすることになります。
そのあたりのシステムは、今となってはもはや表現できない部分であるはず。特殊演出が発動する「フルストリップ」ではまさに一糸まとわぬ姿でノックダウンされる姿が映し出されますから、いくら謎の光が仕事をしようが新規リリースは難しいでしょう。
ちなみにある条件を達成すると、男女関係なくすべての住民が下着姿になるモードもあり、その意味でも「今のコンシューマーでは無理だろうな」と思うゲームでもありました。
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◆バレットガールズ ファンタジア
「今はもう無理だろ!」と思う筆頭紳士ゲームといえばやはりこれ。『バレットガールズ』シリーズ3作目で、Steamでは唯一プレイできるタイトルである『バレットガールズファンタジア』(2018年リリース)です。
※『バレットガールズ』『バレットガールズ2』はPS Vita専用ゲーム。
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本作の何が凄いかといえば、やはりシリーズ恒例の「尋問」要素でしょう。
本作は銃器を携えて戦術訓練をする「レンジャー部」のヒロインたちを操作し、相手をダウンさせていくシューティングゲーム。捕虜になればさまざまな尋問が待っているという設定です。
そこで尋問に耐えられるよう特訓をするのですが、第2作目からは通常の尋問に加えて「ダブル尋問」「逆尋問」も追加され、女の子たちが攻める側・責められる側に分かれて“模擬戦”をするわけです。
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いったいどのような会議を経てこのシステムが決まったのか?「チクワか!?チクワを押し当てるのか!?」「いややはり、おでんは譲れません!」……想像するだけでおもしろいです。
そんな本作に登場するヒロインは、レンジャー部から8名、レンジャー部が迷いこんだ異世界からファンタジー系のヒロインが6名の合計14名。第2作目まで登場していたサブキャラやライバルたちが登場しないのは残念ですが、プラットフォームがPS VitaからPS VitaおよびPS4となりグラフィックが向上しているので、そこは嬉しいポイントです。
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ピックアップしたいヒロインは全員!……と言いたいところですが、あえて挙げるなら「雷鳴の弾丸」こと金園優理奈でしょう。
初登場時は他校から送り込まれたスパイで、第2作目まではストーリーの根幹に関わるキャラクターとして活躍。第1作目のラストでは熱い友情ストーリーを魅せてくれました。
得意とするのはショットガン。他のキャラクターもショットガンを使うことができますが、それぞれ得意な銃器が設定されており、優理奈はショットガンをもっとも有利に使えます。
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筆者が個人的にショットガン好きということもありピックアップした彼女。ヒロインはほかにもメガネキャラのクールな参謀「神代海凪」や、ファンタジー世界らしく剣で戦う騎士「シルヴィア・オルタンシア」、ツインテールの魔法使い「サリア・ヴィオレット」、ダークエルフの「ファレン・シールウィンデ」&「ラドリア・シールウィンデ」姉妹など多数!
『バレットガールズ ファンタジア』に限りませんが、ウィンターセールでお買い得になっている今、『閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択-』『AKIBA’S TRIP2』『バレットガールズ ファンタジア』でお気に入りの「相棒」を見つけてみてはいかがでしょうか?
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