ついにRTX 5000シリーズのグラフィックボードが発表され、盛り上がりを見せているPCゲーム業界ですが、そんな中、NVIDIAの新たな超解像技術「DLSS 4」はどれほどの実力を発揮するのか、それを検証した動画が海外YouTubeチャンネルのDigital Foundryにより制作されました。
RTX 5080でフレームレートは約10倍に!?驚きの「フレーム生成3x/4x」機能
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今回の検証には『サイバーパンク2077』のPC版が使用されています。このゲームには高負荷のレイトレーシング描画を行う「レイトレーシング・オーバードライブ」モードがあり、グラフィックの検証に向いているとのことです。
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新しい「DLSS 4」には従来の「CNNモデルモード」に加え、「トランスフォーマーモデルモード」が加わっていますが、こちらのモードを使用することでゲーム内広告ビジョンの流れる文字列のブレ(ゴースト)が少なくなり、より鮮明に描画されていることが確認できます。
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RTX 5000シリーズで対応した「DLSS 4」の機能として、「フレーム生成 3x/4x」機能があります。この機能を利用した場合と一切利用しない場合でゲームの動作を比較した場合、「フレーム生成 4x」を利用した場合はゲームのフレームレートがおよそ10倍となっており、ゲームの動作の大きな改善に寄与していることが伺えます。
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前世代のグラフィックボードとの比較はどのようなものでしょうか。「RTX 4080 Super」でDLSS 4の「フレーム生成 2x」「CNNモデル」を有効にした場合と、「RTX 5080」でDLSS 4の「フレーム生成 4x」「トランスフォーマーモデル」を有効にした場合では、後者が約2倍のフレームレートを叩き出しており、新世代グラフィックボードとそれに対応したDLSS 4の機能の実力を見せつけています。
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なお、フレーム生成の処理速度に関しても「2x」が平均50.97msに対し「4x」が平均57.30msと、実際ゲームを遊ぶ上では全く気にならないであろう処理速度差であることが示されています。
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そんな「DLSS 4」の目玉とも言える「フレーム生成」の機能ですが、「2x」に対応しているのはRTX 4000シリーズ以降、そして「3x/4x」はRTX 5000シリーズ限定の機能となっています。「DLSS 4」の真価を実感したい方は、RTX 5000シリーズの導入を検討してみてはいかがでしょうか。