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名作アクションRPG『デウスエクス(Deus Ex)』シリーズで脚本を手掛けたMark Cecere氏は、同シリーズにおいて未発表の続編が計画されていたことをYoutubeチャンネル「From Script to Life」でのインタビュー企画にて明かしました。
主人公と物語の黒幕との決着描く幻の続編
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『デウスエクス』シリーズはプレイヤーの行動によって結末が分岐したり、1つの問題に対し複数の自由な解法が用意されているFPSアクションRPGで、近未来的な世界設定の下描かれる重厚なストーリーで人気を集めていました。Cecere氏はそんな本シリーズの内の『ヒューマンレボリューション』と『マンカインド・ディバイデッド』のほか、『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』や『ウォッチドッグス レギオン』といった作品でも脚本を手掛けています。
Cecere氏によると続編の内容は『マンカインド・ディバイデッド』と、2000年に発売されたオリジナルの『デウスエクス』を繋ぐものとなるはずだったとのこと。舞台は『マンカインド・ディバイデッド』で言及されていたオーグメント専用都市で、同作主人公のジェンセンと物語の黒幕との決着が描かれる予定でした。
シリーズ新作の可能性にも見解示す
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Cecere氏は『マンカインド・ディバイデッド』の結末が歯切れの悪いものとなっている点で批判されていることにも理解を示し、「スタジオと資金の問題で、ゲームを大幅にカットしなければならなかった」と当時の開発状況を赤裸々に明かしました。また、同作でジェンセンが主人公となったこと自体が元の計画から外れた物であったといい、「ジェンセンがあまりにも人気があったので、主人公として復活することになった。」とも語っています。
またCecere氏はシリーズの新作の可能性について、直近の2作に携わった開発者の大半が開発スタジオを去っていることに言及した上で、「開発中ではないと断言はできませんが、おそらく他のプロジェクトに取り組んでいるのではないでしょうか。」との見解を述べています。なお、開発スタジオのEidosでは2024年1月に大規模なレイオフの実施が発表されていました。