高所登りゲー『Only Up!』にソックリ?最大8人プレイ可能な中世風パルクールACT『Only Up: LIZARDS MUST FALL』の実内容に迫る【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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高所登りゲー『Only Up!』にソックリ?最大8人プレイ可能な中世風パルクールACT『Only Up: LIZARDS MUST FALL』の実内容に迫る【プレイレポ】

様々な障害物をジャンプして乗り越え、さらなる高みへ挑戦しよう。

連載・特集 プレイレポート
高所登りゲー『Only Up!』にソックリ?最大8人プレイ可能な中世風パルクールACT『Only Up: LIZARDS MUST FALL』の実内容に迫る【プレイレポ】
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今回はRosa Special Studioが手がけ、2025年1月4日に発売したパルクールACT『Only Up: LIZARDS MUST FALL』のプレイレポートをお届けします。

遊びやすく正統進化した『Only Up!』的パルクールアクション


本作は、三人称視点の3Dアクションゲーム。シングルプレイ及び最大8人でのマルチプレイに対応しています。プレイヤーは中世風の世界を舞台に主人公のラスを操作し、呪われたトカゲを滅ぼすためさまざまな障害物をジャンプで乗り越え、さらなる高所を目指していくのが目標です。

執筆時点でのSteamレビューは147件中81%がポジティブな、「非常に好評」ステータスを獲得しています。

特徴としては、2023年に一大ブームを起こしたOnly Up!』を受け継いだようなゲーム性。操作はジャンプとローリング、ダッシュのシンプル設計で、ゲームシステムも多種多様なオブジェクトをジャンプし、どんどん上に登っていくという極めて単純なものです。

しかし実際には、原作でのシビアなルート調整や初見殺しの罠、セーブ機能が無いなど理不尽なイライラ要素(それこそが醍醐味でもあったのだが)は排除されていて、とても遊びやすくカジュアルな『Only Up!』系の作品でした。

そんな本作を今回はソロモードでプレイし、どんな手触りだったのか実内容に迫ります。なお、原作の顛末についてはGame*Sparkの過去記事を参照してみてください。



操作、言語、各種オプション

言語は日本語字幕に対応。一応本作はストーリー的なあらすじはあるものの、ゲーム内容は非言語的なパルクールアクションなので、言語はプレイ自体にあまり関係ないと思いました。

操作はキーボード&マウスおよびコントローラーの使用が可能。キーバインドの変更も出来ますが、入力の種類が少ないためデフォルト設定で構いません。筆者はXboxコントローラーでプレイしましたが、オリジナル版と変わらない素直な操作感だと感じました。

その他は、画面設定やオーディオに関するもので、特にグラフィックの品質はテクスチャからシェーディングまで細かく決めることが可能です。ゲームの最適化が成されているらしく、最高画質でなければPCスペックに依らずサクサクプレイできるのも本作の見どころでしょう。

空高く登り頂上を目指せ!

本作の世界観をざっくりと説明すると、主人公「ラス」がこの世界を支配するトカゲ人間を滅ぼすため、遠くに見える謎の構造物に登っていく、というもの。結局なんだかよく分からないけれど、とにかく始めていきましょう!

まずは、スタート地点から舞台となる中世風のお城に移動します。基本的にチュートリアルは存在せず、最初はどちらに向かえばいいか迷いましたが、空を見上げると禍々しい巨大構造物が宙に浮かんでいます。これを頑張って登っていくようです。

ローリング

さて、お城に到着し登頂開始。基本操作は、Aボタンを押すとジャンプ/障害物を乗り越える、左スティックボタン長押しでダッシュ、Yボタンでしゃがむ/ローリングアクションが行えます。

Tipsとして、ダッシュ+ジャンプは飛距離が伸びる反面、足場を超えて落下してしまうこともあるので注意。ローリングアクションは、モブトカゲの突き飛ばし攻撃を回避できるスグレモノ。それ以外は全く使い所はありませんが……

本作は、オブジェクトへの飛びつき判定がかなり広く、障害物の前でボタンを連打すれば吸い付くようにサクサク登ってくれるので非常に遊びやすい印象。どんなにアクションゲームが苦手なプレイヤーでもクリアできるくらい低難度だと感じました。

飛びつき判定の範囲が広いことで、「ここはムリだろ」と思うような無理筋のショートカットも結構簡単に出来てしまうのも楽しかったところ。よくよく周りを探せば、正規ルート以外にもショートカットに繋がる道が隠されていて、ジャンプ台で一気に面倒な障害物を乗り越えたり、タイムアタックする際にも有効になります。

基準点(チェックポイント)

さらに原作では不可能だった「セーブ」が可能に要所要所にたっているトカゲを突き落とせば、そこがチェックポイントになり、何度でもすぐに落下地点からやり直せます。これは『Only Up』系作品でも画期的なシステムで、革命が起きたと言っても過言ではありません!

ただし、セーブは一時的なもので再度ゲームを起動するとリセットされ、また最初の地点からスタートになるのが残念な点でした。

遊びやすくなったとはいえ、手に汗握るあのハラハラ感やドキドキ感がなくなったわけではありません。屋根の斜面や尖ったオブジェクトなど、地形と角度によっては飛びつき判定が無く落下の危険性があります。高くなればなるほど、正確な操作と正しいルートの確保が必要になり、やりごたえは十分でした。

バラエティに富んだステージ構成も本作の魅力で、飽きがこないように設計されています。例えば、巨大な滑車が並んでいるエリアは、正確なタイミングで飛び移らないといけなかったり…

めちゃくちゃ細い柵がクネクネと続くエリアは、スティックを少しずつ入力して方向を微調整しながら慎重に進まないといけなかったり…

個人的に一番苦戦したのがこの異様な「パイプエリア」。錆びたパイプが複雑に密集した場所ゆえ飛びつきやすいんですが、パイプの向きによってはスカって即落下するので、ここを抜けるのは一苦労しました。

う、嘘だろ…

他にも、「お、トンネルじゃん」と何も考えず先へ進むと「封鎖中」の看板があって出戻ったりと、なかなか一筋縄ではいかない場面も。

何よりも感動したのは、登っていくにつれ視界がひらけて壮大な景色がプレイヤーを待っていること。UE5で描かれる美麗なグラフィックが、非現実的な世界をアートの領域に高めています。ここまで来たときの達成感と気持ちよさは他のゲームでは味わえないかもしれません。

数々のエリアと試練を乗り越え、遥か上空へとたどり着きましたが、見上げると道はまだまだ続いている模様。果たして頂上には何が待ち受けるのか……それはぜひ読者の皆様自身で確かめてみてください。



本作の良かったのは、原作が持っていたシンプルさと、緊張感と爽快感入り交じるゲーム性はそのままに、カジュアルで遊びやすくなっていること。難易度はかなり抑えられていて、『Only Up!』系初心者やアクションゲームが苦手なプレイヤーでも挑戦してみる価値は十分あると思います。

不満点や残念だったのは、チュートリアルが無く不親切だったり、セーブ機能が一時的なもので中断すると最初からやらないといけないこと、野良のマルチプレイをやろうにも人があまりいなかったこと、ぐらいでしょうか。とはいえ、フレンドがいるプレイヤーは仲間でワイワイやればかなり盛り上がるはずソロ専はRTAをひたすら頑張りましょう!

  • タイトル:『Only Up: LIZARDS MUST FALL』

  • 対応機種:Windows PC(Steam)

  • 記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)

  • 発売日:2025年1月4日

  • 著者プレイ時間:7時間

  • 価格:500円
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

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ライター:DOOMKID,編集:TAKAJO

ライター/心霊系雑食ゲーマー DOOMKID

1986年1月、広島県生まれ。「怖いもの」の原体験は小学生の時に見ていた「あなたの知らない世界」や当時盛んに放映されていた心霊系番組。小学生時に「バイオハザード」「Dの食卓」、中学生時に「サイレントヒル」でホラーゲームの洗礼を受け、以後このジャンルの虜となる。京都の某大学に入学後、坂口安吾や中島らもにどっぷり影響を受け、無頼派作家を志し退廃的生活(ゲーム三昧)を送る。その後紆余曲折を経て地元にて就職し、積みゲーを崩したり映像制作、ビートメイクなど様々な活動を展開中。HIPHOPとローポリをこよなく愛する。

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編集/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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