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時間を溶かす覚悟は決めたか? 待望の『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』ハンズオン。「時代」システムでメリハリのついたゲームプレイを先行体験

シンガポールで行われた本作のメディア向けイベントに参加し、先行プレイで一足早く体験してきました。

連載・特集 プレイレポート
時間を溶かす覚悟は決めたか? 待望の『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』ハンズオン。「時代」システムでメリハリのついたゲームプレイを先行体験
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世界中のゲーマーの時間を奪ってきたターン制ストラテジーシリーズの最新作となる『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』の発売が2月11日に控えています。

Game*Spark編集部は、シンガポールで行われた本作のメディア向けイベントに参加し、先行プレイで一足早く体験してきました。本記事では、約8年ぶりとなる最新作の進化に迫るハンズオンをお届けします。また、開発者インタビューやイベントレポも今後公開予定です。

クロスプレイや「時代」システムなど新たな体験を用意。初心者にも優しいシステムも

本作は、2016年にリリースされ、多くのストラテジーゲーマーを時間を奪ってきた『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI』からさらに進化したシリーズ最新作となります。本シリーズは実在した指導者や文明をモチーフに、古代から近代にかけて文明を発展させていくターン制のストラテジーゲームです。

PC版から始まった『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI』はニンテンドースイッチ版を皮切りに様々なハードにも移植されていきましたが、新作は最初からマルチプラットフォームで展開されます。また、クロスプレイやクロスセーブにも対応しているため、自宅ではPCやコンソールでプレイし、出先ではオンライン環境が必要にはなるもののニンテンドースイッチなどでプレイすることが可能となります。

今回は新たに、ゲームの区切りを明確にする「時代」システムを導入。前作までは1プレイで18時間かかっていましたが、「時代」で区切ることでより短く遊びやすくなるようになっています。「時代」は「古代」「探検の時代」「近代」の3つで構成されており、「近代」のレガシーパスのマイルストーンを達成することで勝利となります。

日本代表の指導者、卑弥呼

前作から大きく変更されたのは、文明と指導者を自由に組み合わせられるようになったこと。もちろん、実際の歴史上の指導者と関係する文明の組み合わせでプレイできますし、孔子を指導者にしてギリシャ文明を発展させることも可能です。また、時代が変わると選択できる文明も変わっていくシステムとなりました。ただし、指導者は最初に選択した人物と同じとなるほか、必ずしもその指導者と関連している文明が各時代に用意されているとは限りません。

時間を忘れてしまうゲームプレイは健在

※記事内のスクリーンショットはイベントの後日に収録したものとなります。

本作のレガシーパス(勝利への道)は、科学、経済、文化、軍事の4種類があり、プレイヤー自身によって目的を選ぶことができます。例えば軍事を選ぶと、周りの全ての都市を征服していくことが目的となります。そうやって自分で選んだ目的に沿ってゲームを進めていくと様々な要素がアンロックされ、次の時代にも固有能力を持ち越すことができます。

次の「時代」には、文明を発展させる中で世界遺産を保有するなど、レガシーパスのマイルストーンを達成率を上げることで進行できます。時代で区切られることによって、これまでやめ時がわからなかったゲームプレイに(過去シリーズと比較して)短い区切りが生まれ、生活に支障をきたすことは回避できるようになった……はずです。最後の時代でレガシーパスを完了し、もう一つの決定的な偉業を成し遂げると勝利となります。

本作では「Crisis(危機)」システムも特徴のひとつです。過去シリーズでもあった敵対勢力の襲撃だけでなく、疫病などの「危機」が自分の文明に押し寄せることがあり、プレイヤーはそれに対処していかなければなりません。これは時間によって状況が悪化していくので早く手を打つ必要があるほか、AIが操作する別の文明にも同じように「危機」が発生します。ちなみに「危機」はオフに設定することも可能となっていますが、開発者としてはオフにせずにプレイする方がより楽しめるとしています。

嬉しいことに、UIにはリリース時から日本語テキストだけでなく日本語音声も用意されています。さらに、これまでプレイしたことがなかったユーザーのためのチュートリアルもより洗練されて親切度がアップ。『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI』ではチュートリアルモードという形で用意されていましたが、本作ではゲームをスタートすればどのようにゲームを進めていけばいいのか、選択項目がどのような効果をもたらすかなど、その都度丁寧に教えてくれるようになりました。これにより、今作で初めてシリーズに触れるプレイヤーでもシステムを理解しやすくなっています。ちなみにシリーズに慣れているヘビーユーザーはチュートリアルをスキップすることも可能です。

そして今回も「シヴィロペディア」というゲーム内辞典が用意されており、プレイ中でもすぐに用語などを学ぶことができるようになっています。

メディア向けイベントで体験できたのはリリース版に近いビルド。指導者は19人の中から選ぶことができ、その中には日本の卑弥呼の姿がありました。今回は卑弥呼におすすめとなっていた「ミシシッピ」文明でスタート。ちなみにもうひとつのおすすめ文明はクメールだったのですが、「漢」ではなく「クメール」と「ミシシッピ」がおすすめになっているのかは謎です。

探検時代では、インカやハワイ、明といった文明も選択でき、ゲーム自体も探索の時代から始めることが可能でした。

前作と同じく、紀元前4,000年からスタート。ミシシッピ文明はカホキアが拠点です。まずはどのような文明にしていくかレガシーパスの「助言者」や政府を選択。これによって自分がどのように文明を発展させていきたいかを決めます。

政府を樹立すると社会政策を制定できるようになります。その後は、川や海など水場が近くにある地形で居住地を発展させていくことや、「斥候」でマップを切り拓いていき、「戦士」などで敵対勢力から守りを固めつつ進めていく流れは前作同様です。

斥候や探索者でマップを開拓していくと、別の国と接触し、外交がスタート。ここで相手に友好的に接するか、中立をいくか、敵対的な挨拶をするかを決められます。

外交の進め方によって、相手国の首都近くに入植するなどが可能となります。もちろん、敵対すれば相手の戦士が攻めてくることも。影響力を消費して、関係が深まる「外交努力」や関係が悪化する「制裁」、相手指導者に悟られないよう動く「スパイ活動アクション」を行うこともできます。スパイ活動アクション以外は、相手が承認すればより自文明に理がある流れを作ることができます。また、相手が提案をしてくる場合もあります。

居住地は幸福度を上げるとターンごとのボーナス効果がもたらされる祝宴イベントが発生しますが、下がると産出量にペナルティが課せられるようになります。疫病などに気をつけできるだけ下げないように進める必要があります。

筆者のプレイでは、ある程度軍備を増強させて開拓団によって少し離れた場所にも領地を作って、他の文明とも安定した関係性を築けたと思った矢先に疫病が発生。対応に数ターンを要す事態となってしまいました。その間に敵対勢力からの攻撃も受け、文明はボロボロに…。達成率が95%になったところでタイムアップとなってしまいました。せめて次の時代には行きたかった……。

最後に、操作感について。今回のハンズオンはPC版だったため、最初はマウス&キーボードでプレイしていましたが、アイコンのレイアウトがわかりやすくて前作以上に快適に感じました。こんなにマウス&キーボード操作に最適化されているならゲームパッドでの操作はちょっとやりづらいんじゃないかと思い、実際にDualSenseを繋いで操作してみましたが、ボタンレイアウトがかなり洗練されていて、こちらも驚くほど全くストレスがない操作感でした。PC版でもボタン表示はPS準拠になってくれるので、マルチプラットフォーム展開を意識したUIや操作性となっている印象を受けました。

開発者の説明ではニンテンドースイッチ版でもなるべく処理が重くならないように開発したとのことなので、どのコンソールユーザーも安心して購入できそうです。


「探検の時代」のハワイ

今回のイベントでプレイできたのは4時間ほど。公式サイトによると、ひとつの時代のプレイ時間は標準的なスピードだと3~4時間(150~200ターン程度)とのこと。今回は「近代」の時代を体験することはできませんでしたが、どんな文明が待っているのか、発売まで楽しみにしておきましょう。

『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』は、Steam(PC/Mac/Linux)、Epic Games Store(PC)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに2025年2月11日に発売予定。クロスプレイにも対応しています。また、公式発売日から5日早くプレイできる早期アクセスが付属するいくつかの豪華エディションも用意されています。


ライター:蟹江西部,編集:キーボード打海

ライター/十脚目短尾下目 蟹江西部

Game*Spark編集部。ゾンビゲームと蟹が好物です。以前は鉄騎コントローラー2台が部屋を圧迫していましたが、今は自分のボディが部屋を圧迫しています。

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編集/「キーボードうつみ」と読みます キーボード打海

Game*Spark編集長。『サイバーパンク2077 コレクターズエディション』を持っていることが唯一の自慢で、黄色くて鬼バカでかい紙の箱に圧迫されながら日々を過ごしている。好きなゲームは『恐怖の世界』。

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