2025年1月16日、任天堂より突如発表された「ニンテンドースイッチ2」。ニンテンドースイッチと下位互換性を持ち、そして何より任天堂ハードには珍しくハード名に後続ハードであることを示す「2」が付く……という点がSNSで話題になっています(「ニンテンドー2DS」も「2」を含むが、「3DS」に対しての2D表示のみという点の強調であり、後続ハードを示す意味ではない)。
しかしながら、それ以前にも任天堂ハードで続編としての「2」を冠するハードがあったことをご存じでしょうか?
初代『ポケモン』全盛期に発売された通信ケーブル対応「スーパーゲームボーイ2」
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そのハードは、1998年1月30日発売の「スーパーゲームボーイ2」。SFCに接続してGBソフトを遊べる「スーパーゲームボーイ」に通信ケーブルポートを増設し、他のゲームボーイとの通信を行えるようにしたハードです。
ボディカラーはSFC同様のグレー配色だったスーパーゲームボーイに対し、鮮やかな青のクリアカラーを採用。電源が入っている最中は赤のLED、そして通信中は緑のLEDが点灯し、ゲームが動作していることがはっきりとわかる設計でした。
1998年1月と言えば初代『ポケットモンスター』がさまざまな意味で盛り上がりを見せていた時期です。アニメ版の「ポケモンショック」の発生が約1カ月前で、これは未曽有の出来事ではあったとはいえ当時の子どもからはアニメ続投の嘆願書が続々と届き、結果としてポケモンの知名度を当時の大人へも知らしめることとなりました。こうした『ポケモン』およびそのフォロワー作品の通信機能の需要に応じて、「スーパーゲームボーイ2」が制作されたことはおそらく間違いないでしょう。
……とは言え、「スーパーゲームボーイ」に比べるとあまり知名度のある印象がない「スーパーゲームボーイ2」。当時、筆者の周りでは誰も所持していませんでしたし、もしかしたら先述の「ポケモンショック」でアニメポケモンの時間帯にCMを打てなかったのが響いているのかもしれません。本ハードにまつわる逸話などがありましたら、コメント欄でお伝えください。