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【特集】ファンタジー村再建サバイバル『ボーダータウン』プレイレポ―冒険とクラフト、村作りのバランスが絶妙!早期アクセスゆえの不足もあるが積極的な更新は嬉しい

モンスターによって壊滅した村を再建!村人の勧誘や施設の充実に大忙し。

連載・特集 プレイレポート

パブリッシャー2P Gamesは、中国のGoHoGamesが手がけるオープンワールドサンドボックスRPG『ボーダータウン』を、2025年1月23日からSteam早期アクセスにて配信中です。

本作は、モンスターの侵略によって廃墟と化した「朝日村」を再建するために冒険や戦闘、クラフトなどを行う作品。村の再建のためには設備の復旧や管理を行うだけでなく、NPCと交流して住人として勧誘しなければなりません。村人にはそれぞれの職業があり、適切な仕事を行わせることも重要です。

早期アクセスでは採集や釣り、農業、クラフト、NPCとの取引、各種クエストなどゲームの基礎部分を体験できます。早期アクセス期間はおよそ1年から2年間を予定しており、正式版に向けてはストーリーラインの完成やコンテンツの充実などを計画しています。

本記事ではそんな『ボーダータウン』のプレイレポートをお送りしていきます!

たった二人の村作りが始まる

本作の舞台となるのは、かつて平和で穏やかな楽園だったものの、オークやゴブリンによる襲撃で壊滅してしまった「朝日村」。廃墟となって村人たちは散り散りになり、唯一残ったのは村の再建を考える老人・ミジーだけでした。物語は、ミジーがある日近くの森で倒れていた主人公を助けるシーンから始まります。

主人公はお礼として部屋の掃除や作物の収穫などを手伝うことになり、チュートリアルとして基本操作を学びます。そして近くの町へのお使いや、かつてシンボルとして設置されていた女神像の修復などを通じて、ミジーの夢である「朝日村」の復興を目指すことになるのです。

ゲームは採集、クラフト、戦闘など、比較的オーソドックスなサバイバル作品に近い方式です。町では冒険者ギルドやNPCからさまざまなクエストが受注可能で、依頼の中で新たなクラフトレシピやお金などが入手できます。また、各地にあるワープストーンなど、便利な施設の情報も得られます。

村の復興を決意した主人公ですが、まだまだ「朝日村」はミジーの家以外は廃墟そのもの。毎日食べるものにも苦労する有り様です。まずは村の基盤を立て直し、生活を安定させるために奔走していきましょう。

村人を集めて“幸運星”を入手せよ!

ゲーム内では、村の復興に関わるメインクエストとして「女神像をランクアップさせる」というものがあります。女神像がある土地には人々を移住させることが可能なほか、モンスターの魂を浄化させてペットにできる不思議な力を持っているのです。

女神像の強化には、村人から得られる“幸運星”というアイテムが必要です。この“幸運星”は村人が仕事をしたり、安全な場所で眠れたりと、正しい生活ができている際にドロップしてくれるもの。例えば最初の村人であるミジー爺さんは農家で、畑仕事をしているときに落としてくれることがあるのです。

ペットからは素材も入手できます。

安定した“幸運星”の供給のためには、村人を増やすことが大切です。村人は一部のクエストで加入するほか、他の地域に住むNPCと仲良くなって勧誘することもできます。もちろん村人が住むための家も必要で、自力で建築するか、最初の女神像復旧時に加入する「建築家」に依頼することも可能です。

NPCには職業があり、鉱夫であれば自動的に鉱石を集めてくれたり、兵士であれば戦ってくれたりと、それぞれの得意分野で活躍してくれます。また、他の市民は一定時間ごとにお金を生産してくれます。このお金でプレゼントを買えばさらにNPCを勧誘しやすくなりますね。

女神像の成長とともに新機能のアンロックも。

村人が増えれば“幸運星”の入手量が増え、村はどんどん発展していきます。木こりと鉱夫を雇えば最低限のツールには困りませんし、農家を増やせば収入はより安定していくでしょう。一部を除いてほとんどのNPCは勧誘可能なので、自分だけのお気に入りの村を作り上げていきましょう。

なお、NPCの職業によって勧誘時に建築家向けの施設のブループリントを得られることも。村を充実させることで、どんどん賑やかになってきます。

毎日のプレゼントが勧誘の秘訣。
クエストでも好感度は上がっていきます。
バニーガールも必要か?

世界を拡げて新たな知識を手に入れよう

町にある冒険者ギルドでは、モンスター退治や物資の入手といったクエストを受けたり、宝の地図を購入できます。クエストを達成して冒険名声を一定以上にすることも本作の目的のひとつで、新しい装備品のレシピや手強いボスとの戦いなども用意されています。

ゲーム内の多くのクエストでは、依頼を受けた際や報酬として村で使える施設のレシピを入手できます。例えば「風車が壊れたから新しい風車を作って持ってきて」というクエストを受ければ、いつでも村に風車を設置可能となり、育てた小麦を小麦粉に加工できるようになるのです。

『ボーダータウン』の世界には複数の町や家があり、さまざまなクエストを持つNPCが住んでいます。拠点の近くにある最初の町だけでは入手できないレシピも多いため、世界を冒険することも重要です。もちろん、道中にはコウモリや狼、オークといったモンスターもいるため、装備を整えることも考えねばなりません。

最初は鉄のツールを揃えることが目標になります。鉄鉱石は最初の町の鉱山で入手できますが、鉄ツールのレシピを手に入れてアンロックしなければなりません。レシピはクエストでもらえることもありますが、もし村で農業を発展させてお金を潤沢に持っているならば購入することもできます。

また、ギルドで購入できる宝の地図や釣りなどから古代の貴重品を見つければ、町の図書館で「タネ製造マシン」「冷蔵庫」といった特別なレシピも入手可能です。

ボスとの戦いも。

早期アクセスの不足点もあるがプレイ感は抜群

『ボーダータウン』の特徴として、お金を稼ぎやすいことが挙げられます。最初の村人であるミジーが定期的にトウモロコシを生産してくれるので、それを売れば定期的な収入は得られますし、料理して食料やNPCへのプレゼントにすることも可能です。

お金を稼ぎやすいことは「お金では解決できないことへのアプローチが多彩になること」にも繋がります。お金があれば装備も料理も購入できるので冒険のサポートにも役立ちます。もちろん生産する方が質の高いツールを生産できるので、自身で鉱山に潜って材料を集めてもいいのです。

冒険で得られるものが多いですが、準備の方法はひとつではありません。

掲示板で受注できるランダム依頼以外は時間制限がなく、自分のペースでプレイできるのも嬉しい部分。ゲーム内では各種作業でスキルアップの要素もあるので、のんびりと自身の能力を高めながら世界を拡げていくのもひとつの遊び方です。筆者は狼に騎乗して一気にワープストーンを解放しましたが、かなり苦労しました。

ものすごい強引な探索。成果は上々。

ただし、早期アクセス中の本作には、まだ不足している部分や不具合も多くあります。一番の不満点は、現時点で「家具や建築物を回転できない」という部分で、ゲーム内ではどうしても上下のみにしか扉を設置できません。家具の配置も同様で、自身で建築してもどうしても似たような家の間取りになってしまいます。

また、色々な特殊施設を作ってくれる「建築家」が一時的に行方不明になる、アイテムが消失するなどの不具合なども報告されています。精力的なアップデートにより多くの不具合は解消されているので、現時点で気になる部分はあるものの、十分なプレイ感と満足度は得られている印象です。

以前は行方不明になることがあった建築家。

『ボーダータウン』は、基本的なサバイバルクラフトと村作り、そして冒険のバランス感が絶妙です。初期は食べるものも苦労しますが、少しずつ身の回りを整えていくことで、ある時期に生活の質が劇的に改善される、このジャンルの楽しい感覚をしっかりと味わえます。

村やワープストーンといった各施設の配置間隔もちょうどよく、モンスターと接敵しながら苦労して世界を拡げていくのも楽しめます。もし倒されてしまったらアイテムを落としてしまいますが、ワープ場所が多いので、回収にもそこまで苦労しません。全体的にとても遊びやすい作品です。

釣りは食料稼ぎに便利です。

まだまだ早期アクセスですが、機能改善なども積極的に行われています。現時点でも「倉庫に入れている素材は持たなくてもクラフトで使用可能」「手持ちからチェストに入っているアイテムの一括移動」など、欲しい機能が揃っているのも評価したい部分。ローカライズの精度などを含め、今後の更新にも大いに期待したい作品です!



ライター:Mr.Katoh,編集:キーボード打海

ライター/酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

編集/「キーボードうつみ」と読みます キーボード打海

Game*Spark編集長。『サイバーパンク2077 コレクターズエディション』を持っていることが唯一の自慢で、黄色くて鬼バカでかい紙の箱に圧迫されながら日々を過ごしている。好きなゲームは『恐怖の世界』。

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