アニメやゲームの定番ジャンルのひとつに「ロボット」があります。創作物のロボットは巨大な搭乗型、意志を持つような自立型、マスコットのような可愛いタイプなど多彩な種類があり、いずれも違った魅力を持っているものです。
ゲーマーのみなさんが現行機で遊べる素敵なロボットゲームを紹介する企画、それが【ゲムスパロボゲーカタログ】です。今回紹介するのは、Steamでは2017年9月22日にリリースされた採掘アクション『SteamWorld Dig 2』です。
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ロボットが活躍する『SteamWorld』シリーズ
『SteamWorld Dig 2』は、スウェーデンのデベロッパーImage & Formが手がける作品。同社は1997年に設立され初期は教育ゲームを中心に活動、2010年には初の『SteamWorld』シリーズ作品として、ニンテンドーDSiウェア『SteamWorld Tower Defense』をリリースしています。
同シリーズは、スチームパンクな世界観で、地上で生活しているロボットたちの活躍を描きだします。これまで採掘アクション『SteamWorld Dig』や、ターン制ストラテジー『SteamWorld Heist』、デッキ構築RPG『SteamWorld Quest』など、多くのシリーズを展開しています。
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Image & Formは2017年にZoinkと合併してThunderful ABを設立、その後は他スタジオも吸収して2019年にはThunderful Groupが誕生。2020年にImage & Formを含む開発スタジオが統合されてThunderful Developmentとなりました。しかし、2024年には2度のレイオフを発表するなど、会社の環境は大きく変化しているようです。
『SteamWorld Dig 2』は、2013年の『SteamWorld Dig』の続編タイトルとして登場。西部劇とスチームパンクを合わせた世界観で、主人公は地下鉱山を採掘してお金を稼ぎ、装備を強化しながらストーリーを進めていくという内容です。メトロイドヴァニア要素もあり、プレイを進めていくことで世界が拡がっていきます。
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採掘だけでなく謎解きやボス戦、シークレット探索など探索アクションとしてのゲーム性も色濃く、前作『SteamWorld Dig』から大きく要素がパワーアップ。ややコンパクトなゲームではありますが、とても完成度の高い採掘アクションとして高い評価を得ています。
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行方不明の親友を探して
本作の物語は、主人公のドロシーの冒険の途中から始まります。このドロシーは『SteamWorld Dig』にも登場したキャラクターで、行方不明になった前作の主人公・ラスティを探すために旅をしている設定です。ゲーム内でドロシーは「El Machino」の町を目指す途中で穴に落ちてしまいます。
この洞窟の抜け出す形式で、移動や採掘、スイッチの入れ方、戦闘などの基本をチュートリアルとして学んでいきます。最後にはボスとの戦いを経て地上へ戻り、道中出会ったエネルギー生命体・フェンが旅のナビゲーターとして仲間に加わります。ようやく辿り着いた町で、ドロシーの冒険が始まります。
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ゲームの基本的な流れとしては、町の鉱山などを探検しながら、ストーリー上の目的地を目指していく方式。町の住民だけでなく、地下に住む人類といったキャラクターも登場し、彼らの頼みをクリアしていくことで、行方不明のラスティの手がかりにつながっていきます。
鉱山内には、謎解きや戦闘を行う多くのダンジョンがあり、クリアしていくことで報酬を獲得できます。また、ダンジョンに隠された「ステーション」からダッシュやフックショットなどの新能力を獲得したり、マップ内でのにワープゾーンやショートカットを開拓することで、プレイすればするほど移動や探索が快適になっていきます。
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ストーリーは続編ですが、ある程度の内容についてはゲーム内で理解できるように説明してくれます。ゲームの目的としては「目的地までたどり着く」というシンプルなものなので、プレイに悩むことはないと思います。
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掘る、稼ぐ、強くなる、また掘る。
地下鉱山では機械の怪物や罠、硬い岩などの脅威がドロシーを待ち受けています。ゲーム内では、掘った鉱石を町で換金することで、ツールのアップグレードが可能です。ツルハシなら威力アップ、バッグなら積載量アップ、アーマーなら最大ライフアップなど、採掘や戦闘で有利になっていきます。
また、マップで発見できる「コグ」をツールに付けることで、ドロシーは特別な能力を得られます。ツールの強化やレベルアップでスキルはアンロックされていき、安全な場所から町にワープできるようになるものや、敵を倒すとお金を獲得できるものなど、非常に多彩なものが用意されています。ステーションで獲得したダッシュやフックショット、グレネード、ジェットパックといった追加機能も一部コグで強化できます。
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ドロシーは、水を消費して多くのアクションを発動します。水不足になると射撃などができなくなってしまうため、水タンクの容量を拡張したり、敵を破壊すると少量のリソースを得られる能力を入手したり、アップグレードで継続的な探索を行うのも重要です。もちろん、バックパック容量を増やして稼ぎを増やすのはマストですね!
コグは町で付け外し可能なので、冒険したいとき、敵と戦いたいとき、採掘で稼ぎたいときと、気軽に入れ替えできます。多くのコグはマップ内のシークレットエリアに隠されているため、強化されたツールや追加機能を使って、今まで行けなかったエリアを探索しましょう。
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ゲームが難しくなったと思ったら掘って稼ぎ、ツールを強化して、再び掘って進む。『SteamWorld Dig 2』は採掘アクションの面白さを味わえるだけでなく、幅広いアップグレードで色々なスタイルを試せるのも嬉しい部分です。
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プレイ感が「ちょうどいい」作品
『SteamWorld Dig 2』は決して難しいゲームではなく、比較的カジュアルにゲームを進行できます(コグを使って難易度を上げることもできます)。もし倒されてしまってもそこまで大きなペナルティはありませんし、重要なエリアやダンジョンであればすぐにリスタートできます。
もちろんそれがゲーム性を損なっているわけでなく、快適なプレイを楽しめる事につながっています。筆者は採掘ゲームが好きで「掘るのが気持ちいい」ことを重要視しています。『SteamWorld Dig 2』では、掘るリズムはもちろん、コントローラーでのプレイでは振動の感じもよく、まさしく掘っているだけで楽しくなります。
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メトロイドヴァニアとしても非常に丁寧な作りで、ゲーム内で“不足している部分”をスムーズに補えるような展開を楽しめます。「あそこ行けるんじゃないか」と思う場所には隠しエリアやアイテムなどが配置されていたり、プレイヤーの発想がしっかりと成果につながるような“ちょうどよさ”が魅力です。
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『SteamWorld Dig 2』は、カジュアルなメトロイドヴァニアとしてアクションとパズルを楽しめるだけでなく、丁寧に作られた世界をたっぷり味わえる探索要素も用意されています。「掘る、稼ぐ、強くなる、また掘る」というゲーム全体のリズムが心地よく、採掘アクションというジャンルでお手本と言っていいような“ちょうどいい”プレイ感です。
残念ながらSteam版では日本語が実装されていません。そこまで難しいストーリーではないのですが、じっくりとお話を楽しみたいならばフライハイワークスが担当しているニンテンドースイッチ版は日本語入りなのでオススメです!本作をはじめとした『SteamWorld』シリーズは多彩なジャンルのゲームを楽しめます。いずれも遊びやすい良作が多いので、こちらも要チェックです!