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邪魔な敵は横に退けてしまえ!ローグライトデッキ構築にソリティアを組み合わせた異色作『ロスト・パス』プレイレポ

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邪魔な敵は横に退けてしまえ!ローグライトデッキ構築にソリティアを組み合わせた異色作『ロスト・パス』プレイレポ
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2025年2月6日にローグライトデッキ構築ゲーム『ロスト・パス』がリリースされました。

本作はいわゆる『Slay the Spire』に代表されるような、デッキを用いて敵を倒していくシンプルなローグライトゲームですが、ソリティアの要素をうまく融合させることで、まったく新しい体験に仕上がっていました。

邪魔な敵は退けてしまえ! ソリティア成分が生み出す新たなゲーム体験

ちょっと昔のWindows PCを触ったことがある人なら、誰でも目にしたことがあるゲーム「ソリティア」。トランプの束をドラッグ&ドロップし、綺麗に順番を整えていくことが目的のあのゲームです。

なお、ソリティアというのは正確にはトランプを用いた一人で遊ぶゲーム全般を指し、正確には今作は「クロンダイク」の要素を入れているのですが、本稿では開発者に倣ってソリティアと呼びます。

本作はオーソドックスなスタイルのデッキ構築ローグライトですが、まず画面構成からしてちょっとユニーク。敵やアイテムが並ぶ画面上部のエリアと、ステータスと2つのブランクエリア及び捨て場が描かれている画面下部のエリアに分かれています。

基本的には敵をクリックし、攻撃を加えます。単純な引き算で、自分の攻撃力-敵の防御力を計算した分だけ敵のHPが減っていきます。敵が生き残った場合は、敵に攻撃されます。

敵を倒すと主人公の運の数値だけお金を取得でき、道中でアイテムやレリックを揃えながら深淵を目指す作りでして、これだけではあくまで凡百のデッキ構築ローグライトと変わりません。しかし大事なのはここから。

本作では敵やアイテムの後ろにカードの束が存在し、一枚解決するとまた後ろの一枚がめくられます。そんな感じでどんどんイベントをこなしていくと、次第にひとつふたつと空白ができていきます。この空白にいつでもカードを避けておくことができるわけです。

たとえば、今戦うと大けがを負うのがわかっている敵や、この瞬間は必要ないが、あとで使いそうなアイテムを脇に置いておきます。このソリティアの運用がとても良いアクセントになっていました。

また、このソリティアのシステムは主人公側の都合だけが優先されるわけではなく、敵もこのシステムを利用してきます。とにかくめくって状況を把握しようとすると、場に出ている敵の数が多いほど強いモンスターをうっかり引いてしまったり、早く処理しないと自爆する敵が出てきてしまったり、はたまた背後に大量のカードを保持しておきながらドラッグ&ドロップができない壁のような敵もいたりします。

この手のデッキ構築ローグライトにしてはなかなかシビアな難易度をしていて、道中でしっかりとバランス良くステータスを揃えていかないと、どんどん強くなっていく敵に太刀打ちできない仕様になっています。この手のジャンルはだいたい知っている……というプレイヤーでも、一度は挑戦する価値のある難しさでしょう。

ただ、気になる点もややありました。ひとつはキャラクターです。どのキャラクターも可愛らしく、独特な魅力のあるタッチをしていますが、かなり早い段階で専用のレリックを付け替えることができるようになります。なので、実際のところは見た目と初期ステータスくらいしか差がないのです。

他にも、レリックによって強弱が激しく、特定のビルドがまったく通じなくなるのも残念でした。ネズミカゴのような特定の強いレリックをいかに引けるかという点に左右されるので、見つけたシナジーをどう活用するかといった面白さは感じられませんでした。

しかしながら、唯一無二のゲームなのは間違いありません。デッキ構築ローグライト界に吹いた新しい風をぜひ感じてみてください。

『ロスト・パス』は、PC向けにSteamで配信中です。


ライター:各務都心,編集:TAKAJO

ライター/ 各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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編集/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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