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NIS Americaは、RPG『英雄伝説 黎の軌跡II -CRIMSON SiN-』を海外向けに発売。日本国内向けとしては日本語対応Steam版が発売となりました。
共和国編・新章のSteam版が日本語でプレイ可能に
本作は2022年にPS5/PS4向けとして発売された日本ファルコムの「軌跡」シリーズ共和国編第2作。ニンテンドースイッチ向けにも『英雄伝説 黎の軌跡II for Nintendo Switch』として2024年7月に発売されています。
そんな本作のSteam版はClouded Leopard Entertainmentより2023年1月に発売されていましたが、こちらは日本語が音声のみ対応。この度NIS AmericaよりGOG.comやEpic Games Store(3月1日予定)でのPC版も含めた海外向け発売となり、Steamにおいても日本語に対応したバージョンが利用できるようになりました。
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PH3によるPC移植はこれで最後か
移植を担当したPH3は、Steamにて「PC版の機能概要、ハイライト、およびオタクな詳細」を投稿。任意の解像度やアスペクト比への対応や、最大360fpsまでの可変フレームレート対応、豊富なグラフィックス設定などに加えて、超高速ロードを含めた改善点を詳しく紹介しています。
かつてはModderとして知られたPeter Thoman氏が率いるPH3による日本ファルコム作品のPC版への移植作業は評価が高く、現地時間2月7日にはRPG Siteによるインタビューも掲載。『イースX -NORDICS-』との違いや、「ターボモード」実装の労力、ベースはPS5版であったことなどが語られています。
そのようにPC移植を待つユーザーから親しまれるPH3は、上記のSteamでの投稿でも「伝説」とユーザーからの声が寄せられるなど高く評価されていました。一方で今度のリメイク版『空の軌跡 the 1st』からはパブリッシングと移植開発体制が一新。PC版もファルコムが自社での移植開発を行うことになりました。
昨今、多くの日本のゲームメーカーが近年のPCゲーム環境におけるUXシステム的な「お約束」にまったく寄り添えていないことが世界中のコアゲーマーの中で度々話題になることがあります。
その状況にあって、新たな体制下でも今までのような細やかなPC/コアゲーマー向けのシステム的なチューンがなされるのか注目が集まるとともに、Steam投稿への返信にもリメイク版『空の軌跡 the 1st』にPH3が関わっていないことを残念がる声も見られます。
『英雄伝説 黎の軌跡II -CRIMSON SiN-』日本語対応Steam版は5,280円で販売中です。