ドラゴン娘育成ローグライト『DRAPLINE』プレイレポ―立ち向かうのは、災竜と借金(食費)と倫理観…!【東京ゲームダンジョン7】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ドラゴン娘育成ローグライト『DRAPLINE』プレイレポ―立ち向かうのは、災竜と借金(食費)と倫理観…!【東京ゲームダンジョン7】

食べられるモノは何でも食べます……!たとえそれが村人であっても。

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ドラゴン娘育成ローグライト『DRAPLINE』プレイレポ―立ち向かうのは、災竜と借金(食費)と倫理観…!【東京ゲームダンジョン7】
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2月15日~16日に東京・浜松町でインディーゲーム展示会「東京ゲームダンジョン7」が開催されました。Game*Sparkでは複数の注目タイトルのレポートを掲載していきますが、本稿ではドラゴン娘育成ローグライト『DRAPLINE』の試遊レポをお届けします!

DRAPLINE』はADV『被虐のノエル』を制作したカナヲ氏が制作中のドラゴン娘を育成するローグライトゲームです。プレイヤーは神竜の子を拾い、来るべき災いに備えて“あらゆるもの”を食べさせていきます。アットホームな雰囲気でありながら、倫理観がちょっと違う存在を育てていく楽しさに満ちた作品でした。

単にかわいいドラゴン娘を育成するだけでないダークな側面もある育成ローグライトとして、しっかりとした手ごたえがあったプレイフィールをお届けしていきます!

◆ドラゴン娘はかわいいけど、食費はかわいくない。容赦なく家計を燃やす借金と、襲い来る(かわいい)災竜……。

“神竜”である、大喰らいのドラゴン娘「クー(デフォルト名)」を育て、迫りくる災いに立ち向かっていくのがプレイヤーの使命です。災いはボス“災竜”として登場し戦闘になるため、襲来日に向けバトルで勝てるようにクーをしっかりと育成していかねばなりません。

本作の特徴はクーの食事代を工面しつつ何を食べさせていくか選択していくところにあります。というのもドラゴンだけあって食事量が尋常じゃないのです。“何でも食べる”が「木材」「鉱石」にまで至る悪食。……ちなみに、野生味が増していくと食べられるモノが倫理観をぶっ飛ばすこともあるようで……!

そんなわけだから「かなりデンジャラスな少女が待ち受けているのだろう」と身構えれば、案外とそうではありませんでした。竜だから大食漢というだけで、素直なクーはかなりの癒しです。

育成ゲームとしてのツボも抑えられており、言葉を教えるシーンでは自由入力の形でオリジナルの単語を教えられます。試遊では朝の挨拶ひとつだけだったのですが、今後おそらく教えられる言葉も増えるはず。筆者が教えた言葉をちゃんと繰り返すクーが非常に愛らしい!

もっとちゃんとした挨拶を教えればよかった。

しかし、食費はかわいくない。クーは(野草でも骨でも鉱石でも)何でも食べますが、ざっと100kg単位で食べていきます。少女の姿でも中身は神竜なわけで、ドラゴンクラスの胃袋をしている……ということでしょうか。しかも何を食べさせるかはステータスの変化に直結しており、来るボス戦に“良いモノを食べさせて強くなってもらわなきゃいけない”わけです。

しかも食費はとんでもなく高い! 毎週「木材300kg」「宝石のような宇宙結晶」3kgを食べさせる必要があるので、あっという間に財布がすっからかんになります。安いものを選んでも4週で初期費用がなくなるほどですが、ランダムでレアかつ高額な食材(?)も出てきます。当然と言えば当然ですが「お金ないから今週メシ抜きな!」という選択肢はありません!

常連になってしまう「闇金ネコ」。

すると当然お金はなくなり、借金に手を出す羽目に……。他キャラから「闇金ネコ」と言われるハッピー・ケットシー・ローンの「キャリコ」からお金を借りて食費を賄うというなんとも切ない状況になりました。

カナヲ氏に聞いたところ、かなりの割合で借金から逃れられないのが『DRAPLINE』というゲームなのだそう。借金ありきでプレイしていくようです。ゲームシステムの一種と見れば、借金と財布は別のものとして計算されることにも納得がいきます。

たとえば食費はハッピー・ケットシー・ローンから借りた資金でも払えますが、特定の店舗などでは使用不可です。借金は返済する時にまとめて払えば良いので、「財布のお金」「借金取りから借りたお金」ふたつのリソースでやりくりしていくことになります。

公開中のPVで食べられちゃっている「ノット」。

ちなみに記事冒頭の写真のタペストリーやチラシには「なんでも(肉草石鉄山海人村血)食って成長する。」というキャッチコピーがついており「人村血」と不穏極まる食材(?)もあったわけですが……今回は体験できず。村の人と和気あいあいコミュニケーションとっててるのに、「村」食べるのか……? と聞いてみると「神竜としての野生味を取り戻すことによって強くさせる」という設定らしく、こちらのルートではクーが竜としての理不尽さを獲得していくのでしょうか。

そんな借金生活を過ごしていると雷の災竜「サンダー」が襲来! これまたかわいらしい少女でテンションが上がります。育成で覚えた技を使って戦闘していきます。試遊とあって選択肢は多くありませんが、台詞も多くエフェクトも派手でイベントバトルとして楽しめました。

勝てはしたものの案外ギリギリの戦いを強いられたため、こちらの育成具合が勝敗へダイレクトに影響してきそうですね。借金にまみれて神竜を強くするか、あるいは借金を増やさないように強さを犠牲にするか……それとも野性味を上げ「人」「村」「血」を食べさせて、穏やかな生活を犠牲にするか! ゆくゆくは極限の選択が提示されていきそうです。


今回の試遊では、ダークな側面を感じつつもしっかりとした育成ローグライトが味わえました。“竜を育てる”ということの難しさが借金などで描かれつつも、ひとりの少女を育成していく温かさも同居しています。

本作は育成ローグライトとされていますが、育成要素の楽しさが強く感じられました。挨拶を教えられるという、「プレイヤーが育成に介入できる」感覚があるのもいい感じ! ドラゴン娘がかわいいから腕の一本位食べさせてあげても良いかな?

デモ版も近く配信されるかも……という『DRAPLINE』。気になった方はぜひウィッシュリストに入れて続報を待ちましょう。

ライター:高村 響,編集:宮崎 紘輔

ライター/ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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編集/タンクトップおじさん 宮崎 紘輔

Game*Spark、インサイドを運営するイードのゲームメディア及びアニメメディアの事業責任者でもあるただのニンゲン。 日本の新卒一括採用システムに反旗を翻すべく、一日18時間くらいゲームをしてアニメを見るというささやかな抵抗を6年続けていたが、親には勘当されそうになるし、バイト先の社長は逮捕されるしでインサイド編集部に無気力バイトとして転がり込む。 偶然も重なって2017年にゲームメディアの統括となり、ポジションが空位になっていたGame*Sparkの編集長的ポジションに就くも、ちょっとしたハプニングもあって2022年7月をもって編集長の席を譲る。 夢はイードのゲームメディア群を日本のゲーム業界で一目置かれる存在にすること、ゲームやアニメを自分達で出すこと(ウィザードリィでちょっと実現)、日本武道館でライブすること、グラストンベリーのヘッドライナーになること……など。

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