
発売から約17年が経過するも未だにSteamの「最もプレイされているゲームトップ100」の上位にランクインしている長寿FPS『Team Fortress 2』ですが、Valveは本日2月19日に本作の開発キットをリリースしました(「Source SDK」に『Team Fortress 2』クライアントとサーバーのゲームコードを追加)。

『Team Fortress 2』ベースの新規作品の開発が可能に
今回の開発キットのリリースによってコンテンツ制作者は『Team Fortress 2』を変更・拡張・書き換えることができ、小さな調整からトータルコンバージョンModの制作が可能となります。Steamストアで公開することもでき、公開後は新しいゲームとしてSteamのゲームリストに表示されるとのこと。ただし、SDKは非商用ベースでライセンスされるため、SDKを使用して開発したModは含まれるコンテンツすべてが無料でなければなりません。

コミュニティプロジェクトには朗報
現在、コミュニティでは2ベータ時代のビジュアルやゲームプレイを再現する「Pre-Fortress 2」、古いメカニクスの復活や完全新規コンテンツも備えた「Team Fortress 2 Classic」、新たなゲームモードやキャラクターなどを追加する「Open Fortress」などのプロジェクトが進められています。いくつかのプロジェクトはリークされたソースコードやリバースエンジニアリングで開発されていたためValveの要請で一時公開停止になったこともありましたが、開発キットのリリースにより各プロジェクトは移行を始めています。いつかこれらの作品がSteamで配信される日が来るのではないでしょうか。
『Team Fortress 2』は基本プレイ無料でSteam配信中。なお、『Team Fortress 2』はSteamワークショップ通して採用された多くのコミュニティ製アイテムを特色としていますが、Valveはコミュニティの努力を尊重するためMod制作者にはワークショップの貢献者の努力を利用して利益を得るMod作成しないよう求めています。また、可能であれば今後の多くのModでプレイヤーがTF2のインベントリにアクセスできるようになることを期待していると伝えました。
※コメントを投稿する際は「利用規約」を必ずご確認ください