推しの英傑が冥土に落ちた?そんなことより無双乱舞だ!何度も冥土を巡り英傑をアンロックして強くなる『無双アビス』【げむすぱローグライク/ローグライト部】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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推しの英傑が冥土に落ちた?そんなことより無双乱舞だ!何度も冥土を巡り英傑をアンロックして強くなる『無双アビス』【げむすぱローグライク/ローグライト部】

珠玉のローグライク/ローグライトを紹介する特集。第16回は突如配信され話題になった無双アクションローグライト『無双アビス』をご紹介します。

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推しの英傑が冥土に落ちた?そんなことより無双乱舞だ!何度も冥土を巡り英傑をアンロックして強くなる『無双アビス』【げむすぱローグライク/ローグライト部】
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自動生成やパーマデス(一度死ぬとすべてを失う)など、さまざまな要素が絡み合い、何度遊んでも楽しむことのできるゲームジャンル「ローグライク/ローグライト」。今週の「げむすぱローグライク/ローグライト部」第16回では、コーエーテクモゲームスが配信する見下ろし型ローグライト無双アクション『無双アビス』をご紹介します。


『無双アビス』とは

『無双アビス』は、2025年2月13日にコーエーテクモゲームスより突如発表された『無双』シリーズ最新作となる見下ろし型ローグライトアクションゲームです。発表と同時にSteamや各種コンソールで配信が開始され、突然の『無双』新作の登場に驚いたゲーマーの方々は少なくないでしょう。

今回の『無双』の舞台は死者の魂の集う領域「冥土」。この領域の平和を脅かす大悪魔「ゴウマ」が出現し、冥土の統治者である「エンマ」はこれを討伐するため現世の輝ける魂、すなわち「三国志」や「戦国時代」の「英傑」たちを召喚した……というのが今回の『無双』のバックグラウンドです。

このエンマ様、どう見ても生意気な少年(開発者へのインタビュー記事では性別について「読者の想像にお任せします」としており、声優も女性ですが、ゲーム内のテキストでは「少年」と明記されているのでそれに準拠)ながら、現世から英傑を呼び寄せるなど「冥土の統治者」としての実力は確かなようです。


本作の設定を聞いて、「推しの武将が地獄落ちした!」とか、「井伊直虎ちゃん、次の出張はザック島だと信じていたのに冥土行きだなんて」とか、そういう声も一部SNSでは聞かれましたが……それはともかく、ゲーム自体の紹介に参りましょう。

まずはゲームプレイキャラクターを選びます。全てのキャラクターで通常攻撃、チャージ攻撃、緊急回避、ゲージを消費しての無双乱舞という操作は共通していますが、各英傑に応じて個性的なモーションが用意されています。本作に登場するキャラクターは2025年2月22日時点で全100人。最初から100人すべてが使えるわけではないのですが、使用できるキャラクターの数はローグライトゲームの中でも群を抜いています。

好きなキャラクターを選ぶか、または気分に応じて満遍なくキャラクターを使っていくかはプレイヤー次第です。なお、キャラクターアイコンの右上に青い印が付いているキャラクターは「今回のゲームでこのキャラクターを選ぶと入手できる業蛍火(キャラクターアンロックなどに必要なリソース)が増える」というもので、特にこだわりがなければ印の付いているキャラクターを使っていくとキャラクターアンロックが速まるでしょう。

本作は『無双』シリーズとしては珍しい、見下ろし型視点を採用したアクションゲームです。通常攻撃とチャージ攻撃の順番の組み合わせで各キャラクターごとにさまざまな個性的な攻撃を繰り出せるので、周辺から次から次に現れるバケモノを薙ぎ倒していきましょう。

なお、既存の有名ローグライトゲームを例に出して説明すると、本作のプレイ感覚は「『Vampire Survivors』並みに敵の押し寄せるフィールドで『Hades』を行う」といった印象です。

エリアをクリアすると、「浄玻璃の若木」から「英傑」を1人契約できます。規定回数通常攻撃をした後、チャージ攻撃ボタンを押しっぱなしにすると契約した「英傑」の召喚攻撃が行えるほか、それぞれの英傑には「珠」と「属性」が設定されており、一定数以上「珠」や「属性」を持つ英傑を集めるとさまざまな特殊効果を得ることができます。

この辺りの「特定の属性を集めるとパワーアップ」という概念は、『オートチェス』系のゲームに通じるものがあるといっていいでしょう。召喚攻撃できる英傑は6人までですが、契約する英傑の数自体には制限がないので英傑たちとガンガン契約を結んでいきましょう。

敵を薙ぎ倒し、「英傑一斉召喚」ゲージが溜まると英傑たちの「一斉召喚」が可能になります。これは一定時間召喚枠に契約している英傑たちを一斉に呼び出し、敵をタコ殴りにする超必殺技です。

英傑一斉召喚の最後には巨大な爆発も。こういった攻撃手段を駆使し、冥土の最深部まで進んで「ゴウマ」を撃破するのが本作『無双アビス』の目的です。

もちろん、冥土はそう簡単に最深部まで進ませてくれません。そこに至るまでは何度も何度も、英傑たちはやられていくことでしょう。

しかし、英傑たちが冥土の冒険で得た「業蛍火」は失われません。この「業蛍火」を使い、スキルツリー形式でキャラクターや、プレイヤーにさまざまな効果を与える「陣形」やパッシブスキルのアンロックが行えます。キャラクターをアンロックするたびにすべてのキャラクターの基礎能力が底上げされ、また使用できるキャラクター数が増えていくことで、道中の契約でキャラクターのさまざまな能力を発動させやすくなっていきます。こういった地道な強化の積み重ねで、ゲーム攻略が少しずつ楽になっていくのはローグライトの醍醐味といえるでしょう。

キャラクターの掛け合いはない、アクション&ビルド特化ゲーム。だがそれが楽しい

さて、本作を改めて説明すると「ローグライト見下ろし型無双アクションゲーム」です。本作は「無数の軍勢に対抗するアクション」に特化したゲームであり、全100人のキャラクターがいて、「三国志」出典のキャラクターであれば「魏」「呉」「蜀」、戦国時代出典のキャラクターなら「織田」「豊臣」といった軍勢属性こそはゲーム上の属性として付与されているもの、各キャラクター同士の掛け合いはゲーム内に一切ありません。

『無双』シリーズの英傑たちはそれぞれ個性的で、キャラクター個人、またはキャラクター同士の関係性にもファンが付いている作品ですが、そういった部分の掘り下げは本作には皆無です。本作の早期購入やデラックス版の購入によるキャラクターコスチュームの変更も用意されていますが、キャラクターコスチュームを変更したところで、本作ではキャラクター表示が小さく、見た目的にはほぼ変わらないというのが正直な印象です。

しかしながら、「見下ろし型アクションローグライト」としては、本作は常に絶妙な緊張感が保たれています。序盤の敵はほぼ棒立ちで楽に蹴散らせますが、契約できる英傑の戦力がなかなか揃わず、最初のボス敵では毎回緊張感を持った戦闘が楽しめます。

中盤以降はザコ敵もかなりの頻度で攻撃してくるようになり気が抜けないのですが、キャラクターごとの技を上手く駆使して敵の攻撃をかわしながら無双ゲージを溜め、発動中は完全無敵の無双乱舞や、盛りに盛った珠や英傑属性スキルマシマシの英傑一斉召喚で逆転するのが楽しい……と、敵の攻撃に晒されるリスクと一発逆転のリターンがかみ合った楽しさが本作にはあります。

無数のキャラクターの中でも、本作で筆者が「使いやすい!」と思ったキャラクターが「星彩」(「三国志」の有名武将「張飛」の娘という設定の人物)です。「蜀」属性の武将と契約していくと防御力が増す上、通常攻撃4回からのチャージ攻撃押しっぱなしが「スーパーアーマー付きでかなり長い距離をダッシュする」という、敵の攻撃予告のある見下ろし型アクションゲームに絶妙にマッチした性能を持っています。

これと「斬」属性の「珠」を集めて得られる「チャージ攻撃に斬属性付与、斬属性で敵にとどめを刺すと一定確率でライフ回復」というスキルを組み合わせることで、ボス戦のピンチからも召喚されるザコ敵を倒しまくって体勢を立て直せます。

そんな「星彩」さんを使用して、筆者は本作の初*勝利*を達成したのでした。

本作はキャラクターの掘り下げが薄い……とは書いてきましたが、ローグライトアクションゲームとしては異例とも言えるキャラクター数と、それらのキャラクター数を組み合わせたビルド構成は、まさしく今までの『無双』シリーズの膨大な蓄積があってこそ、と言えます。『無双アビス』でしか摂取できないローグライトアクションゲームの体験がある……筆者は今まさにそう感じています。


『無双アビス』は、PC(Steam)/PS5・PS4/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチで発売中です。


ライター:ずんこ。,編集:TAKAJO

ライター/石の中にいたいブロガー ずんこ。

ダンジョンの間に挟まれたい系男子。某掲示板でRPGツクールに目覚めその進捗目的でブログを書き始めるも、いつの間にかDRPGが中心の内容に変わっていた。 DRPGと麻雀・ポーカーゲームと元ネタとの差別化が光るフォロワー系ゲームをこよなく愛する。サービス終了したアーケードゲーム『ポーカースタジアム』の公式大会優勝という凄いんだか凄くないんだかわからない肩書きも持つ。

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編集/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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