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「生成AIを使ったゲームは遊びたくない」Steamへ「生成AI利用した作品のフィルタ」求める動きに注目集まる。一方で線引き問う声も

Steamに機能追加を求めるトピックのはずが、生成AIの話題はYouTubeやPinterestにまで飛び火…。

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「生成AIを使ったゲームは遊びたくない」Steamへ「生成AI利用した作品のフィルタ」求める動きに注目集まる。一方で線引き問う声も
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Steamコミュニティで2月上旬に投稿された「生成AIで作られたゲームを除外フィルタリングできる機能を求める」トピックに500件超えのコメントが付き、まもなく600件に届く勢いを見せています。

2月5日の投稿から20日が経過した今もSteamコミュには新たなコメントが付き、そのほとんどが「100%全面的に支持する」「生成AIの使用をフィルタリングできる機能がいまだ無いのが信じられない!」「生成AIはインディーズでもAAA級タイトルでも、ゲーム業界を殺しにきている。私は人が開発したゲームで遊びたいのであって、アルゴリズムが生み出すものが欲しいわけじゃない」など、賛同する内容です。なかには「5年以上何の動きもなかったアカウントが、突然こんな内容を投稿するのはおかしい。Astroturfing(一般ユーザーを装ったやらせ行為)の匂いがする」と、何かと炎上しやすい生成AIの話題を巡り、煽り投稿を疑う声も見られます。

さらには、この話題を取り上げた外部掲示板redditにも約1600件のコメントが寄せられており、単なる「Steamに生成AIフィルタリング機能を付けるべきか?」という話題から、もう少し深く掘り下げたやり取りがされています。

生成AIフィルタリング機能の要望に賛否両論

Steamのフィルタリング機能については「Steamが適切なタグ付けを開発・販売元へ義務化すれば、有効な機能として働くかもしれない。Steamには“AIアートタグ”があるにもかかわらず、AIを使ったゲームの多くはこのタグを付けないので、実際の所ユーザー側には何もできません」「逆にAIを使用していないゲームに、生成AIを使っていると非難する人もおり、ユーザーによるタグ付には問題が付きまといます。Xやインスタでは常に根拠のない疑惑が飛び交っている状況です」「現状ですらSteamモデレーターによるゲームジャンルのタグ付けはいい加減すぎる」など様々な声が。

ゲーム開発と生成AIの関わり方、そして既存のストアは

またある投稿者は前提として「生成AIに仕事をさせる“だけ”の開発者は問題だ」としつつ、例えば美しい都市や集落が複数ある広大なRPG内で、登場するNPCの大多数が「申し訳ありませんが今は話せません」と繰り返すだけの魂のない存在のゲームと、『Skyrim』のように「NPC全員がある程度自立した生命を持つ設定」どちらが好みかと問いかけています。
もっとシンプルに、「岩のテクスチャを生成し最後に担当者がより自然になるようブラッシュアップするのもNGなのか?」「低予算のインディーでスタッフを雇う余裕がなく、本人に絵心がなかったら間違いなくAIツールに頼るでしょう。ほぼ全てのゲームで何らかのプロセスに生成AIが使用されていると思われる現代で、どう線引きするのか」「redditで見られる生成AIに関する意見は、現実とかけ離れている」という意見もあります。

既存ストアの状況を見てみれば、記事執筆時点でSteamのストアでは生成AIの利用箇所を示すよう求められており、ストアページの翻訳からゲームの大半のビジュアル要素まで、内容に大きな差はあれど多くのタイトルでその使用が記載されています。日本国内では、DLsiteやBoothなどでは生成AIを利用した安易な販売品の氾濫が大きな問題となり、そういったものを中心とした販売物の隔離措置が取られるなどの対策が図られています。

[Steam] Players are requesting to be able to filter out games with GenAI
byu/EdwigeLel ingaming

日々物議をかもすクリエイティブ分野における「生成AI」。「企業とユーザーが正しくコントロールすれば明るく素晴らしい未来が待っている」といった希望的すぎる意見と、「AIはクソでゴミ。その存在に1セントも払いたくない。排除すべき」といった過激な意見の議論の応酬に決着がつくのは、まだ当分先のことになりそうです。


なお、本記事の冒頭の画像はGrokに「生成AIをテーマにしたイラストを描いてください」として生成したものです。

ライター:稲川ゆき,編集:Akira Horie》

ライター/プレイのお供は柿の種派 稲川ゆき

ゲームの楽しさに目覚めたのは25歳過ぎてからの超遅咲き。人やら都市やら、何でも育て上げるシミュレーション系をこよなく愛する、のんびりゲーマーです。

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Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Nintendo Switch版2025年1月30日発売予定! Akira Horie

Game*Spark副編集長。平日日中のニュースデスクおよび料理連載や有志翻訳者連載の基本担当。 2021年版以降の『ウィザードリィ外伝 五つの試練』イード側のディレクターも兼務中。

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