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元Bethesda Game StudiosのJeff Gardiner氏は、『The Elder Scrolls V: Skyrim』(以下、『スカイリム』)のゲームバランスについて海外メディアPC Gamerに語っています。
「AIがすることには限界がある」
Gardiner氏はBethesda Game Studiosにてシニアプロデューサーとして働いていた人物で、現在は創設したSomething Wicked GamesにてCEOとして『WYRDSONG』の開発に取り組んでいます。
そんな同氏がPC Gamerに語ったところによると、『スカイリム』のゲームバランスについてはデザイナーと意見の相違があったということです。デザイナーはNPCとクリーチャーを戦わせるAIシミュレーションを実行し、プレイヤーの勝率が50%を上回る結果が10回以上出ればバランスがとれているという判断をしていたとのこと。しかし同氏は「AIがすることには限界がある」と思っていたそうです。
同氏は実際に様々な形でゲームプレイをしてクリーチャーや武器の調整をするという作業を出荷前の2週間で行ったと明かしていますが、これはデザインのバックグラウンドもあるプロデューサーというユニークな立場の同氏であったからこそできたことだともされています。
毎日15時間の追い込み作業
上記の記事についてGardiner氏はXにて本当のことだと補足のポストを投稿。1日に15時間も作業をする期間が1週間あったということです。
その期間で『スカイリム』に登場する全てのクリーチャーのバランスを個人で調整したとのことですが、ハグレイヴンは除くとしています。