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今年1月のCES 2025で発表され、本日より国内で販売開始されたASUSの2 in 1ゲーミングノート PC「ROG Flow Z13 GZ302EA」。本機は、AMD Ryzen AI MAX シリーズプロセッサーを搭載した新たな世代のゲーミングノートPCとなります。
今回、ASUSよりAMD Ryzen AI MAX 390 12コア/24スレッド・プロセッサーとAMD Radeon 8050S、32GBのメモリを搭載した「ROG Flow Z13 GZ302EA-AI912C」のサンプルをお借りできましたので、どのようなゲーミングノートPCに仕上がっているのかハンズオンをお届けします。
ROGブランドの新機軸モデル
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これまでASUSは、キーボードを反対側に収納してタブレット的に使用できる「ROG Flow X13 GV302XA」を展開していましたが、「ROG Flow Z13 GZ302EA」はキーボードを取り外して背面のスタンドで自立させるSurface Proシリーズのような2 in 1タイプとなります。
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今回お借りした「ROG Flow Z13 GZ302EA-AI912C」は、AI機能を進化させたモバイル向けの最上位プロセッサー「AMD Ryzen AI MAX 390(12 コア 24スレッド)」と「AMD Radeon 8050S」グラフィックスを搭載した3つあるモデルのうちの梅モデル。メモリは32GB積んでいます。(上位モデルはAMD Ryzen AI MAX+ 395 16コア/32スレッド・プロセッサーと64GBのメモリ)
AI機能が強化されたプロセッサーは、全モデルともNPUは最大50TOPSのパフォーマンスを持っています。もちろんMicrosoftのCopilot+に対応です。
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ディスプレイは13.4 型ワイドTFTカラー液晶で静電容量方式の10点マルチタッチ対応。解像度は2560x1600、リフレッシュレートは180Hzです。別売りのASUS Pen 2.0にも対応しているので、イラスト作成などのクリエイティブ作業にも活用することができそうです。
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最新プロセッサーの恩恵か公称約10.6時間 (動画再生時) /約16.8時間 (アイドル時) (JEITA 測定法 3.0)という、ゲーミングノートPCとしては長いバッテリーの持続時間を実現しています。
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実際の使用感は
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ディスプレイはグレアのため人によっては若干反射が気になるかもしれませんが、これはアンチグレアフィルムを貼ることで反射を抑えることができるので大した問題にはならなさそう。
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タブレット型の本体は持ってみると想像していたよりもずっしりくる感じ。カタログ値1.2kgで、「ROG Flow Z13 GZ302EA-AI912C」の実測値は1.229kgでした。そこに394gのキーボードを合体させると1.6kgを僅かに超える重さとなります。ゲーミングノートとしてはやや軽量な部類には入りますが、13インチのディスプレイサイズの2 in 1 PCとしては本体が700~800g台のSurface Proシリーズと比較してやや重量級に感じます。
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特徴的な背面のデザイン。マジックミラー式になっている透明パーツ部分は、内側からのLEDライトの光でゲーミングPCらしさや持ち主の個性を演出します。背面には1,312万画素のカメラも内蔵しています。
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取り外し式のキーボードは、押してもたわまないしっかりとした作りです。キーのタイピング感も非常によく、特に押した後の反発がかなり心地よいです。本機のキーボードは、正直なところ普段筆者が使用している「ROG Zephyrus G14(2013年モデル)」よりもタイピング感やタッチパッドの感度は良いと感じます。
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バッテリーの持ちはゲーミングノートとしては非常に長持ちする印象です。実際に大阪出張に持ち出したところ、新幹線の移動中や仕事の合間のカフェで1日作業していても、帰宅した時にはバッテリーは30%以上残っていました。いつも使っている「ROG Zephyrus G14」は省エネモードにしても3~5時間くらいでバッテリーが尽きるので「ROG Flow Z13 GZ302EA」のバッテリーの持ちの良さは驚かされました。また、USB4ポートはPower Deliveryに対応しているので、外出時には大きなACアダプタを持ち歩かなくてもUSB経由での充電は可能です。
バランスのいい構成でゲーミング性能はかなり高い
GeekBench 6でCPUとGPUのベンチマークを計測。
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AMD Ryzen AI MAX 390のCPUシングルコアスコアは約2900、マルチコアスコアは18000越えに。AMD Ryzen 9 7940HSを搭載した筆者のROG Zephyrus G14ではシングルコアスコア2340、マルチコアスコア8950なので、マルチコアはダブルスコア以上の差をつけられています。
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「AMD Radeon 8050S」のGPUスコアは、OpenCLで76000前後となりました。RTX 4060 laptopを搭載した「ROG Zephyrus G14」ではOpenCLが91000前後なので、GeekBench6の"数値上"はRadeon 8050SがややRTX 4060 laptopに劣って見えるという結果に。
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次は『ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー』ベンチマークでチェック。解像度1920x1080の「最高品質」&FSRありで10200前後の「快適」に、解像度1920x1080の「高品質(ノートPC)」&FSRありで13700前後の「とても快適」という結果となりました。
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『モンスターハンターワイルズ ベンチマーク』では、解像度1920x1200の「ウルトラ」&フレーム生成ありでスコア11900前後、平均フレームレートはおよそ70fpsの「問題なくプレイできます」に。解像度1920x1200の「高」&フレーム生成ありは、スコア14590前後、平均フレームレートはおよそ85fpsの「快適にプレイできます」に。
比較として、RTX 4060 laptopを搭載したROG Zephyrus G14では、同じ解像度の「ウルトラ」&フレーム生成ありでスコア8199前後の平均48fpsに、「高」&フレーム生成ありはスコア14920前後、平均87fpsとなりました。GeekBench 6上ではRTX 4060 laptopの方が高い数値になっていましたが、ゲームのベンチマークではあまり変わりません。
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『モンスターハンターワイルズ ベンチマーク』のように高負荷になるほどRTX 4060 laptopよりも数値が高くなるのは、統合メモリがグラフィックに利用できる影響からかもしれません。実際、ベンチマーク上では17.60GBのVRAMが使用できるとの表示になっています。VRAMが8GBのRTX 4060 laptopでは「ウルトラ」設定だとフレームレートが低下したり表示がおかしくなっていたりしたのに比べ、Radeon 8050Sでは問題なくスムーズに描画できていました。
『モンスターハンターワイルズ』については、「ROG Flow Z13 GZ302EA」はカプコン公式の動作確認済みを取得しているので安心してプレイできそうです。
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他にも重めの『黒神話:悟空』や『真・三國無双 ORIGINS』体験版をフルHD解像度の高グラフィック設定でプレイしてみましたが、常時60fps以上をキープしていました。また「ROG インテリジェントクーリング」という最適な冷却化が図られているおかげか、長時間のプレイでも熱でPC性能が下がることはありませんでした。
「ROG Flow Z13 GZ302EA」はトータルの性能としては非常にバランスが良く、メインのゲーミングPCになるポテンシャルだけでなく、メモリも多く積んでいるので画像加工や映像編集、ゲーム開発といったクリエイティブな作業にも十分活躍できそうなPCだと感じました。
ネックになるポイントとしては、梅モデルでも379,800円なので気軽に購入することができないことと、重さが「ROG Zephyrus G14」などとあまり変わらないこと。価格については昨今の円安の影響や原材料価格の高騰などを考えると仕方がないのかもしれません。
今回紹介した「ROG Flow Z13 GZ302EA」以外にも、RTX50シリーズを搭載した「ROG Strix SCAR シリーズ」「ROG Zephyrus G16」といった 3製品6モデルも3月以降に予約が開始されるとのことなので、『モンスターハンターワイルズ』に合わせてPCの新調を考えている人は良い選択肢となりそうです。
「ROG Flow Z13 GZ302EA」はASUSのECサイトなどで本日から発売中で、今回紹介したモデルの希望小売価格は379,800円(税込)です。より高性能なプロセッサーやメモリを積んだ上位モデルは、449,800円(税込)、469,800円(税込)で用意されています。