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AMDのCPU「Ryzen 7 9800X3D」ですが、PCが起動不可となる“突然死”の報告が相次いでいます。
この対策としてASRockは新BIOSの提供を開始しました。
ASRock曰く「原因はメモリ相性問題でCPUは無事」、提供開始の新BIOSで完全解決なるか?
ゲーミングにおいて優れた性能を発揮する「3D Vキャッシュ」搭載型の最新モデルであることから注目を集めているAMDの「Ryzen 7 9800X3D」ですが、突然PCが起動不可となる“突然死”の報告が相次いでいます。
Update and summary on the dead 9800X3Ds
byu/natty_overlord inASRock
Redditの関連スレッドでは記事執筆の時点で42件の報告がまとめられており、発生状況やマザーボードの機種などが記述されています。
報告ではASRock製マザーボードでの発生が多数を占めている一方で他社製でも発生したとの報告も存在し、また発生状況や使用期間などもまちまちでこれといった一貫性は見られません。
この報告をうけASRock Japanは2月25日X上で「原因はメモリ相性問題でCPUは無事」とするアナウンスを発表しあくまで「メモリ相性に伴うブート不良」であると断言したほか、ASRockも本不具合を改善した3.20 Beta BIOSをリリースしました。
またASRock Japanは26日本不具合についてX上にて詳細を解説しており、原因は「安定動作しているのにも関わらずBIOS更新した為」であり発生条件は「一部の古いDDR5と極一部のX3DのメモコンとAgesaの影響」であるとし、ユーザー側での予防策として「安定して動作している場合BIOSを更新しない。」旨を強調しています。
PCに関しては何かしら更新が行われるとつい最新にしたくなりがちですが、最新が必ずしも最善とは言えない場面が多々あるのもPCの奥深い所。とはいえご自身の環境を確認の上、不具合に悩まれているなら提供の開始された新BIOSをお試しください。
¥28,000
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)