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殴って避けてジャスガの気持ち良さよ!アラド戦記外伝アクションRPG『The First Berserker: Khazan』の丁寧な仕事に裏打ちされた面白さをお届けしたい

探索と戦闘の緊張感が絶妙に絡み合う、心躍るアクションRPGです。

連載・特集 プレイレポート

!注意!
本記事は先行プレイレポであるため、ネタバレになり得る内容が含まれます。
閲覧にはご注意ください。


今回は、親切丁寧な誘導でプレイヤーに探索を楽しませてから高難度ボス戦で牙を剥く心折設計のアクションRPG『The First Berserker: Khazan』をご紹介します。

ネクソンがパブリッシャーを、Neopleが開発を担い、2025年3月28日にWindows PC(Steam)/ PS5/ Xbox Series X|S向けにリリース予定の本作。まずは序盤の所感をまとめるべ~と始めてから8時間、そこにはミッション3のボスに捻り潰されている筆者の姿がそこに。ちなみにミッション数はその3~4倍はあるそうな……!

『The First Berserker: Khazan』とは?

本作はスタイリッシュアクションRPG『アラド戦記』の外伝的立ち位置のアクションRPGです。かつての英雄でもある我らが主人公カザンは、反逆の濡れ衣から大罪人として拷問を受け廃人同然となってしまいました。

ひょんなことから冥界の力を有することになった彼は、無実の罪にかかる真相を解き明かし、名誉と栄光を取り戻すため過酷な復讐の戦いへと身を投じていく……というのが物語の立ち上がりです。

敵が強え!勝てねえ!でも楽しい!それが本作のプレイフィールでした。爽快にバトルを展開できるようになる成長の手応えと達成感といいましょうか。敵の理不尽な攻撃に翻弄されるということでは決してなく、最終的には勝てるようになるレベルデザインが徹底されており、遊んでいて非常に満足度が高かったですね。

またバトルだけでなく、マップを探索して雑魚狩りしつつのレベルアップにアイテム集めといった脇道的な面白さも良かった。そうやって入手した装備からビルドを組んでいくのも楽しかったですし、行き詰まっても取得スキルや能力値の振り直しなどを気軽に行えたのが素晴らしい。

こんな感じで随所に丁寧な誘導が光るレベルデザインなので、全体的にストレスフリーで遊ぶことができました。前置きが長くなりましたが、本稿ではPS5版先行プレイレポとして、そこらへんを中心に触れつつ早速やってまいりましょう。

ちなみに、筆者は去年ドイツで行われたgamescomで開発の皆様にインタビューしてたり。もしよければそちらの記事も読んでもらえたらとっても嬉しいかぎり。なお、本記事の制作にはネクソンから提供されたPS5版のコードを使用しています。


操作・設定・言語について

今回はPS5版をプレイしているため、操作系はそれに準拠しています。全体的な設定項目はアクセシビリティ含めて細かいところまで調整可能。蜘蛛が苦手な人向けの対策も用意されていました。

言語については音声などすべて日本語に対応。謎翻訳だったり機械音声だったりすることなく、プロによる実に丁寧な仕事が為されていました。

本編開始

さあ始まりました『The First Berserker: Khazan』。オープニングムービーからこっち、筋骨隆々な金髪ポニテのイケメンこそ我らが主人公カザン将軍であります。とはいえ今は両腕の腱を切られ流刑地まで馬車で運ばれている身の上ですが……。

雪崩のお陰で色々と都合よく破壊され難を逃れたカザン将軍。ここからチュートリアルということで、表示されるウィンドウに従いつつマップを移動していきます。拠点からミッション出発、道中の雑魚敵を蹴散らし、装備集め&レベルアップをしながら最奥のボスを張り倒してクリア、というのが本作の基本的な流れ。

探索欲をそそられるマップ構造

マップは上下左右となかなかに広く入り組んだ構造をしていますが、道に迷わないようある程度の誘導が盛り込まれているので安心です。ちょうど良い間隔で休憩ポイントが用意されていますし、ショートカットもあるため、移動についてストレスを感じることはありませんでした。

またこれは個人的に好きな部分なのですが、一本道に見える場所で振り返ると実は別の道につながっている……という探索欲も満たしてくれるナイスデザインが良かった。レアアイテムやパワーアップ用の素材を入手することもあるので、本作においては脇道にそれて探索をおおいに楽しむと良いでしょう。

戦闘はタイミングが命なり

雑魚、ボス問わず敵との戦闘は攻撃・回避・ガードの3つのアクションを組み合わせて行います。チュートリアルや設定画面からの確認で、一通りの操作説明が行われますが、アクションゲームに慣れている人であればおそらくサクサク戦えるのではないかなと思います。

こちらが扱える武器は「刀斧」「大剣」「槍」の3種類。いわゆる二刀流で手数に物をいわせて相手の体力を削りとるのが刀斧、動きは遅いものの一発の与ダメージが大きいのが大剣、リーチを活かした立ち回りが得意な槍といった特徴があります。

武器にはさらにそれぞれスキルツリーが用意されており、スキルとの組み合わせで自分好みな攻撃スタイルを構築できます。スキルはポイント使用によるアンロック式で、ポイントは戦闘を通じて得られる熟練度が一定値貯まるごとに入手できます。ありがたいことにこのスキルポイントは自由に着け外し可能なので、自分が納得できるビルドを組めるまで試行錯誤できるのがグッド。

戦闘はタイミングの管理が重要です。3つのアクションはそれぞれ「気力」ゲージを消費し、気力が底をつくと回復するまで移動しかできなくなってしまいます。押せ押せでゴリ押すのも、逃げ逃げで回避しまくるのも、慎重を期してガードに徹するのも、どこかで帳尻が合わなくなりがち。

そういったことを防ぐためにもタイミングの管理はまさに重要なのです。敵の攻撃に合わせて発動するジャストガードやスキルなどを巧みに使って相手の気力を削り、ヒットアンドアウェイで細かくダメージを与えつつ、体勢を崩したら一気に攻撃を畳み掛ける。雑魚でもボスでも基本はこの動きです。

カザン自身を育てて戦闘を楽に

タイミングよくガードしたら貫通して大技を放たれてしまった筆者の図。

いやでも言うは易しなんすよ、と仰る方がいますが、それはもうほんっとその通り。実際筆者も敵の攻撃に翻弄されてタイミングをはかるどころではなかったのもしばしばです。ボスの攻撃を避けようとしては殴られ、ジャストガードを試みては貫通しては殴られ、ボタン操作を間違えては殴られ命を落としていました。

しかし本作の良いところは、筆者のようなアクションに苦戦しているプレイヤーにもちゃんと救済措置を用意している部分です。難易度をイージーに変更する、強い装備を揃えるといった手段もありますが、それよりも有効なのが「レベルを上げたらだいたいなんでも解決できる」のです。バランスブレイカーにならず、バトルの面白さは据え置きのままで。

同じ装備でも、ドロップごとに異なる性能のものを引けます。

敵を倒すと装備やアイテム以外にも「ラクリーマ」なるゲーム内通貨的アイテムを入手でき、これを使用することによってカザン自身の能力を強化できます。マップの休憩ポイントを使用すると雑魚敵が復活するので、ボスに勝てない時は休憩ポイントとその周辺を往復することで、雑魚狩りレベリングに勤しんでいました。俺が強くなるためのラクリーマを寄越せ!(錯乱)

強化項目は体力、持久力、筋力、意志、技量といったものに大別され、項目レベルを一つあげるごとに複数の能力が強化されます。レベルが少し上がったところで何になると侮るなかれ、このおかげで多少被弾してもそこまでダメージが痛くなく、操作ミスを恐れず攻勢に転ずることができるのです。

ちなみにこの能力値は、アイテム消費によってリセットが可能。スキルポイントと比べると、そこまで気軽にできるものではありませんが、それでも「やり直しができる」という大きな救済措置が用意されているのはありがたい限りです。

中ボスも慣れるまで戦うのが大変でした(いまは瞬殺できるように)

また同時に、雑魚敵を狩りまわっていくうちにプレイヤーである私自身の操作スキルも向上しはじめたので、あれだけ苦戦していたボスもいつの間にかすんなり倒せたり。いやほんとあの時の達成感はひとしおでした。まあそして今ふたたびミッション3のボスにボコボコにされているので雑魚狩りに奔走しているのですが……!


ボス戦には協力してくれるNPCも召喚できるのですが、個人的な体感だと、育ちきっていない場合はあんまりお役に立っていないような……!

とはいえ囮になってもらい、その間自分がボスを殴りまくるということができるので立ち回り次第といった感じでしょうか。召喚に必要なアイテムも、敵対NPCを気軽に召喚して軽やかにシバけば簡単に入手できますし。

金髪そばかすメガネという突然のドストライクキャラに腰を抜かす筆者の図。

ともあれ繰り返しになりますが、ここまでボコボコにされながら8時間遊んでもまだ序盤ミッション3という……!恐ろしいボリュームを予感させる『The First Berserker: Khazan』は、細かいところまでよくできているので本当にプレイが楽しい。引き続き、クリア目指して遊んでいきたいと思います。

  • タイトル:『The First Berserker: Khazan』

  • 対応機種:Windows PC(Steam)/ PS5/ Xbox Series X|S

  • 記事におけるプレイ機種:PS5

  • 発売日:2025年3月28日

  • 著者プレイ時間:8時間(めっちゃ頑張ってますけど、まだミッション3のボスで苦戦してる!)

  • サブスク配信有無:無し

  • 価格:通常版 8.580円、デラックスエディション 10,120円
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

スパくんのひとこと

道中ほどよく親切に誘導してもらいボスで地獄に叩き落す緩急にやられたスパよ(表情とは裏腹にめっちゃ褒めてるスパ)

※UPDATE(2025/3/25 20:15):「記事におけるプレイ機種」が誤っていたため修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。


ライター:麦秋,編集:TAKAJO

ライター/お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

編集/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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  • スパくんのお友達 2025-03-25 10:56:32
    >今回はPS5版をプレイしているため~
    >記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)

    どういう事なの
    8 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2025-03-25 10:32:56
    ジャスト回避の効果がよく分からないけど基本ジャスガゲーで良いのかな
    1 Good
    返信
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