
Steam Nextフェスが開催され、数多くのタイトルの体験版が解禁されました。
『over the hill』は、自然公園や山道をのんびり走るドライブシミュレーター。舗装されていない道を、古めかしいトラックに乗って駆けていくとてもチルい体験ができました。
ぬかるみにハマったら、友達に引っ張ってもらえ!皆でゆる~く協力するイイ感じのドライブシム
開発は『art of rally』などを作ってきたFunselektor Labs Inc.。デフォルメされたグラフィックながら、秀逸なカーシミュレーターを作って人気を博してきたスタジオで、今作でもその実力は遺憾無く発揮されています。
デモ版ではEmerald Lakeというエリアを探索できました。アメリカの自然公園といった感じで、オレンジに色づく針葉樹が立ち並び、鹿やビーバーが生息するとても風光明媚な土地です。

プレイヤーはまずオフロード車に乗り込み、簡単なチュートリアルを受けます。
(Xboxコントローラー基準で)RTで発進、LTでブレーキのほか、右キーでハンドブレーキ、Xボタンで駆動モード(4L/4H)の切り替え、R3ボタンでアイテムなどのホイール呼び出しなど、さして複雑ではありません。
軽くその辺を走ったあとは、いよいよ本番。ここでフレンドを呼び出し、皆で走ることにしました。

空気感はバッチリ。温かみのあるグラフィックと、チルい音楽で、どこまでも駆けていける気がします。アルバムが何枚か用意されており、気分に応じてすぐに変更できるところが良いですね。
レースゲームと違い、本作はオフロードカーなので、大した速度は出ず、誰かを瞬時に追い越したり、見えなくなるまで飛ばしたりすることはありません。加えて、どの道も凸凹しており、4Hでアクセル踏みっぱなしで走っていると、すぐに横転してしまいます。

ひっくり返ったら、自分のウィンチを木にかけるか、フレンドの車に引っ掛けてもらって、なんとか起き上がりましょう。一台だけでは馬力が足らずに足を取られてしまいますが、二台で引っ張ればどんなぬかるみや沢でも安全に引っ張り上げることができます。
このちょっとした共同作業感が楽しいんですよね。PVPや仕事分担をするゲームに疲れた体に染みます……これぞフレンドシップ!

道中の仕掛けも、リアリティを保ちつつゲーム性を出しており、よく練られていました。基本的には道に沿っていけば大きな事故には繋がりませんが、小さな川を横切ったり、壊れかけた木の板を恐る恐る渡ったりと、この手の物理演算ゲームにありがちな仕掛けはちゃんと網羅されています。
自分はすんなり渡れても、だいたい誰かはやらかすので、バックして事故った車を持ち上げて……みたいな一連の流れが、マルチプレイの楽しさを感じさせてくれます。
見張り台の根本から、えっちらおっちらとこちらのほうに登ってくるフレンドの車を眺めているとき、みんなで旅行に来た気分が味わえました。

エンジンやサスペンションをアップグレードすれば、今まで登れなかった斜面も登れるようになるので、やればやるほどマップが広がっていく楽しみもあります。
他にも、動物たちの写真を撮るミッションもあり、これがなかなか良いアクセントになっています。誰かが「鹿だ!」と動物を見つけると、皆で車を寄せて静かに撮影タイムが始まるところがなんとも乙なものでした。全然逃げないビーバーがカワイイ!

道中で拾えるコスメティックアイテムで車をデコり、海岸沿いや野山を一列になって走っていくのは、何とも言えない魅力がありました。『RV there yet?』のような協力と非協力の両立がなされていて、しばし休憩していても周りに迷惑がかからない作りなのもグッドです。これぞ、オトナの休日……。
まだ英語しかありませんが、そこまで難しい文章は出てこないし、読まずともゲームプレイにおいて問題が発生することはありません。
また、ミッションもそこまでバラエティはないので(収集物を探すか、横転したNPCの車を引き上げるかくらい)製品版でそのあたりが強化されていることを祈ります。
見た目通りのプレイフィールがそこにはあり、Steam界でも最もチルくて優しいカーシミュレーターのひとつになるのではないでしょうか。
『over the hill』はPC(Steam)にて配信予定です。










