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Bungieは新作MMO-FPS『Destiny』において、海外で6月9日から行っていたアルファテストの実施を終え、また7月17日からベータテストをPlayStationプラットフォームへ向け開始します。すでにアルファテストにてプレイ可能ではあったものの、E3 2014の会場では同作のマルチプレイヤー対戦パートにおける「Control」ルールのプレイアブルデモが展示されていたので、改めてその内容やプレイフィールをお伝えしましょう。
「Control」ルールは一般的なFPSで言うドミネーションルールによく似た内容で、プレイヤーはアルファとブラヴォーチーム6人ずつに別れ、マップ上に存在する3つのフラッグの占拠と敵のキルによってポイントを獲得し、最終的にポイント数が多かったチームが勝利となります。またMMO-RPGでもある『Destiny』をプレイした中で獲得したレベルアップによる成長は無効化されており、Controlモード独自のプログレッションが用意されている点も最大の特徴です。
今回のプレイアブルデモにて触れることができたのは「First Light」と「Rusted Lands」マップの2種類。「First Light」は広大な月面の上に基地や岩壁が点在するかなり開けたマップで、タレットやホバーバイクといった過去の『Halo』を想起させるBungieらしい兵器群が登場。平地をのんびり歩けばすぐさま敵に見つかり蜂の巣にされるため、いかにバイクを手に入れるか、次のカバーへ移動するかが重要となります。また「Rusted Lands」は3つの廃墟と化した建物が密接したマップで、上下左右に侵入ルートがいくつも散りばめられるなど、スピーディーで突発的な近接戦にフォーカスしていました。
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点在したオブジェクトがカバーポイントとなる「First Light」
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高速回転の近接戦闘にフォーカスした「Rusted Lands」
2段ジャンプなどやや特殊な操作はあるものの、プレイフィールは『Halo』や従来のFPSとよく似たといっても差し支えない感じで、同作かあるいは他のFPSをプレイしてきたのならばスンナリとゲームプレイに熱中することができるでしょう。またよくあるドミネーションルールに見えるものの、『Destiny』の「Control」モードでは弾薬管理が重要なゲーム戦略としてスパイスになっています。
対戦デモではプレイヤーは3つの武器を所持しています。マシンガンであるメインウェポンに加え、スペシャルウェポンに位置するショットガン。メインウェポンであるマシンガンは通常のFPSの武器と同様に撃てば弾が減り、倒した敵から弾薬を補充することが可能。一方でもう1つのスペシャルウェポンはマップ上にのみ存在する緑色の弾薬を回収しなければ弾数が増えず、最初に配布された分を撃ちきれば弾切れを起こします。プレイヤーはショットガンで常に近距離戦を優位に戦いたい場合、予めマップ上から弾薬を定期的に回収しておかなければなりません。
またこの2つの武器に加え、プレイヤーはレベル7にて解禁される3つ目の武器であるスペシャルウェポンを「Control」モードへと持ち込むことが可能。このスペシャルウェポンの弾薬はさらに特殊で、「紫色の弾薬」が一定時間ごとにマップ上に出現し、プレイヤーたちにその登場と位置を知らせます。スペシャルウェポンは一撃必殺の威力を持つため、プレイヤー達による弾薬の争奪戦が定期的に勃発するというわけです。
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強力なバイクやタレット、そして弾薬の争奪戦が「Control」モードの戦略性を深くする
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今回「First Light」と「Rusted Lands」のマップをプレイして筆者が改めて感じたのは、『Destiny』は今回の「Control」ルールを含めシューターとしては既存のスタイルを大きくぶち壊すようなデザインやプレイフィールは採用していないということ。長くプレイするMMO-FPSであることを考慮すれば当然なのですが、一方で「Control」の高速回転でテンポのよいドミネーションルールは、MMO-FPSでありゲーム内に広大な探索環境を持つ『Destiny』の一要素としては十分に遊べる内容になっていると感じました。リフレッシュする感覚でCo-opの片手間に遊ぶも、対戦モードに専念するのも、もちろんスルーするのもプレイヤーの自由で、改めて『Destiny』のプレイ幅の広さを実感させます。
『Destiny』は海外で9月9日にリリース予定。国内ではPlayStationプラットフォーム独占で9月11日に発売されます。