
国内で9月11日にPS3/PS4から発売されるBungieの次世代シューター『Destiny』。あの『Halo』シリーズを手がけたスタジオだけあって期待している方も多いのではないでしょうか。筆者は7月18日に開始されたPS4版のクローズドベータテストに参加出来たので、レビューを交えて本作の見所を紹介します。

定期的にシップが敵を運んできてくれます。
■プレイヤーをゲームに引き込む没入感
『Destiny』をプレイしていて目を見張ったのは、ゲームシステムの都合でプレイヤーの没入感を邪魔していないこと。徹底的に記号化して無駄な表示を省いたUIから、フィールドを探索するとシップから降りてくる敵の姿が垣間見えたり、敵同士が小競り合いしていたりと、ゲームの世界にのめり込めるような配慮が細かな所に施されています。また、世界観も徹底的に作り込まれており、ストーリーを進めながら世界の情勢を探っていく面白さは、『スターウォーズ』や『スタートレック』を彷彿させます。

突発型ミッションを終えて、出会った仲間と勝利のダンス。
■プレイヤー同士を繋ぐフィールド
筆者が『Destiny』を始めた頃、右も左もわからない状態でフィールドを探索していると、敵に苦戦している他のプレイヤーに出会いました。助太刀しようとしたところ、いきなり敵の増援のシップが出現し命の危機に。何とか二人で倒した後はお互いジャンプをして感情表現を示しました。(今思えば十字キーで簡単なジェスチャーが出来たはずなのに)その後、一緒にフィールドを探索し、別れの際にフレンド登録。まさかMMORPGのような出会いがあるとは思いもしませんでした。
フィールド上では定期的に突発型のミッションが起こり、プレイヤー同士が協力しなければクリアできない難易度となっているため、自然と仲間が集まってきます。同じフィールドでも違った体験を出来るのが本作の特長と言えるでしょう。

めっちゃ強いデビルウォーカー。画面右の仲間がいる場所から狙撃するのが安全。
■ドンパチがクセになる戦闘システム
戦闘システムは物陰に隠れながら攻撃するのではなく、アグレッシブに攻めていくアクションゲームのようなスタイルであるため、シューターが苦手な方にもオススメできます。
また、敵の種類によって行動パターンが違うため倒し方も異なり、プレイヤーを飽きさせる事はありません。
今回のベータテストではレベル8までしかゲームを進めることが出来ませんでしたが、敵から武器や装備品をゲットできるトレジャーハント要素があるため、レベルがカンストしても楽しめるようになっています。

ビークルが強力すぎるため、試合開始時は乗り物の奪い合いになります。
■Bungieらしさを感じさせるオンライン対戦
今回、オンライン対戦で遊べたルールは陣取り合戦。チームワークが重要になるゲームバランスで、『Halo』シリーズに慣れ親しんだ人なら違和感なくプレイできると思います。また、ストーリーモードで愛用している武器や装備をオンライン対戦で使えるのも良い所。さらに、試合の報酬としてアイテムがもらえる為、ついついやり込んでしまう事も。
しかし、まだまだ調整が必要な部分が多く、ビークルにいたっては、搭載されているロケットの威力が強すぎて一機で戦況を変えられてしまいます。武装をレーザー兵器に変えるか、ロケットの弾数に制限をつけるべきだと思いました。

コツコツとお金を貯めて購入した新たなシップ。戦闘機みたいでカッコイイ!
アクションシューターと銘打っていますが、『Destiny』は、様々なゲームジャンルの良い所だけを抽出して作り上げたゲームです。綿密に作りこまれた世界観、プレイヤーと繋がる広大なフィールド、洗練された戦闘システムはAAAタイトルを作り続けてきたBungieだからこそ為せる業。シューターが苦手なゲーマーにこそオススメです。
ベータテストはオンライン対戦のゲームバランスやPS Vitaのリモートプレイが快適ではないため、まだまだ粗があると感じました。しかし、ベータテストで改善できるレベルなので、気になりませんでした。
PS4版のクローズドベータテストは7月27日をもって終了しますが、今でも十分遊べてしまいます。筆者はハンターでプレイしてみましたが、次はタイタンに挑戦にしてみようと思っています。
インサイドでも別のプレイレポートを掲載しているのでぜひご覧ください。
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