『MGS V: TPP』は500万本―コナミ、平成28年3月期第2四半期決算を発表。営業利益は前年同期比の約2倍に | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

『MGS V: TPP』は500万本―コナミ、平成28年3月期第2四半期決算を発表。営業利益は前年同期比の約2倍に

コナミホールディングスは、平成28年3月期第2四半期決算(連結)を発表しました。

ニュース ゲーム業界
『MGS V: TPP』は500万本―コナミ、平成28年3月期第2四半期決算を発表。営業利益は前年同期比の約2倍に
  • 『MGS V: TPP』は500万本―コナミ、平成28年3月期第2四半期決算を発表。営業利益は前年同期比の約2倍に
コナミホールディングスは、平成28年3月期第2四半期決算(連結)を発表しました。

グループを取り巻く経営環境は、国内の景気が緩やかな回復基調にあるとしながらも、世界経済では、米国経済は雇用状況の改善がの一方で、中国経済の急減速など、不透明な状況が続いているとしています。

エンタテインメント市場では、スマートフォン・タブレットの急速な普及による世界的な利用者の増加と、端末性能の進化・通信インフラの発達に伴い、ゲームコンテンツの多様化が進むとともに、家庭用ゲーム機の新型ハードが欧米を中心に記録的な速さで普及。ゲーム業界におけるビジネスチャンスは拡大を続けていると分析しています。

デジタルエンタテインメント事業では、『実況パワフルプロ野球』や『ワールドサッカーコレクション』シリーズなどのモバイルゲームが好調に推移。また、『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』や『ウイニングイレブン』シリーズの欧米向け最新作『PES 2016 - Pro Evolution Soccer -』を発売し好評を博しました。

健康サービス事業、ゲーミング&システム事業、遊技機事業を含めた、平成28年3月期第2四半期の連結業績は以下の通りとなっています。

◆平成28年3月期第2四半期の連結業績

    【期間】平成27年4月1日~平成27年9月30日
    ※()内%表示は、対前年同四半期増減率

    ■売上高:1077億1800万円(9.1%)
    ■営業利益:124億4400万円(92.1%)
    ■税引前利益:121億8600万円(78.5%)
    ■四半期利益:78億4700万円(99.7%)
    ■親会社の所有者に帰属する四半期利益:78億4700万円(101.6%)
    ■四半期包括利益合計額:72億4300万円(38.1%)
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

セグメント別に詳しく見ると、デジタルエンタテインメント事業のモバイルゲームでは『実況パワフルプロ野球』が配信開始10か月で累計1600万ダウンロードに到達し事業業績に貢献。また『ワールドサッカーコレクション』『クローズ×WORST』『プロ野球ドリームナイン』の各シリーズタイトルや、家庭用ゲーム『ワールドサッカー ウイニングイレブン2015』(欧米向け『Pro Evolution Soccer 2015』)のゲームエンジンをモバイルゲームに最適化させたクラブマネジメントゲーム『ウイニングイレブン クラブマネージャー』(英語名『PES CLUB MANAGER』)などのタイトルも堅調に推移しました。また、海外では映画「スター・ウォーズ」を題材にした『Star Wars: Force Collection(スター・ウォーズ フォース コレクション)』『PES COLLECTION』『実況倶楽部』が安定した運営を継続しています。

家庭用ゲームでは、9月に『メタルギア』シリーズの最新作『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』を全世界に向けて発売し、500万本(ダウンロード版を含む)を出荷。また、『ウイニングイレブン』シリーズの最新作『PES 2016 - Pro Evolution Soccer -』を北米・中南米・欧州・アジア向けに発売しました。

アーケードゲームでは、『麻雀格闘倶楽部』や音楽ゲームを中心とした「e-AMUSEMENT Participation」タイトルが安定稼働を継続。また、ファミリー向けに『祭deフィーバー!!』をリリースしたほか、キッズカードゲーム機『モンスター烈伝 オレカバトル』が、引き続き小学生の男児を中心に根強い人気を集めています。

カードゲームでは、「遊戯王トレーディングカードゲーム」の世界大会を8月に京都で開催するなど、引き続きグローバルに展開しました。

ゲーミング&システム事業では、ビデオスロットマシン「Podium」シリーズのカテゴリ拡大と市場のニーズに対応した商品展開により中南米や欧州市場で多種多様な商品の提供と拡販に注力。アジア・オセアニア市場ではバラエティ豊かな商品ラインアップを展開し、特に成長著しいフィリピン市場やマレーシア市場への商品販売が好調に推移しています。また、カジノマネジメントシステム「SYNKROS」は、北米各州のカジノ施設への導入が順次進められ、堅調に推移しています。

遊技機事業では、パチスロ機において、試験方法変更後の新基準にいち早く対応した最新作として、人気のアニメ作品を題材にしたパチスロ「ガン×ソード」の発売に続き、2機種を発売。コナミグループのオリジナルコンテンツ「スカイガールズ」のパチスロ化第2弾商品として、8月に市場投入したパチスロ「スカイガールズ~ゼロ、ふたたび~」は、斬新なゲーム性を特徴に市場での稼働は好調に推移しています。

◆平成28年3月期第2四半期連結累計期間のセグメント別売上高

    【期間】平成27年4月1日~平成27年9月30日
    ※()内%表示は、対前年同四半期増減率

    ■デジタルエンタテインメント事業:517億200万円(17.5%)
    ■健康サービス事業:358億8900万円(△2.9%)
    ■ゲーミング&システム事業:149億7900万円(9.8%)
    ■遊技機事業:53億5400万円(19.7%)
    ■消去:△2億600万円
    ■連結合計:1077億1800万円(9.1%)
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

家庭用ゲーム機向けのタイトル数が減る一方で、これまでに培ってきたKONAMIや旧ハドソンのIPを活かしたモバイルゲームが堅調な運営を継続していることがわかります。しかし、最新作『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』が世界出荷500万本を突破し、世界での注目度が非常に高い『メタルギア』シリーズを牽引してきた小島秀夫監督の退社疑惑報道が世界中を駆け巡るなど、家庭用ゲーム機向けタイトルに対するユーザーの期待も大きいことがうかがえるため、コナミグループの中核を担っているデジタルエンタテインメント事業が、今後どのような方針で運営されていくかにも注目です。

記事提供元: インサイド
《インサイド》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ニュース アクセスランキング

  1. なんでも作れる工学サンドボックス『Plasma』Steamで無料化―“商業的に失敗”でサポート終了のため、注目を集めても難しいインディー財政事情

    なんでも作れる工学サンドボックス『Plasma』Steamで無料化―“商業的に失敗”でサポート終了のため、注目を集めても難しいインディー財政事情

  2. ベセスダ親会社の日本法人、ゼニマックス・アジア6月もって閉鎖か―人事部長の書き込みから浮上

    ベセスダ親会社の日本法人、ゼニマックス・アジア6月もって閉鎖か―人事部長の書き込みから浮上

  3. 「ゲームの主流を再定義する」なんて言ってない―『ラスアス』ニール・ドラックマン氏が海外ソニーインタビューの内容を否定

    「ゲームの主流を再定義する」なんて言ってない―『ラスアス』ニール・ドラックマン氏が海外ソニーインタビューの内容を否定

  4. 『スーパーマリオ ワンダー』3,499円、『龍が如く7外伝』2,299円など、ゲオ オンラインのセールソフトが更新! 1,000円以下のPS4ソフトも豊作

  5. 『マインクラフト』生みの親Notch氏新作ローグライクダンジョン探索ゲーム『Levers and Chests』ボクセルアートが目を惹く新たなスクリーンショット公開

  6. ゲームと暴力事件発生率の関係性とは?米大学が研究結果を発表

  7. PS VR2対応ゲーム『Skydance’s BEHEMOTH』発表!2024年秋公開【State of Play速報】

  8. 『龍の国 ルーンファクトリー』男主人公「スバル」、女主人公「カグヤ」が公開!和風な新武器「弓」や「呪符」を使って戦う“大地の舞手”

  9. Valve新作TPSの噂が加速。6vs6ヒーローシューター『Deadlock』とされるスクリーンショット&プレイ動画が海外コミュニティで話題に

  10. 『Kerbal Space Program 2』開発元の行く末にやはり暗雲が…親会社CEOは閉鎖否定も社員のレイオフが開始へ

アクセスランキングをもっと見る

page top