2015年11月に公開されたアナウンストレイラー
ロシアに拠点を置くBattlestate Games開発の新作シューター『Escape from Tarkov』。硬派な世界観と多彩な要素で一部のゲーマーから注目を集めている本作を徹底紹介していきます。
■舞台は架空の経済特区Norvinsk州。リアルな世界設定を持つ
本作は、FPS/TPS/RPG要素を組み合わせたハードコアなナラティブMMOタイトルで、舞台となるのはロシアとヨーロッパが設立した架空の経済特区“Norvinsk”州です。この地で起きた争いは、州最大の都市“Tarkov”の欧州企業によるスキャンダルにて政治的紛争が発生し、最終的には国連とロシア軍、2つの民間軍事会社による武力衝突へとエスカレートします。
武力衝突後の“Norvinsk”州では、絶えまなく続く紛争から地元住民が脱出し、武装したギャング達による縄張り争いが繰り広げてられています。プレイヤーは、初期の紛争から生き残った傭兵となり、違法な研究に従事するTerra Group International CorporationのUSEC側か、ロシア政府が設立したとされるBEAR側のどちらかに所属し街の外へ脱出する方法を模索します。
■現在明らかになっているゲームプレイ要素
『Escape from Tarkov』のゲームプレイは建物の探索がメインとなり、戦闘システムは自動回復のないリアリスティックな作り。詳細なダメージシステムを備え、血圧、失血、骨折、挫傷、中毒、疲労、震えなどの状態異常がプレイキャラクターの健康に影響を与えます。水分補給やエネルギーも重要になる他、特殊なメディカルアイテムのみで治療できる怪我も存在します。
武器やインベントリを語る開発日誌映像
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武器はリアル向けに調整されていて、銃弾は放物線を描いて飛ぶことに加えて、ジャム(弾詰まり)やオーバーヒート、摩耗、照準、装填、射撃などの銃の細かな現象も再現されています。銃のカスタマイズ要素では、照準やグリップなどレイルに装着するアクセサリだけでなくトリガーやグリップ、チャージングハンドルなど細かなパーツまでも交換可能です。また実銃パーツメーカーのKnight's ArmamentやEO Techなどの製品がゲーム内で表現されていることも特徴です。
2015年12月下旬に公開された探索プレイ映像
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RPG要素も持つ『Escape from Tarkov』では、装備やアイテムをインベントリ上で管理し、ヘルメット、ゴーグル、ヘッドセット、ボディーアーマー、ホルスター(拳銃等)、打撃武器(ナイフ等)、ベルト(ライフル等)、背負い(ライフル等)といったスロットに装備が可能。弾薬やグレネードは、アイテムの大きさから収納出来る量が決まります。なお、プレイヤーが倒されると今まで取得してきたアイテムが全て失われてしまいますが、メインキャラが死亡してもスキルはリセットされません。またプレイヤーには、死亡してもアイテムを失わないセキュアコンテナも提供されます。
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ゲーム内経済は、他のプレイヤーによる介入やイベントに応じて自動で制御されます。他にも、NPCとのトレードやコミュニケーションによってスペシャルグッズやクエストを受けることが可能です。隠れ家では、キャラクターの治療や武器の修理とカスタマイズ、アイテムの調査、チャットによってニュースやゴシップを知ることも出来ます。
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