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e-Sports大会「RAGE」新種目『ストリートファイターV』発表会レポ―新規プレイヤー台頭にも期待

CyberZは、都内のOPENRECオフィスにてe-Sports大会「RAGE」の新規種目としてカプコンの対戦格闘ゲーム『ストリートファイターV』であることをプレス向けに発表しました。

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CyberZは、都内のOPENRECスタジオにてe-Sports大会「RAGE」の新規種目としてカプコンの対戦格闘ゲーム『ストリートファイターV』が採用されたことを発表しました。


今回の発表会では、初めにCyberZの代表取締役社長である山内隆裕氏が登壇。同氏はゲーマーが輝ける場を提供することと、プロゲーマーが大会やスポンサーによって収益を得て、ゲームによって生活出来るエコシステムという点、そして選手と触れ合える場を作るという3つのポイントを一つ一つ実現していくと語りました。



続いてCyberZの取締役である大友真吾氏が登壇。2016年1月に実施されたe-Sports大会「RAGE」の第1回では、他のスポーツのように選手をフィーチャーした演出を展開し、応援グッズの配布や応援マネージャーによる会場との一体感を出しました。大会の最後にはサプライズとして海外のトップチームを招待し、エキシビジョンマッチも実施したことを報告。そして「RAGE」に新たに加わる種目として、カプコンの対戦格闘ゲーム『ストリートファイターV』を発表しました。


最後にカプコンの第二開発部のプロデューサーである杉山晃一氏が登壇し、『ストリートファイターV』が本大会に選ばれたことによって若手を発掘すると共に、e-Sportsの盛り上がりからゲーマーの地位を向上させるということが出来ると話し、トークセッションに移りました。

■「プロゲーマーをプロアスリート選手の地位まで高めたい」女子大会の構想まで語られたトークセッション


続いて実施されたトークセッションには、前述のCyberZの大友真吾氏とカプコンの杉山晃一氏が登壇。さらにトークセッションを進める司会のせんとす氏と、プロゲーマーのオオヌキ選手、かずのこ選手が壇上に上がりました。

1つめのトークテーマは、「ストリートファイターVが採用された背景は?」という話題からスタート。大友氏によると「RAGE」の新種目に本作が決まったのは、元々格闘ゲーム大会を開催したいとの思いからスタート。RAGE第1回大会が終わった後に、杉山氏とe-Sportsの理想形に語らい意気投合したことで、実現に至ったそうです。2つ目のテーマは「大会の目標」。杉山氏は日本のe-Sportsシーンを引っ張っていくと共に、「e-Sportsはカッコいい」という印象を伸ばし、ゲーマーだけでなく一般ユーザーも楽しめるように実現したいとのこと。またCyberZは、オフライン大会を7月に予定している他にも、若手を対象とした大会を年間を通じて実施していきたいようです。


3つ目のテーマはプロゲーマー視点の「RAGEに期待するもの」が展開。オオヌキ選手とかずのこ選手によれば、e-Sports関連の大規模大会はほぼ海外で開催されているなか、国内でも「大会に出たい」というプレイヤーのモチベーションを「RAGE」のようなイベントが引っ張ってくれると説明。今後の展開にも期待しているようです。また、本イベントの生放送にて、女性プレイヤーの参加枠についてのコメントが寄せられており、興味を示していました。

最後のテーマ「e-Sportsを日本で盛り上げるためには?」について杉山氏は、プロ野球選手やサッカー選手のように「この人みたいになりたい!」という状況を作り上げることが大切と語ると共に、十分な生活資金を得られる環境を整えることが必要と語りました。しかし、いきなりそのレベルに持っていくことは難しいため、メディアや放送を活用し外の世界へ知名度を広げていかなければならないとも述べていました。


またかずのこ選手が見た海外プロゲーマーは、プロバスケットボール選手やメジャーリーガーのように一般的にも人気がある姿を見てきた反面、日本では知名度が低いため、多く知られるようになれば国内でも大きく盛り上がるのではないかと考えているようです。



トークセッション終了後には、エキシビジョンマッチを実施。オオヌキ選手が春麗を、かずのこ選手がキャミィを使用して行われました。この対戦では、オオヌキ選手がかずのこ選手を破り終了。かずのこ選手は、今後研究して再度対戦を申し込みたいと意気込んでいました。

発表会の最後には「RAGEに期待したいこと」を登壇者へインタビュー。トークセッション、エキシビジョンマッチにて司会を務めたせんとす氏は、既存の有名プレイヤーを脅かすような新しいスターが出てくることに期待するとコメント。かずのこ選手は、e-Sportsの大会が増えることはゲーマーにとって嬉しく、RAGEの取り組みを応援していきたいと語っていました。CyberZがスポンサードするオオヌキ選手は「国内の大会が増えるのは、プレイヤーにとっても視聴者にとっても喜ばしいことだと思う」と、自身をサポートしてくれている企業が主催してくれることへの喜びと併せて、その盛り上げに尽力する旨のコメントを述べていました。


またカプコン杉山氏は、今回のリーグ発足をきっかけに様々な団体が名乗りをあげてくれるのでは、と予想。各団体と共に切磋琢磨しながらコミュニティが築かれてゆければ、と今後の展開に期待を寄せていました。最後にCyberZの大友氏から、ゲーム会社やプレイヤー、そして一般観客も楽しめるものにしていきたいと述べ発表会が終了しました。

なおこの発表の後にプレス向けに質疑応答が実施。今後、前述の女子大会の開催を視野に入れることや、さらに種目を増やしていくことが答えられました。新たに開幕した「RAGE リーグ for ストリートファイターV」。格闘ゲームプレイヤーやファン、e-Sportsコミュニティを巻き込んだ、大きなムーブメントを予感させられる発表会となりました。
《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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  • スパくんのお友達 2016-04-20 15:27:38
    >>9
    サッカーのルールなんて「相手のゴールにボールを入れれば良い」くらいしか知らないやつでも楽しめるし、「相手の体力を0にすれば良い」格ゲーが知識のない人間にそこまで意味不明に見えるとは思わん
    まずは興味を持たれるようにいろんな人の目につく機会を増やすのが大事だろ
    1 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2016-04-20 6:45:03
    まず、格ゲー特にスト5、作りや見せ方がやってる奴らでなんとか分かるレベルで、一般の観戦側にとって何が一々おきてて、何がどう凄いのか、全然わからない。
    もっと、一つ一つのアクションや出来事がビジュアル化されてみててわかる様になんないと。ガード一つとっても結果は変わらんにしても、状況によって色々な受けモーションとか大げさにして。技のエフェクトじゃなくなんだよな。昔のスト2はゲロ吐いたりとかあったのに。
    あと、現プロゲーマーの名前ダサすぎ。カズノコとかその辺ももうしっかり本名にしろよと思うわ。
    0 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2016-04-19 13:50:08
    主催はCyberZだが、カプコンの肝入りのイベントみたいだな。
    2 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2016-04-19 13:33:35
    ゲーマーは「上手いこと」が判断基準の1つになるが
    一般にも裾野を広げて理解を得るにはわかりやすく、「ビジュアル」がなんだかんだ求められるんだよな
    CyberZの取り組みは知ってるからがんばってるな、とは思うんだが
    6 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2016-04-19 11:43:37
    有料のトパンガリーグ死んじゃうの?
    5 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2016-04-19 11:26:48
    >>3
    会社が本気でやらなきゃ盛り上がるわけねーだろ馬鹿
    riotや鰤がどれだけ自社ゲームのプロモーションに苦心してるかわからねーのか
    18 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2016-04-19 11:15:57
    やめろ!力丸 !
    5 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2016-04-19 11:05:54
    ストVに関してはe-Sportsどうこう以前の問題だと思うのだが...
    あくまでe-Sportsは会社で盛り上げるもじゃなくてユーザーで盛り上げるものだと思うんだけどなー
    6 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2016-04-19 10:59:58
    cybetなにしたいんだ
    0 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2016-04-19 10:47:24
    んっ 大貫ィィッッ!!!!
    4 Good
    返信

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