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開発元: Crystal Dynamics
対応機種: Xbox One / Xbox 360 / PS4 / PC
発売年: 2015年11月12日(Xbox One/360版)/2016年10月13日(PS4版)(海外: 11月10日)
―数々のアワードに輝いたシリーズの集大成
若き考古学者のララを描く新生シリーズ第2作目。前作で多くの仲間を失い自信を失いかけていたララですが、亡き父が残した研究を頼りにシリアへ旅立ちます。やがてララは、「不死の秘密」をめぐり、謎の組織トリニティと戦いながらシベリアにあるという幻の都「キーデジ」を目指すことになります。
前作にもまして険しい大自然がステージとなり、多くの野生動物も登場。基本的なゲームシステムは前作から受け継いでいますが、新たに資源を組み合わせるクラフト要素が導入され、サバイバル感が強調されています。また、「言語スキル」というスキルが設定され、レベルを上げることでこれまで読めなかった遺跡の文字が読めるようになっていき、それにより隠された財宝の位置を知ることなどができました。ステージ構成は前作のフィールド探索型から、原点回帰ともいえる遺跡探索型となりました。新生シリーズで初めてクロフト邸が登場するというファンには嬉しい要素もあり、後述するDLCではプレイヤーが探索することが可能です。残念ながら、無敵の執事や忍者屋敷のようなトレーニング施設を見ることはできませんが……。
本作はバラエティ豊かなダウンロードコンテンツも特徴で、ゾンビのような敵と戦う「冷酷な闇の目覚め」、新たな遺跡とホラー的展開が待ち受ける「バーバ・ヤーガ: 魔女の住み処」、シベリアの極限状態でサバイバルするリプレイバリューの高いコンテンツ「エンジュランス モード」が用意されています。2016年には20周年を記念しすべてのDLCと新たな追加コンテンツが収録されたPS4版『ライズオブトゥームレイダー20 Year Celebration』がリリース。(PS4以外の機種では、「20周年記念パック」としてDLCとして配信。)クロフト邸を探索する「血の絆(一族の系譜)」と、迫りくるアンデッドと戦う「ララの悪夢(一族の系譜:ナイトメア)」、「エンジュランス モード」のCo-op対応に加え、様々な武器やスキンが収録されています。PS4版の「一族の系譜」はPlayStation VRにも対応しており、クロフト邸をVR空間で探索することが可能で、大きな注目を浴びました。
前作に引き続きバリエーション豊かなララのコスチュームが選べるのも本作の魅力で、『トゥームレイダー3』に登場した南極探検時の衣装や、シベリアの雪山なのにキャミソールで登山をさせたりもできます。また、本編以外のスコアアタックモードなどでは、「探索カード」という難易度を調整できるユニーク要素が用意されています。いわゆる縛りプレイをゲーム的に課すのがこの「探索カード」なのですが、スコアは下がるものの、プレイヤーにポジティブな効果があるものもあれば、スコアには全く影響を及ぼさない面白カードなども存在します。筆者は、「ビッグヘッドモード」というララや敵の頭が巨大になるという非常におバカな探索カードを使い、2頭身ララ達を使ったスクリーンショットを撮影してはSNSでネタ画像として夜な夜な友人に共有して遊んでいました。こういった新しい楽しみ方ができるのも、本作の特徴といえるのではないでしょうか。
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本作は記事執筆時点のシリーズ最新作であり、前作リブート版と同じく、世界中の批評家やユーザーから高い評価で迎えられ、数々のアワードを受賞。長年のシリーズを通して培われたララ・クロフトの魅力や王道のゲームプレイが、最先端のテクノロジーによって高いクオリティへと昇華した、集大成ともいえる作品になっています。