5月12日から13日まで京都・みやこめっせで開催されたインディーゲームの祭典「BitSummit Vol.6」。この会場にPCゲーマーには馴染みの深いゲーミングPCブランド「G-GEAR」を展開するTSUKUMOが、一部の好事家の間で大きな話題となったウルトラポータブルゲーミングPC「GPD Win」の後継機「GPD Win 2」を展示。TSUKUMOのGPD Win仕入れ担当者に、なぜ本イベントに出展したのかを伺いました。
初代GPD Winは、クラウドファンディングから始まった中国・深センベースの機器メーカーGamePad Digitalが開発・販売した、ニンテンドー3DSサイズの超小型ゲーミングPC。Windows 10を搭載した5.5インチディスプレイのクラムシェル型PCで、ゲームパッドとキーボードを配置しているという特殊なデザインとなっています。初代は、CPUがIntel Atomで力不足だったり、ドライバまわりの不具合など多くの部分で洗練されていない箇所があったものの、その唯一無二の存在に世界中に熱狂的な支持者を生み出しました。今回展示されていたのは、初代の欠点を潰し、CPUが第7世代のCore m3となった「GPD Win 2」です。
TSUKUMOでGPD Win 2の仕入れを担当している営業部部長の駒形一憲氏に、なぜBitSummitに出展しているのか話を伺いました。GPD Win 2はAAAタイトルの描画に適さないものの、ドット絵や比較的描画が軽い3Dが多いインディーゲームには非常に適しており、インディーデベロッパーから注目されているとのこと。TSUKUMOはGPD Win 2のデモ機を10台保有していることもあり、多くのゲーム開発会社から問い合わせを受けているようです。
ちなみに、ゲーミングPCを展開しているTSUKUMOが、なぜGPD Winを取り扱うようになったのか質問したところ、駒形氏から「私が欲しかったからです」との返答が。駒形氏は初代GPD Winに魅せられ、中国のGamePad Digitalまで足を運んでいるとのこと。駒形氏をはじめとした数多くのファンのフィードバックを受け、GPD Win 2は完成したようです、
筆者もGPD Win 2を触らせてもらいましたが、懸念していたアナログスティックとDパッド&ボタンの位置の変更は全く気になりませんでした。また、性能アップの弊害である本体の厚みの増加ですが、むしろ手に持った時のホールド感が上がった印象を受けました。初代ではほとんど使えないに等しかったキーボードは、かなり実用的なタッチ感に。正直なところ、ゲーム用途だけでなく、普段使いのPCとしても運用できそうです。(少なくとも筆者は初代GPD Winにモニターとキーボードとマウスをつないで普段使いしています)
GPD Win 2は海外サイトなどでも予約販売されていますが、日本語でサポートを受けられるのはTSUKUMOならではの強みです。TSUKUMOでは、GPD WIn2を6月に発売予定。ネット販売での価格は86,184円(税込)です。
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