気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Frostwood Interactive開発、PC/Mac向けに2月2日リリースされた殺人ミステリーアドベンチャー『Rainswept』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、愛や関係性、トラウマをテーマとした殺人ミステリーアドベンチャー。刑事Michael Stoneが小さな町Pineviewに赴き、地元警察と協力しながら殺人事件の謎を解くこととなります。独特なストーリーと雰囲気、グラフィックが特徴。記事執筆時点では日本語未対応です。
『Rainswept』は1,220円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Armaan『Rainswept』を一人で開発しましたArmaanです!ゲーム開発を始めるまでは設計士になるために勉強していたのですが、自分にはその情熱がないとすぐに気づきました。それから映画製作に興味を持ったのですが、実際に一本の映画を作った後、これも大して楽しくないと気づいたのです。その一年後、昨今のインディーゲームの台頭と参入障壁が下がったこともあり、私が昔本当にやりたかったこと、ゲーム開発をすることが可能となりました!今はインドのゴア州を拠点としており、本作は私のデビュー作となります。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Armaan2016年10月、映画を撮り終わった後、自分のキャリアとして次に何をしようか悩んでいたところ、友達にゲームを作ってみたらどうかと提案されました。インディーゲーム業界が成熟してきたこともあり、自分でも実際にやってみようと思ったのです。2017年の1月ごろ、開発に必要なツール(UnityとAdventure Creator)の学習を始め、ストーリーのコンセプトを作り始めました。その後、一年かけてゲームの基礎となる部分を作り、2018年の1月、本作の最初の1時間部分を無料体験版として公開したのです。
――本作の特徴を教えてください。
Armaan本作の特徴はそのストーリー、雰囲気、見せ方だと思います。昔ながらのポイント&クリックや複雑なパズルではなく、ストーリー、キャラクター、雰囲気に比重を置いた2Dウォーキングシミュレーターのような感じになっています。ビジュアルと見せ方という面では、背景に奥深さを持たせており、カットシーンがいわゆるポイント&クリックゲームに見られるようなものとは異なります。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Armaanあります。もちろん、「ツイン・ピークス」(注:米国のミステリードラマ・映画)からの影響は大きいですよ。ゲームですと、『レッドシーズプロファイル』と『HEAVY RAIN 心の軋むとき』が本作の雰囲気に影響を与えました。他にも雰囲気や音楽に大きく影響を与えたものとして、韓国の殺人ミステリー映画「殺人の追憶」があります。刑事ドラマの「刑事ジョン・ルーサー」「ブロードチャーチ~殺意の町~」「ヴェラ ~信念の女警部~」「ハッピー・ヴァレー」も、殺人事件の合間にどのようなことをするのか、アイデアを出すのに役立ちました。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Armaanはい、日本語を含む多言語に対応させる計画があります。2019年中には対応予定です。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Armaan本作を楽しんでいただけると嬉しいです!私はずっと日本とその文化に魅了されてきましたので、いつか日本に行くことが私の夢です。それだけでなく、いつか日本を舞台にしたゲームも作ってみたいと思っています。なるべく早くその機会が来るといいですね!
――ありがとうございました。
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