気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Broken Spear開発、PC向けに11月4日に早期アクセスが開始されたローグライクデッキビルダー『Beneath Oresa』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、『Slay the Spire』などに影響を受けたローグライクデッキビルダー。カードやアップグレード、アーティファクトを戦略的に選択しつつ、敵との距離を保ちながら戦いを進めていきます。迫力ある戦闘シーンが特徴。日本語にも対応済みです。
『Beneath Oresa』は、2,570円で早期アクセス配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Renaud Bartens氏(以下Renaud)こんにちは、本作のゲームデザイナーのRenaud Bartensです。私が一番好きなゲームは…面白いゲームがたくさんあり過ぎますね(笑)。ここでは『シヴィライゼーション』シリーズと言っておきましょう。
――本作の開発はなぜ始まったのですか?
Renaud私は会社に何年も勤めた後、友人たちと一緒にただ何かプロジェクトに取り組んでみたいと思いました。私たちはすでに10年以上の経験がありましたので、それをコミュニティと共有したいとも思ったのです。
――本作の特徴を教えてください。
Renaudローグライクデッキビルダーゲームは通常、戦闘画面がサイドビューで、アニメーションもほとんどありません。本作はそう言った点で特徴的でしょう。プレイヤーが実際に「戦う」のです。
――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?
Renaud間違いなくすべてのカードゲーム好きに遊んでいただきたいですね。しかしこれまでに一度もカードゲームに魅力を感じなかったようなプレイヤーにも、本作の戦略性や本物の戦いのようなビジュアルを楽しんでいただけるでしょう。

――早期アクセスはどれぐらいの期間を予定していますか?今後どのような要素が追加されるのですか?
Renaud早期アクセスは2023年4月に終了する予定です。これからとにかくたくさんの要素を追加していく計画ですよ。詳細はSteamページで確認できますが、特に重要なのは新たな派閥と新たなキャラクターたちの追加ですね。たくさんの種類のものと高いリプレイ性を付け足していく予定です。
――早期アクセスとしてリリースしてみた感想を聞かせてください。
Renaud本作のコミュニティは素晴らしく、プレイヤーの皆さんには本作の改善を手伝っていただいています。届くフィードバックはプライスレスで、彼らを迎えることができて本当に光栄です。誰でもできるようなありがちな答えのように思われるかもしれませんが、信じてください。小さな会社にとって、たくさんの素晴らしく建設的なフィードバックをもらうことは本当に大事なことで、様々な決定やデザインをする際に助けとなるのです。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Renaudもちろんです。『Slay the Spire』『Monster Train』『満月の夜』のようなゲームから影響を受けています。それ以外にも、子供の頃に遊んだ「ドミニオン」「Ascension」といったカードゲームからの影響もありますよ。ビジュアル面で私たちのアーティストは、フランスのコミックやメビウスのようなフランス人アーティストからインスピレーションを受けています。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Renaudそれほどありませんでした。私たちはわずか7人で活動する小さな開発チームですので、自分たちの管理はとても簡単だったのです。現在私たちは全員がリモートで作業をしており、すべてがスムーズに進んでいますよ。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Renaudもちろんです!日本の方に本作を遊んでいただき、楽しんでいただけている姿を見るのは光栄なことです。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Renaud私は三島由紀夫の本に出会って以来、長いこと日本の文化が大好きです。あれから何十年も経ち、フランスの文化に影響を受けた本作を皆さんにお届けすることができ、本当に光栄に思っています。
――ありがとうございました。


本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
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