気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Airdorf Games開発、PC向けに10月22日にリリースされたピクセルホラー『FAITH: The Unholy Trinity』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、全三章で展開する、クラシックな8bit時代のゲームと1980年代の悪魔的恐怖にインスパイアされた作品。プレイヤーは聖なる十字架で悪魔を祓い、憑依したカルト教団に立ち向かい、呪われたものを浄化していきます。記事執筆時点では日本語未対応。
『FAITH: The Unholy Trinity』は、1,520円で配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Airdorfこんにちは、本作や様々なピクセルホラーを作っているAirdorfです。私は11歳の頃からゲーム開発を行っています。私が初めて遊んだゲームは『ゼルダの伝説 夢をみる島』で、以来ずっと一番好きなゲームとなっています。他にも『S.T.A.L.K.E.R.』『Dark Souls III』『Hunt: Showdown』が好きですよ。
――本作の開発はなぜ始まったのですか?
Airdorf私は昔からホラーゲームが好きでしたが、実際に自分で作りたいと思い始めたのは2011年ごろ、YouTuberのMarkiplierが『Slenderman』のようなゲームをプレイする様子を見るようになってからです。『サイレントヒル』のティーザーである『P.T.』がリリースされると、あのような最先端のグラフィックのファーストパーソンゲームを作りたいと思いました。しかし、私はグラフィックプログラマーではありませんので、Atari 2600やZX Spectrum、そしてApple IIのような古いスタイルのグラフィックで怖いホラーゲームを作るというデザインチャレンジをすることにしたのです。
――本作の特徴を教えてください。
Airdorf昔ながらのグラフィックスタイル以外に、私はかなりオーディオに力を入れました。特にキャラクターのボイスオーバーですね。また、8bitスタイルで20以上の曲を自分で作曲しました。本作のサウンドデザインも、プレイヤーの皆さんには気に入っていただけるのではないでしょうか。また、本作のカットシーンのため、私はロトスコープアニメーションスタイルを採用しました。とても恐ろしく不安になることでしょう。本作のようなゲームは他に一切ないと思っています。

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?
Airdorfインディーホラーが好きな人であれば、本作は楽しんでいただけるでしょう。特にひねりが加えられた昔のようなゲーム体験をしたい方であれば、一層楽しめるのではないでしょうか。私はYouTuberやTwitch配信者に対してマーケティングを常に行なっています。彼らに遊んでもらい、私のゲームに反応してもらうことで、宣伝にもなりますからね!
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Airdorf本作に影響を与えた映画は「エクソシスト(1と3)」「ラスト・エクソシズム」「ザ・ライト -エクソシストの真実-」「パラノーマル・アクティビティ3」「激突!」「ネオン・デーモン」などです。ゲームですと、『零 紅い蝶』「サイレントヒル(1~4)』『Shadow Man』『P.T.』などですね。
――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?
Airdorfローカライズは計画していますが、現時点で優先度は高くありません。お金がかからない限り、有志翻訳は歓迎です。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Airdorfロックダウン中、私は本業の方のオフィスに行きませんでしたので、本作に集中する時間がより増えました。おかげでたくさんの作業が行えたのです。パブリッシャーとの仕事はリモートですので、新型コロナは開発にネガティブな影響は与えなかったですね。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Airdorfはい、ぜひ本作を配信し、動画をアップロードし、収益化してください!配信には私もやってくるかもしれませんよ。(笑)
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Airdorf本作に興味を持っていただき、ありがとうございます!何年もかけて本作を作り上げましたので、やっと皆さんにお届けすることができ、とてもワクワクしています。本作を遊び、楽しみ、怖がっていただけると嬉しいです。そして忘れないでください。「ギャリーハアナタヲアイシテイマス」。
――ありがとうございました。


本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
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