
イギリスの消費者団体「Which?」は、ニンテンドースイッチのコントローラーJoy-Conにて発生するドリフト問題は設計上の欠陥が原因であるとする調査結果を発表しました。
Joy-Conのドリフト問題とは、コントローラーのスティックに触れていなくても勝手に操作されてしまうようになるという問題で、海外では集団訴訟も起こされてきました。
今回の調査ではドリフトが発生しているコントローラーと本体5セット(2017年から2019年に購入された物)を専門の研究所に送ったとのことで、多くは左側のスティックで同問題が発生。実際に分解した結果として、設計上の欠陥といえる機械的な問題を発見したとのことです。
具体的には、防塵カバーがあったにもかかわらず埃やその他の汚れが内部に存在していたとのこと。さらには数カ月の使用で基板のスティックとの接点には顕著な摩耗が確認されたとしています。これらはフランスの消費者団体「UFC-Que Choisir」のレポートとも近いと同発表の中で記されているほか、アメリカでの集団訴訟において示された資料(Polygon)でも電子顕微鏡画像付きで指摘されていました。
なお同発表中では任天堂が「発生した割合は小さい」と回答したことも記されています。また「2017年の発売から継続的に改良し続けている」とも付け加えられており、公式サイトの「開発者に訊きました」でも「アナログスティックは発売以降、部品を継続的に改良していって、現在も改良に取り組み続けています。」ということが述べられているのが確認できます。
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