日本でも根強い人気を誇るウクライナの人気サバイバルFPSシリーズの最新作『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』のプレイアブルデモが、gamescom 2023にてお披露目となりました。
2007年に発売された第一作『S.T.A.L.K.E.R. SHADOW OF CHERNOBYL』から16年、現在の最終作である2009年発売の第三作目『S.T.A.L.K.E.R. Call of Pripyat』からは14年経過し、満を持して登場する最新作となります。
Game*Spark編集部は現地にて15分のデモをプレイできましたので、一体どのように仕上がりつつあるのかハンズオンをお届けします。
デモ版では、意識を失っていた主人公が目を覚ますところからスタート。目を覚すと自分の足に放射能の影響で凶暴化した犬が食らいついているというハードな状況が展開しています。犬を殴り倒し、立ち上がったところから操作できるようになります。
進行方向には謎の空間が発生していて非常に危険な感じです。自分を「守護天使」と名乗る怪しい男からボルトを受け取り、マウス操作で投げつけると一瞬だけ空間が歪むので、謎の空間が害を及ぼす範囲を見極めてなんとか通過します。『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズの、目に見えない危険な空間「アノマリー」は健在です。
デモ版であるためか、スタート時点でプレイヤーはナイフやハンドガン、ショットガンなど、一通りを装備済み。画面には体力とスタミナの他、放射能汚染を示すパラメーターも表示されています。汚染区域への滞在や敵の攻撃を受けるなどすると放射能汚染のゲージが溜まり、一定の数値に達するとダメージを受け続けてしまう状況になります。この回復には今作でもアイテムなどを使うか自然にゲージが下がるまで待つ必要があるので、回復アイテムを温存するためにはできるだけ放射能に晒されないプレイを心がける必要がありそうです。
放射能汚染を示す看板が建てられた沼地を出て、しばらく行くと建物の近くで人が倒れています。Fキーでインベントリを開くと死んでいる人物の持ち物が表示されるので、それを自分のアイテムボックスへ移動します。プレイヤーのステータスには所持できる重量がパラメーターとして設定されており、持てるアイテムや装備の数は限定される仕様となっています。重量オーバーになってしまうとどうなるかは、今回のデモ版ではさほどアイテムが手に入らないこともあり試すことができませんでした。旧作と同じであれば、重さによって走れなくなったり、動けなくなったりするのでしょう。
マップを進むと、いくつかの家があるポイントに差し掛かります。ここでは犬に襲われている人がいたので助太刀に向かいました。すると、なぜか犬に襲われていた人物から銃撃を受けてあえなく死亡。どうやらこちらの攻撃が人物にも命中してしまい、敵対モードになってしまっていたようです。改めて人物にこちらの攻撃が当たらないよう犬を全て倒すと、その人物と話ができるように。話をするうちに会話に選択肢が生まれ、手伝いを申し出ると目標にサブミッションが追加されました。
そのサブミッションに向かおうとした途端、放射能の影響と思われる赤い嵐が発生。巻き込まれた途端にグングン体力がなくなっていき死亡しました。旧作での異常現象「ブロウアウト」とこの嵐が同様のものかはわかりませんが、頻繁にこの嵐が発生するようであれば今作では建物への適切な避難もより重要な要素になりそうです。
赤い嵐によって死亡したところで15分が経過し、デモは終了しました。
今回のデモでは、Unreal Engine 5によって過去作から大幅に進化したグラフィックと、自由度の高いシステムが確認できました。アクション部分もしっかりと調整されており、ストレスがない撃ち合いを堪能できました。本当は異形のミュータントとのバトルも体験してみたかったのですが、それは発売を待つこととしましょう。
ただ開発中のものであるため、15分のプレイ中だけでも、効果音が出ないバグや特定の人物が会話中に想定していない動きをしているバグに遭遇したのは少々気がかりです。とはいえ、この辺は発売日までに修正されることを期待します。
『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』は、各種PCゲームストアとXbox S X|Sで2024年Q1発売予定です。