主人公自身がホラー?SFスリラー『Fort Solis』隔絶された基地で殺人鬼と一泊二日の大決戦【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

主人公自身がホラー?SFスリラー『Fort Solis』隔絶された基地で殺人鬼と一泊二日の大決戦【プレイレポ】

血で染まる前から赤い星で、惨劇の夜がはじまる……。

連載・特集 プレイレポート
主人公自身がホラー?SFスリラー『Fort Solis』隔絶された基地で殺人鬼と一泊二日の大決戦【プレイレポ】
  • 主人公自身がホラー?SFスリラー『Fort Solis』隔絶された基地で殺人鬼と一泊二日の大決戦【プレイレポ】
  • 主人公自身がホラー?SFスリラー『Fort Solis』隔絶された基地で殺人鬼と一泊二日の大決戦【プレイレポ】
  • 主人公自身がホラー?SFスリラー『Fort Solis』隔絶された基地で殺人鬼と一泊二日の大決戦【プレイレポ】
  • 主人公自身がホラー?SFスリラー『Fort Solis』隔絶された基地で殺人鬼と一泊二日の大決戦【プレイレポ】
  • 主人公自身がホラー?SFスリラー『Fort Solis』隔絶された基地で殺人鬼と一泊二日の大決戦【プレイレポ】
  • 主人公自身がホラー?SFスリラー『Fort Solis』隔絶された基地で殺人鬼と一泊二日の大決戦【プレイレポ】
  • 主人公自身がホラー?SFスリラー『Fort Solis』隔絶された基地で殺人鬼と一泊二日の大決戦【プレイレポ】
  • 主人公自身がホラー?SFスリラー『Fort Solis』隔絶された基地で殺人鬼と一泊二日の大決戦【プレイレポ】

人類最後のフロンティア。すなわち宇宙が人々の冒険心を掻き立てるのは、それが果てしない未知だからであり、故に想像を絶する危険もあるというもの。SFがサスペンスやホラーの題材として数多く取り上げられるのも、宇宙以上に恐ろしい場所はないからなのです。

というわけで今回は、2023年8月23日に配信されたSFスリラー『Fort Solis(フォートソリス)』の気になる内容を紹介します。

Fort Solis』とは!?

本作は、Dear Villagersから発売されているSFスリラー。嵐によって孤立したステーションの中で巻き起こる事件に遭遇した主人公が探索と調査を重ね、暗躍する何者かの正体を暴き、夜が明けるまで生き延びるべく奮闘します。

また、本作は現時点で日本語には対応していませんが、9月7日に発売予定のPS5版は日本語版が存在。フルサポートによるコントローラー操作も可能です。

プレイ前に本作の登場人物をワンポイント紹介!

◆ジャック(声:ロジャー・クラーク)

エンジニアを生業とする渋い顔つきの主人公。フォート・ソリスに単身突入し、延々と独り言を発しながらステーションを徘徊するなど、彼の存在そのものがホラーと化しつつあります。某SFホラーとは異なり、エンジニアながら戦闘力は低いです。

◆ジェシカ(声:ジュリア・ブラウン)

ジャックとチームを組んでいる女性エンジニア。常に喋り続けているジャックが独り言の怖い人にならないように、相槌を打って話し相手になっている優しい人です。片側を刈り上げた活発な髪型らしく、時には身体を張ってジャックをサポートします。

◆謎の人物(声:???)

嵐で隔絶されたステーションを実効支配している宇宙服姿のサイコパス。既婚者で子供は2人。ドアの封鎖や設備の破壊、ジャックを直接妨害したりとステーションの事情に精通しており、彼もしくは彼女の凶行に関する情報を集めて考察するのも本作の要素です。

フォート・ソリスで非常事態!嵐も来るよ

勇気とは、恐れぬことではない。恐れてもなお挑み続けることだ。(意訳)

アメリカの作家であるマーク・トウェインのありがたい名言から始まる本作。不毛の星で仕事に精を出すジャックジェシカが他愛もない世間話をしていると、腕の端末に突如として緊急事態を知らせるアラームが発せられます。

同じ惑星上に存在するフォート・ソリスからの警報を確認したジャックは、そこへ連絡を試みるも応答はなし。暗い空の下で砂が舞い上がり、すでに嵐の前兆が現れているにも関わらず、ジャックはフォート・ソリスへ直接に赴くことを決意してクルマに乗り込みました。

ドアの表面の細かい傷まで見える圧倒的な3Dグラフィックの本作ですが、この間はカットシーンではなく、実際にジャックを操作して移動させます。アクション要素は控えめの純粋なストーリーアドベンチャーなので、基本操作はジャックの足と視点の移動、アクションボタン、メニュー代わりの端末などに限定されたコンパクトな仕上がりです。

アクションが実行できる場所は画面上に小さく表示され、そのほとんどはストーリーの進行に必要な作業、キーアイテム、事件の背景が記録された証拠品などです。基本的には、これらを実行・収集することでゲームが進み、端末のマップを確認しながら目的の部屋を探したり、謎解きやミニゲームが挟まれることもあります。

そして、この種類の3Dアドベンチャーでは標準といっても過言ではないQTEアクションが本作でも唐突に出現し、しかも割と判定が厳しく時間的にも短め。これに失敗してジャックが痛いことにならないように、自動・半自動のカットシーンやイベントでは、特に注意しながら見守る必要があるでしょう。

事件発生!第一犠牲者と残る5人の容疑者

フォート・ソリスに到着したジャックは、ステーションで働く人々を探して建物内を捜索しますが、がらんとしていて人の気配は全く感じられません。このステーションに所属するメンバーは6人ほど。ついさっきまでそこにいた生活感だけが残っており、いつもの平凡な日常も含めて丸ごと消失してしまったようです。

ジャックは相変わらず孤独を紛らわせるかのように、見えない誰か(ジェシカ)に向かって熱心に語り続けながら、他人のパソコンを勝手に操作して覗き見したり、ルービックキューブやゼンマイ人形に大はしゃぎしながら調査を続行します。

しかし、そんな溢れ出る童心をジャックから永遠に奪い去り、フォート・ソリスが何者かによって凄惨な事件の現場となっていることを知らしめる光景が地下の奥深くに待ち構えていました。

これまた何者かによって人為的に破壊されていたドアを修理し、辿り着いた部屋の手術台に横たわるメンバーの死体を発見したことで事態が急転。さらには、この事件の犯人らしき謎の人物が顔見せとばかりに姿を見せ、ジャックを閉じ込めてしまいます。

ヘルメットを広間に置いてきてしまったドジなジャック。

次の瞬間には辺り一面から煙が噴き出してジャックの迫真の慌てぶり、ジェシカがヘルメット云々と叫んでいることから、犯人が減圧的なものを実行して口封じに殺害しようと企んだと思われます。

幸いにも逃げ延びたジャックは調査を継続し、犯人の手にかけられてしまった犠牲者たちを発見。吹き荒れる外の嵐によってステーションが孤立する中、ジャック自身も犯人の魔の手から逃れるべく作業を続けますが、ついに現れた犯人と取っ組み合いになり、ほぼ一方的にズタボロにされて音信が途絶えてしまいました。

ジャックが弱いのは、工具をクルマに置き忘れたせいかもしれない。

しばらく画面が暗転したまま重々しい空気とBGMだけが続き、先のもみ合いでQTEに失敗してジャック渾身のメガトンパンチが外れたせいでゲームオーバーになったのかと思いきや、今度はジェシカが主人公となってゲームが続きます。

ますます激しさを増す嵐のせいで救助隊の到着も望めず、ジェシカは自らジャックの救出を決意。全4章のうち、後編の3章からはジェシカが主人公となる衝撃のバトンタッチで送る本作の結末、宇宙の孤島で悪のかぎりを尽くす犯人の正体と目的、そのネタバレはアドベンチャーゲームにとって致命的となる可能性があるので、気になる続きはプレイヤー自身の手で明らかにしましょう。

スパくんのひとこと

閉鎖空間での事件、裏切者、ちょいちょい漢字が出てくるという最近の流行りがしっかり押さえられたSFサスペンス物語スパ!割と広いステージなのにマップが見づらい、走る機能がないのは改善点かもスパ!

タイトル:Fort Solis
メーカー:Fallen Leaf、Black Drakkar Games/Dear Villagers
対応機種:PC/PS5
筆者がプレイした機種:PC(Steam
発売日:2023年8月23日
記事執筆時の著者プレイ時間:2.4時間
価格:2,800円


フォートソリス​
¥4,045
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
【PS5】ARMORED CORE Ⅵ FIRES OF RUBICON
¥7,393
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《りおちゃんこ鍋》

ニート10年ゲーム20年の大元帥 りおちゃんこ鍋

一般曹候補として徴兵されて1か月で脱柵後、ラノベ作家を目指すという名目でママの年金を喰い潰し、1秒も働かずに35万のPCを購入。若干8才で『パーフェクトダーク』をクリアし、『コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア2』『レインボーシックス シージ』『Apex Legends』など、戦場を渡り歩く根っからのFPS畑。強さだけが全てという当時の業界に感化され、クソゲーとヌルゲーマーを許さない。現在は、エロゲソムリエを自称し、単身DLsiteにて潜入捜査中。好きなバイオは「アウトブレイク」、嫌いなエロゲは「紙芝居」。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top