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1万個以上のパズルを解きまくる変態的ゲームを君は知っているか。『Islands of Insight』が持つ強大な魔力【特集】

脳にほどよい快感を流され続けるような感覚に……。

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1万個以上のパズルを解きまくる変態的ゲームを君は知っているか。『Islands of Insight』が持つ強大な魔力【特集】
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広大なオープンワールドに手作りパズルを1万個散りばめたので、ひたすら解いてください!――そんなコンセプトを聞いたら、あなたは「気が狂っているのか?」と思うでしょう。しかし、『Dead by Daylight』で知られるBehaviour Interactiveが本当にそんなゲームを発売してしまったのです。

2月14日にPC向けに発売した『Islands of Insight』は、インディーゲームスタジオ・Lunarch Studiosが開発するパズルアドベンチャーゲームで、本当に序文通りの内容の作品です。本記事では、発売してから本作にハマりまくっている筆者がその魅力をお届けします。

舞台は用意した。あとは自由にパズルだ!

本作の流れは、空に浮かぶ島々を自由に探索し、パズルを解いていく……それだけです。ちょっとした物語やステージのアンロックなどはありますが、とにかくパズルを解くことがプレイヤーのやることとして据えられています。

パズルは、大きく分けて「ロジック型」と「視点型」に分けられます。ロジック型は盤面やヒントなど少ない手がかりを基に、推測ではなく論理的に答えを導いていくパズルです。例えば、マス目を黒か白で塗りつぶしていくパズルでは、「黒を4つ繋げてはいけない」「違う数字がついたマス同士は繋げない」などのルールや法則に基づいて解いたり、3マッチパズルの要領でブロックを全消ししていくものなど、とにかく理論的に頭を使うものが用意されています。

対して視点型はとにかくキャラを動かして試行錯誤するパズルで、紫リングを触らないように黄色リングを貫くパズルや、すべての柱が見えるスポットを見つけるなど、キャラが見ている視点が重要となります。

筆者はストアページの説明を見て一目惚れし、2月14日の午前3時から発売を待機。そこから夜が明けるまで3時間以上ひたすらパズルを解き続けてしまうほど本作に熱中しました。なぜ本作にハマったのか――それはもちろん元からパズルが好きだったことも理由ですが、オープンワールドを採用したことによる魅力が挙げられます。

本作のフィールドには無数のパズルが散りばめられており、見渡せばそこら中に目移りしてしまうほどのパズルがあります。『ゼルダの伝説 BotW』でコログがありそうな場所についつい立ち寄ってしまう……という感覚に近いと言えば伝わりやすいでしょうか。

グラフィックは美麗で、印象的なランドマークも多数用意されています。それらを見に行こうと歩いていけばパズルにあたり、ついつい手が伸びてしまい目的地にたどり着くために時間が掛かってしまうこともしばしばあります。高いところから景色を見渡せばこれまた無数に気になるパズルが置いてあり、解きたいという欲求が刺激されるのです。

パズルひとつひとつの規模感は軽めで、ひとつ解いても自分の周りには無数のパズルがあるので、次々と解きたくなってしまいます。時折ちょっと頭を悩ませるパズルが紛れ込んでいるため、解けたときにほどよく中毒性のある快感が脳内に溢れ出します。

アクション的な難しさなど余計な要素はほぼなく、ひたすらパズルとそれを解く快感が続き、“チルさ”のある中毒性に繋がっています。強い意志をもってやめようとしないと、なかなかやめ時が見つからないのです。パズルは24種類用意されているので、違う種類のパズルをひたすらつまみ食いしまくるという遊び方もできます。

オープンワールドであることは遊びやすさにも繋がっており、もし難しくて解けないパズルがあっても一旦後回しにすることができてしまいます。といっても、メインクエストの進行に必要なパズルはほどよい難易度に設定されているので、要素を解放していくだけならそれほど苦労しないでしょう。一方、クリアが必須でないサブパズルはかなり歯ごたえがあり、パズルゲームファンも唸らせてくれます。

なお、本作の大きな特徴であるはずのマルチプレイ要素については、記事執筆時点ではあまり機能していません。発売前の体験版では協力して解く要素などがあったようですが、製品版では消えており、フレンドやパーティといったソーシャル要素も不具合でうまく動きません(できたとしても、特別な要素などはないでしょう)。ストアページタグからも、「Online Co-op」の表記が削除されました。


そのため、やることとしては基本的に一人でパズルを解いていくのみです。しかしながら、時折エモートで交流したり、ピンで視点パズルのヒントを出しあったり、難しいパズルに多くのプレイヤーが群がったりしている光景を見たりすると、意外にも本作の“チルさ”にハマっています。いびつではありますが、筆者は嫌いになれない要素のひとつです。


パズルが解きたくて解きたくてたまらない……そんなパズルジャンキーのために作られたかのような本作ですが、裏を返せば激しいアクションや難解なストーリーなどはなく、誰でも楽しめるポテンシャルを持っています。あなたも、あふれ出るほどよい難しさのパズルに溺れそうになる本作ならではの快感を味わってみませんか?

『Islands of Insight』は、PC(Steam)向けに配信中です。


《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

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