ノーマン・リーダスもサプライズ登場!マッツ・ミケルセン&小島秀夫の『デススト』ファミリーが将来の展望を語りつつ仲良しぶりを見せつけた対談ステージをレポート【大阪コミコン2024】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

ノーマン・リーダスもサプライズ登場!マッツ・ミケルセン&小島秀夫の『デススト』ファミリーが将来の展望を語りつつ仲良しぶりを見せつけた対談ステージをレポート【大阪コミコン2024】

大阪コミコン2024で行われたマッツ・ミケルセン氏と小島秀夫監督のスペシャル対談ステージをレポート!

連載・特集 イベントレポート
ノーマン・リーダスもサプライズ登場!マッツ・ミケルセン&小島秀夫の『デススト』ファミリーが将来の展望を語りつつ仲良しぶりを見せつけた対談ステージをレポート【大阪コミコン2024】
  • ノーマン・リーダスもサプライズ登場!マッツ・ミケルセン&小島秀夫の『デススト』ファミリーが将来の展望を語りつつ仲良しぶりを見せつけた対談ステージをレポート【大阪コミコン2024】
  • ノーマン・リーダスもサプライズ登場!マッツ・ミケルセン&小島秀夫の『デススト』ファミリーが将来の展望を語りつつ仲良しぶりを見せつけた対談ステージをレポート【大阪コミコン2024】
  • ノーマン・リーダスもサプライズ登場!マッツ・ミケルセン&小島秀夫の『デススト』ファミリーが将来の展望を語りつつ仲良しぶりを見せつけた対談ステージをレポート【大阪コミコン2024】
  • ノーマン・リーダスもサプライズ登場!マッツ・ミケルセン&小島秀夫の『デススト』ファミリーが将来の展望を語りつつ仲良しぶりを見せつけた対談ステージをレポート【大阪コミコン2024】
  • ノーマン・リーダスもサプライズ登場!マッツ・ミケルセン&小島秀夫の『デススト』ファミリーが将来の展望を語りつつ仲良しぶりを見せつけた対談ステージをレポート【大阪コミコン2024】
  • ノーマン・リーダスもサプライズ登場!マッツ・ミケルセン&小島秀夫の『デススト』ファミリーが将来の展望を語りつつ仲良しぶりを見せつけた対談ステージをレポート【大阪コミコン2024】
  • ノーマン・リーダスもサプライズ登場!マッツ・ミケルセン&小島秀夫の『デススト』ファミリーが将来の展望を語りつつ仲良しぶりを見せつけた対談ステージをレポート【大阪コミコン2024】
  • ノーマン・リーダスもサプライズ登場!マッツ・ミケルセン&小島秀夫の『デススト』ファミリーが将来の展望を語りつつ仲良しぶりを見せつけた対談ステージをレポート【大阪コミコン2024】

5月5日、インテックス大阪にて開催されたポップカルチャーイベント「大阪コミックコンベンション 2024」にて、俳優のマッツ・ミケルセン氏とゲームクリエイターの“小島監督”こと小島秀夫氏によるスペシャル対談ステージが実施されました。

小島監督が手掛けたゲーム『DEATH STRANDING(以下、デススト)』では、マッツ・ミケルセン氏が重要なキャラクター「クリフォード・アンガー」を演じているほか、プライベートでも親交が深い両氏。映画トークから『デススト』や小島監督の今後のタイトルにも話題が及んだ貴重なステージの模様をレポートでお届けします。

小島監督はマッツ氏主演映画か『マッツマックス』に意欲!?

ステージは大きなサプライズからスタート。なんとコミコンへ来場中で『デススト』では主人公「サム・ポーター・ブリッジズ」を演じた俳優のノーマン・リーダス氏が、多忙なスケジュールの合間を縫ってミケルセン氏と小島監督と共に登場し、会場は大きな歓声に包まれました。

急遽ステージに駆け付けたノーマン・リーダス氏(写真右)

ノーマン氏は小島監督やマッツ氏と笑顔でコミュニケーションしながらフォトセッションに参加し、わずか1分ほどでの退場となりましたが、一気に会場のボルテージは最高潮に。小島監督によれば3人が一堂に会するのは『デススト』の撮影を行った2018年以来とのことで、貴重な3ショットが実現しました。

MCを務めるLiLiCoさんと斎藤工さんが参加し対談パートが始まると、やはり『デススト』の話題からスタートすることに。

LiLiCo3人揃ったのは久々だと思いますが、いかがでしたか?

小島懐かしいですよね。もう家族みたいなもんなんで。

マッツ小島さんとは何度か会っていますし、ノーマンとも別の機会に会うこともありましたが、3人揃ったことはすごく懐かしい気持ちです。

LiLiCo小島さんからマッツさんに質問してみたいことはありますか?

小島いろいろありますね。マッツさんは『デススト』に出演いただいて、残念ながら現在制作中の『2』には出ないんですが……。当時の思い出を聞きたいですね。

マッツファンタスティックでクレイジーな体験でしたね。最初は小島さんの描く世界観を理解するまでにノーマンと顔を見合わせて「?」となることもあったんですが、世界に飛び込んでみたら本当にアメイジングな経験が出来ました。小島さんはとってもクリエイティブだし、私たちをまるで神のように扱ってくれますよね(笑)。

自分は『デススト2』への出演が無いと聞いて退場する素振りを見せるなど、茶目っ気たっぷりにふるまったマッツ氏

小島それぞれと一緒にご飯にも行ったのでいろいろな思い出がありますね。食事の時にマッツさんが主演の企画も相談したんですよ。名前が『マッツマックス』だと伝えたら失笑されたんですが、中身は結構ちゃんとしたヤツだったんです。

マッツもう1回ご飯を食べに行きましょう。そこでちゃんと聞きたいです(笑)

LiLiCo新作ゲームのアイデアがここ大阪で生まれるかも知れませんね。

小島会場に集まっている皆さんはマッツファンの方が多いと思いますし、僕は個人的にドラマシリーズ『ハンニバル』のことも聞きたいです。先日俳優のヒュー(・ダンシー)さんとイベントで話していたのも見ましたし、監督のブライアン・フラー氏の新作にも出演していますけど、新シーズン5の話は出たのでしょうか。

マッツ実はヒューやブライアンと会うたびに『ハンニバル』新シーズンの話になるんですが、私たちがそれを決められる立場ではないので宙に浮かんでいる状態です。2、3年以内に実現できれば私たちもあまり年を取らなくて済むのですが。

小島今はCGで若返ることもできますよ。

マッツそういうところが小島さん大好きなんですよね。

小島(笑)。

LiLiCo小島さんのゲームに出演するとなれば、マッツさん自身では「こういうのをやってみたい」などの要望があるかも聞いてみたいですね。

小島『マッツマックス』以外でね。テクノロジーも進んで、以前はできなかったこともできるようになっていますからね。

マッツもちろん参加したいです。一度小島さんと仕事をすると他の人と仕事をする想像が難しくなるくらいの経験ですからね。私はゾンビが大好きなのでゾンビゲームとか、空を飛び回るカンフーものとかどうですかね。

小島ゲームだけじゃなくて、映画もいずれ撮ると思うので是非一緒にやりたいです。

映画への意欲も口にした小島監督

マッツいいですね。オペラでもやってみようか!

斎藤ここからはファンの皆さんへのアンケートから寄せられた質問を聞いてみたいと思います。最初は「個性的な役を演じてこられましたが、役に入り込む方法はどうしていますか」という質問です。

マッツ毎回違うアプローチを取るんですが、まずは脚本とストーリーが最も重要で、監督と話をしながらキャラクターに辿り着いていくという感じです。ダイレクターと話して決めた内容を監督からフィードバックを受けていくこともありますね。

LiLiCo去年は大阪コミコンで「最もクレイジーなコミコンだった」と、そして東京コミコンでは「クレイジーな週末だった」とコメントされていました。一体何がそんなにクレイジーだと感じたのでしょうか、という質問も来ています

マッツとにかく人が多すぎます(笑)。そしてそれだけの皆さんが規律を守っているのがとにかくユニークだと思います。一番後ろまでシーンとしていてもステージが始まると爆発的に盛り上がるエネルギーもすごいですよね。デンマークではノイズがすごくてこんなこと有り得ないです。皆さんの気持ちが伝わってくるところがクレイジーだと思います。

斎藤デンマークの話題が出たので次の質問なのですが、「『マッツ様、素敵!』をデンマーク語でなんと言うか教えて」というものです。

マッツデンマーク語には「様」という言葉がないので「キング」を意味する「kong」で呼んでもらうことになりますね(笑)。ですから「kong mads du er fantastisk(コン マッツ ドゥ エア ファンタスティスク)」と。

LiLiCo皆さん良い発音で練習してますけど、もう一度聞いたら覚えてますかね?

直前に小島監督からプレゼントされたクリフTシャツで登壇したLiLiCoさん

小島「キング」が「コン」しか覚えてないですね。キングコングでしたっけ?

マッツ(笑)。


このように小島監督とマッツ氏によるユーモアを交えながらも息の合ったやり取りにより、終始和やかなムードで対談は進行。終盤には俳優活動の幅広さ・バランスについてLiLiCoさんから質問されたマッツ氏が「まず私はいろんな視点を持つ方々に見てもらえることが幸運ですし、そもそも仕事を選べること自体が幸運だと思います」と前置きした上で、以下のように仕事観を語りました。

「好きなことに集中してやって行きたいので、それがどこで作られる映画かというのはあまり気にしていません。一方でデンマークでは絶対できない仕事もあって、小島さんとの作品もそうですよね。子供の頃からの夢が叶うような仕事に携われるのも幸運だと思います。でもそうした仕事の後にはデンマーク語が懐かしくなることもあり、スモールストーリーにも携わりたい気持ちもあって(国内外を)行ったり来たりしています」

「自分の仕事に誇りを持てるように」と若手クリエイターへのメッセージを贈ったマッツ氏

30分程度とコンパクトなスケジュールながらノーマン氏の登場もあって非常に満足度の高い内容となった本対談ステージ。最後にはマッツ氏がムファサ役で出演している映画『ムファサ:ザ・ライオン・キング』について「この(観衆の)中に紛れているはずのスナイパーに狙われてしまうから」とストーリーについての言及は避けたものの、「小島さんとの時間と同じで、完成されたものを作っていくのではなく一緒にアイデアを出しあいながら作り上げていくのがとても良かった」と充実感を漂わせました。

『ムファサ:ザ・ライオン・キング』は2024年12月公開予定となっており、マッツ氏は「小島さんのゲームでもそうでしたが、私は他の人がどうやっているのかを知らずに自分の部分だけを演じているので、完成品がどうなっているのか皆さんと同じ気持ちで待ちたいと思います」と、ファン目線で楽しみを語り、ステージは終了となりました。

会場はエリアが入場規制となるほど大勢のファンが詰め掛け、『メタルギア』や『デススト』のグッズを身につけたファンやコスプレイヤーの姿も数多く見られるなど、ジャンルの垣根を超えて大きな注目を集めるステージとなりました。

登壇した小島監督も観客に負けじと一緒に屋形船に乗った際の写真をプリントしたTシャツで“マッツ愛”を全開にアピールし、そんな空間でも誠実な受け答えとサービス精神をフルに発揮したプロフェッショナルさ、そして小島監督との親密さを大いに見せつけたマッツ氏。まさに観客を「kong mads du er fantastisk!」な気持ちにさせるスペシャルなステージとなりました。

最後には仲睦まじくふたりでハートを作って見せるマッツ氏と小島監督


《ハル飯田》

よく遊び、よく喋る関西人 ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top