Rearden Studiosは、全く新しい方法でゲームをプレイできる、オンデマンドのゲーミングサービスOnLiveをGDCで発表しました。
ほとんどのバージョンのWindowsやMacに対応するOnLiveは、簡単なブラウザプラグインをインストールするだけで、ユーザーのPCスペックに関係なく、ハイエンドな次世代ゲームをプレイすることができます。クラウドコンピューティングと同様の技術を用い、ゲームの映像をオンライン上でストリーミング再生しながら、プレイヤーがコントローラーで入力した信号をサーバーが受信、インプットを反映した新しい映像をユーザーのPC上に映し出します。
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これにより、ロースペックなPCで最新のCrysis Warheadをプレイすることも不可能ではありません。また、MicroConsoleと呼ばれる周辺機器を使うことで、HDMI対応のTVにゲーム画面を表示させることもできるようです。
気になるのはやはりラグの問題ですが、480pの画面では1.5mbps、720pのHD画面では5.0mbpsのインターネット速度が必要で、拠点となるサーバーから1000マイル以内の場所でしかサービスが利用できないそうです。これは、今後データセンターを増設することで解決されるかもしれません。
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EA、Take-Two、Ubisoft、Epic、Atari、Codemaster、Warner Bros、Eidosなどの大手パブリッシャーが、既にタイトル提供の契約を結んでいるというOnLive。この夏にもベータテストを実施予定で、今冬中の正式サービス導入を目指しています。尚、料金形態はまだ明らかになっていませんが、Xbox LIVEと同等の利用料が検討されている模様です。(ソース: IGN, イメージ: VG247)
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