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ハイエンドなPCやゲーム機がなくても、最新の次世代ゲームがストリーミングでプレイできてしまう未来のゲーム配信サービスOnLive。GDC 09で最も注目を集めた発表といっても過言ではありませんが、本当にビジネスとして成り立つのか、特に技術面を疑問視する声があちこちで上がっています。
CrytekのボスCevat Yerli氏は、クラウドゲーミングのサービスの実現はもっと先になると指摘しています。
“全世界で一般家庭における回線容量の開発が進めば、2013年から2015年には(クラウドゲーミングが)実行可能になるかもしれません。”
OnLiveのサービスが存続するためには、今よりも優れた通信環境の基礎構造が必要になると分析。また、OnLiveのカンファレンスではCrysisを使ったデモンストレーションが披露されましたが、OnLiveのビジネスにCrytekが関与していないことも明らかに。Yerli氏は、サービスの導入を疑いながらも、「興味深く見守りたい」と話しています。
SCEAの関係者やUKのメディアからも同様の否定的な意見が出ているOnLiveですが、設立者のSteve Perlman氏は、「懐疑的になって当然」と強気の姿勢を見せており、予定通りこの夏にもベータテストを開始する計画。
マイクロソフトやGoogleが十億ドル単位で買収するかもしれないと、大胆予想する声もあるクラウドゲーミングサービス。ゲームマーケットの中でどのような方向に進んでいくのか、これからの道のりに強い関心を寄せられています。(ソース: GamesIndustry: Crytek: Streaming games service viable in 2013, Joystiq: OnLive founder Steve Perlman wants you to be skeptical)
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