この出来事を報じるのは、アメリカの放送局ABCの“Extreme Makeover: Home Edition”という番組。何らかの障害を体に持つ一般の人達を、最新の美容医療や整形の技術でシンデレラのように変身させてしまおう、という日本のテレビでも何度か紹介されたことのある人気のショーです。
今月22日に放映予定の最新エピソードに“患者”として登場するのが、オクラホマ州に住む9歳のJames Westbrook君。昨年の6月に自動車事故に遭って、体が麻痺してしまうという不幸な経歴を持っています。悪いことに、彼の父親であるGeneさんも2004年にイラクのバグダッドで負傷し半身不随になっています。
番組のプロデューサーは、James君がこの上なくゲームを愛し、将来はゲームクリエイターになりたいという強い思いを持っていること知り、いくつかの開発スタジオに向けて何か助けてあげることができないかを問い合わせたそうです。この問いかけに対して、最も迅速に、かつJames君のハンディキャップを補えるような最高のオファーを申し出たのがInsomniac Gamesでした。
[b]彼らは、James君をPLAYSTATION 3のゲームに操作可能なキャラクターとして登場させると約束しました。[/b]
James君をキャラクター化するにあたって必要になるデザイン、テクスチャー、アニメーションやプログラミングなど、すべての作業は、Insomniac社員の勤務時間外フリータイムで進められました。当初は一月を要する作業になると予想されていましたが、実のところ約一週間で、空飛ぶ円盤に乗ったすばらしいデザインのJames君を完成させてしまいました。しかも、このキャラクターを完成するまで、Insomniacのチームは直接James君と会う機会がなく、たった二枚の写真だけが手がかりだったそうです。にも関わらず、「ファンタスティックで紛れもないJames君自身のモデルを完成させた」とInsomniacのCEOであるTed Price氏はコメントしています。
このJames君のキャラクターが、ゲーム中で一体どんな役割を持っているのか、本当にプレイ可能なのか、はたまたラチェットやクランクとの関係は…?そういった詳しいことについては残念ながらまだ不透明なままです。しかし、InsomniacはRatchet & Clank Future: Tools of Destructionのリリースまでに、さらにJames君のモデルに磨きをかけて、彼が素晴らしくユニークな体験をする最初のゲーマーになるだろうと確信を持っているようです。[size=x-small](ソース: [url=http://www.shacknews.com/onearticle.x/46598]Shacknews[/url], [url=http://ps3.ign.com/articles/781/781429p1.html]IGN[/url], イメージ: [url=http://ps3.ign.com/articles/781/781429p1.html]IGN[/url])[/size]
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