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●GameSpot: 8.5/10
長所: まるでそこにあるかのような暗く不吉な世界観とサウンド。現実味を帯びた問題を抱えたリアルなNPC達。革新的な戦闘システムが、やみくもなクリック連打に深みを与えている。シネマティックなビジュアルととびきりのサウンドトラック。短所: 新しい戦闘システムはもっとうまい形で導入をするべきだった。へんなダイアログと安っぽい声優。
●IGN: 8.5/10
軽快なアクションとちょっと豪華な世界をうまく組み合わせて、三つの結末へとつながるそこそこの物語と立派に成立した世界観が用意されている。キャラクター作成における自由度の高さとMoralityレベルによって、クリアした後もまた新たに40〜50時間のゲームにリトライしたくなるだろう。
●Game Informer: 8/10
破滅の決断をする前に、プレイヤーは大部分の時間を戦闘や物語、サブクエストに費やすことになる。レベルアップによる満足感、アビリティーの拡張、ミステリーの謎解きは、The Withcerを選んでプレイするのに充分な理由だ。
●Strategy Informer: 7.7/10
おそらくこの作品はハードコアなRPGゲーマー向けではないが、FPSゲーマーやMMO中毒者にとっては、夕暮れ時にDVDを鑑賞することに取って替わる素晴らしい体験になるはず。
●1UP: 7/10
グラフィック面に少し弱点があるものの、アメリカの開発者達が次なるHaloクローンを作るという強迫観念にとらわれているのとは対照的に、The Witcherは、より革新的な作品に挑戦するヨーロッパデザイナーのクリエイティブな意欲を体現している。
本日海外レビューをご紹介するThe Witcherは、ファンタジー作家であるAndrzej Sapkowski氏の同名の原作小説をベースにしたGames for Windowsのポーランド発アクションRPG。最初に発表されたのが2003年で、非常〜に長い開発期間を経て、やっと先月末に欧州と北米でリリースされました。
各大手海外サイトでは、平均点80を上回る優秀な成績が付けられました。The Witcherでは、Neverwinter Nights 2などでお馴染みBioWare社製Aurora Engineが採用されており、グラフィック面における評価は上々。入り組んだキャラクターステータスの成長や、ダイナミックに物語へ影響を与えるゲーム中の選択肢といった、リプレイ性を高めるためのRPGに必要不可欠な要素が用意されていながら、Heavenly Swordを彷彿とさせる複数のスタンスを切り替える個性的な戦闘メカニズムも称賛されています。
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そして何より本作の個性を引き立てているのは、しっかりMatureレーティングが付けられた過激なバイオレンスと性表現。上述した1UPのコメントが的確に表現している通り、一般受けよりも、アウトサイダーを目指したヨーロッパクリエイターの情熱がたっぷりつめこまれているようです。
開発元CD Projektのディレクターの談によれば、現在は新しいパッチに加えて、プレイヤーがカスタムアドベンチャーを作れるようになるツールの開発に取り組んでいるとのこと。近々デモもリリースされるようなので、ぬるいRPGはもう飽きたーというゲーマーは、ぜひプレイしてみてはいかがでしょう。[size=x-small](ソース: [url=http://www.metacritic.com/games/platforms/pc/witcher]Metacritic[/url])[/size]
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