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スタジオ閉鎖の窮地に陥るも、あのCrytekに買収されて危機を免れたイギリスの開発会社Free Radical(現Crytek UK)。同社の手掛けたPS3専用FPSのHazeは、海外メディアから厳しい評価を受け、期待されたほどのセールスを上げることができなかったようですが、PS3の開発環境に問題があったと開発者の一人が今になって苦言を呈しています。
Crytek UKのディレクターであるKarl Hilton氏は、Developのインタビューに対し、Hazeは開発段階で多くの問題があったと打ち明けています。
“多くは技術的な問題でした。PS3はパワフルなマシンですが、最大限に活用するのは困難です。(中略)私たちはゲームを適切にデザインすることよりも、ゲームを正しく動作させるために多くの時間を費やしていました。”
PS3のハードウェアを最大限に発揮した作品はまだ見たことがないというHilton氏。対照的に、現在使用しているCryEngine 3は素晴らしい開発環境で、ハードウェアの限界を引き出すことができているのだとか。
しかし、この発言について海外ユーザーからは、「酷い言い訳だ」「Naughty DogやInsomniacはPS3を最大限に活用してる」「Hazeの最悪なボイスキャストはPS3の問題じゃない」などと批判的なコメントが多く寄せられています。
尚、Crytek UKは現在TimeSplitters 4を開発していると言われています。(ソース: Develop: PS3 ‘technical issues’ hampered Haze development via Destructoid)
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